折角苦労して作ったトレードシステム。
しかも初月から、確固たる利益発生。
それで、私が何を思ったかというと、事もあろうに、
「 こりゃ、たまらん! 」
でした。
どういう意味かというと、そのトレードシステムに従って、朝一でポジションを取り、損切りルールに該当しない限り、大引けまで引っ張ってからエグジットという(シンプルすぎる)ルールが、苦痛で苦痛でたまらなかったのです。
何かもっと裁量判断的な事が時々刻々と求められて、トイレに行くヒマさえないほど忙しく、各段階の安全度や危険度を把握しながらトレードするものという、今から考えると何の根拠もないデイトレに対するイメージと、現実に過ごした試運転期間の1ヵ月とが違い過ぎたのです。
もっと本質的な事を言えば、
「 デイトレをするという事 」 = 「 リスクを取るという事 」
という理解が当時は全く無かったので、自分で作ったシステムに従って毎日リスクを取っている事の意味すら理解できず、
「 初心者で無知だから、苦しいトレードしかできないんだ。もっとデイトレについて勉強すれば、もっと楽で安全なトレード方法に出会えるに違いない。 」
と思い込んでしまったのです。
なんて愚かなんでしょう?
システムトレードであったか裁量トレードであったか?
個別株であったか、先物であったか、FXであったか?
収支がプラスになる手法であったのか、或はそうでなかったのか?
そういう事とは次元の違う、全くそれ以前の、土俵に上がる資格すらない
(フンドシさえ締め忘れているがごとき)、
「 意識の低さ 」
を、想像してみて下さい。
(持てる想像力をフルに発揮して、当時の私の身になってみて下さい。)
ここをただの「 ふ~ん 」で通過してしまうか、「 ヒヨコ 」の愚かさをしっかり記憶にとどめられるかは、あなたのこれからのトレード収支に大きく影響する事を保証します。
メールセミナーでもくどいほど解説してきましたが、
「デイトレとは、リスクを取ってナンボ! 」
という認識。
リスクを取るという事は、まさしく虎の子を、その他無数の猛獣が腹を空かせて待ち構えている荒野へ放り出すような、必ず苦痛が伴う行為であるという認識。
リスクを取るという苦痛から逃れたければ、デイトレからきっぱり足を洗う他に選択肢が無いという認識。
こうした認識がなければ、どんなに優れた手法を手にしたとしても、全くの
「 ブタに真珠 」
で終わりです。
今回はもう少し先まで話を進める予定でしたが、あまりに重要な部分なので、一旦これで終わります。
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