まとめ(デイトレで生き残る為の3つのポイント)

ここまで述べてきた事を、まとめてみます。


(1)デイトレの常識ともいえる「損切りしなければならない」という事を、単なる格言とか他人事のように思うのではなく、

「損切りは、例外無く100%励行すべきものである」

を、自分がデイトレーダーとして生き延びる為に絶対必要な事として1日も早く理解・納得する事。
人間だから「絶対に違反しない」とは限らないので、違反した時の為に自身に対する厳罰を準備しておく。


(2)損切りに限らず、デイトレで稼ぐ為のエントリーやポジション・キープ等の行為は、ブタトレーダーの嗜好(=好む事)とは正反対である場合が殆どなので、最初はとても苦痛である事を理解し、十分覚悟しておく事。
この苦痛を和らげる為に本能は様々な妥協案を提示し続けてくるが、それに安易に乗せられてはならない。

デイトレで苦痛を和らげる為に、やってっも良い事は以下の二つだけ。

一つ目は、「デイトレの本質を理解(勉強)する事」
例えばそれは、「トレード=リスクを取る仕事である」の意味を真剣に考える事であったり、個々のトレード結果に一喜一憂するのではなく、複数のトレードの収支が重要である事に気付く事であったりする。

それでも苦痛が強すぎて耐えられないと感じた場合は、1トレード毎の投下資金を可能な限り減らす事
これが二つ目。一つ目と二つ目は前後しても構わない。

ペーパーも含め、小さな掛け金でデイトレするのを、素人っぽいとか初心者じみててイヤ等と感じて嫌悪するデイトレーダーも少なくないが(ブタ時代の私を含む)、そんな見栄こそブタの証しみたいなものである。

利益を求めないデイトレというのは、殆どのトレーダーにとって苦痛である。
という事はつまり、それは優位性がある行為と考えて良い可能性が高いのである。


(3)自身が信頼できる手法を手に入れ、その手法に100%従い、その手法を完全に身に付ける、十分な訓練期間を持つ。


上記の(1)~(3)が揃った状態を維持できると、ようやく週単位、月単位でのトータル・プラス収支が達成され始めます。臆病

週単位や月単位でのトータル・プラス収支が達成されると、そこで有頂天になったり、或いは傲慢になって、すぐに手法や枚数を変えたくなります。
これには、臆病なほど慎重であって下さい。

ココがポイント
勝ち始めた時もまた、本能がデイトレを劣化させる可能性の極めて高いポイントなのです。
(補足)(3)の「自身が信頼できる手法」ですが、これを獲得する為には、いくつかのパターンがあります。
典型的なものとして、

(A) 書籍を読む等しながら試行錯誤を繰り返して、独自の手法を編み出す。
(B) プロトレーダーが友人や親せきにいて、そのトレーダーから直接指導してもらう。
(C) ナマのセミナー等を受講して教わる。
(D) 情報商材を買って、それをなぞってみる。

等が考えられます。(ロジックがブラックボックスになっているシステムやEAは、ここでは論じない事にします。また、プログラミングのスキルを必要とするシステム自作パターンも、興味のある方にはおススメですが、白紙の状態からプログラムを覚えて・・・、という事は、あまりおススメできません。プログラミングで挫折してしまう可能性もあるからです。)

上記の中で一番多いのは(A)ではないでしょうか?
書籍などでデイトレーダーとして成功した人の体験談等を読んでも、この「自力型」が一番多いようです。
でもこれは、このパターンで失敗した人もそれだけ多いという事でもあります。
私も、自作のシステムを1ヵ月で投げ出した後は(A)のパターンでした。
それでもなんとか生き延びられたのは、1ヵ月間とはいえ自作システムを我慢しながらでも継続してプラスにした経験と、1年も経ってから「目覚めて」も間に合う初期資金があったからです。

この(A)のパターンは、自分でギプスを試行錯誤しながら完成させる事が、自己資金の枯渇する前に達成されねばならないという点で、実はかなりハイリスクです。
自分の時間や労力を「タダ」と誤解するのは愚の骨頂です。

(B)は、もし可能であれば、一番のおススメです。
成功率が他に比べて格段に高いはずですが、難点はそういう知人や親せきがいない人が圧倒的多数であるという事です。


(C) ナマのセミナーは、誰か知人の推薦などがあれば、1回か2回は受けてみても良いと思います。
1回十万円を超えるものが多いので、広告・宣伝だけで受講を決めるのは、ちょっと危険だと思います。

それから私の経験を踏まえて言える事は、せっかく何十万円も出してセミナーを受けるのであれば、単なる「情報収集の為」と考えるのではなく、そのセミナーのノウハウに専念するつもりで受講する事です。
単なる情報収集が目的なら1回のセミナーで数十冊のまともなトレード本が購入できます。
セミナーは、その価格からいっても、本気度を高くもって受講しないと絶対に損します。

(D)は、2005年~2009年頃にかけての未成熟な市場にありがちな劣悪商品の横行によって悪いイメージが浸透しました。
でも2006年当時でも、中には良心的な商品も確かに含まれていたのです。
単に当たりが出る確率が低すぎたのですが、2010年以降は市場の淘汰を受け、劣悪なものの割合は減ってきています。
とは言え情報商材の欠点は、今も尚、

「買って商品を手にするまでは、中身の良し悪しを判断できない。」

という点にあります。
しかし、優良な商品も確かに存在するのであり、それに自己投資する場合に限れば、お金と時間の節約につながります。

DVDやユーチューブ等による動画解説が主流となりつつあり、ナマのセミナーに近いメリットが得られるようになってきました。
ナマにはナマにしか無い価値がありますが、動画による解説は、繰り返し何度でも見られるという大きなメリットもあります。
値段もナマに比べればすっと低価格な場合が殆どです。

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