デイトレとギプス

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デイトレ未経験者が、

初心者
デイトレって稼げるかも?

と思いついて証券会社に口座を開いて、注文ボタンをポン!
で、遅かれ早かれ、

初心者
(A)「これではいけない。何とかせねば!」

と気が付いて、本屋で参考になりそうな書籍を買ってきて、

初心者
なるほどね~。ウン、ウン。 ( ̄ー ̄)

とか言って、新たに得た知識を自己のデイトレに反映させようと試みます。

この時点で、この初心者トレーダーにとっての「手法」が芽生えます。
当然勝つ事もありますが、負ける事もあります。
負けると、自分なりに反省し、その経験を次の機会に生かそうと思って自身の手法に少し手を加えて次のトレードに進みます。

しばらく上記四角の中のサイクルを繰り返して、それでもなかなか思うような結果が得られないと、
(A)の地点に舞い戻ります。

上記は、私が理解している最もありがちな初心者の姿です。


このループ(繰り返し)の中で次第にデイトレの腕を磨き、負けた時でも単純に(A)に戻る事なく淡々と自分の手法に従ったデイトレを繰り返せるようになってからが、デイトレーダーとしての本当のスタートです。

でも実際は、初心者トレーダーの殆どが(A)に戻る度に資金をすり減らしており、やがてループの外に弾き飛ばされていきます。


私の場合はというと、少しだけ上記の典型例とは違っていました。

いっちょデイトレーダーでやってみよう!

という(無謀な)決心をした時に、

その他大勢と同じ事をしていても、きっとダメに違いない。

と考えていたので、まず最初にシステムトレードのシステムを作成する事にしたのです。
(完全に「相場で儲ける法」の影響です。)

サラリーマン時代に得たプログラミングの経験を利用して、手法を自分で考えて作るのではなく、統計学(多変量重回帰分析+共分散構造解析)を元に、膨大なデータ(東証(ほぼ)全銘柄の日足4本値約10年分)の中からコンピューターに優位性あるエントリーやエグジットの方法を探させる事にしたのです。

そして約3ヶ月後システムはとりあえず完成し、次の1ヵ月間の試運転で50万円を超す利益を得た事は既に書きました。
もうすっかり、プロトレーダー気分です。

ところがこの時、非常に悔やまれるものの、当時の自分としては無理もなかったと思うしかない誤った判断をします。それは、

初心者
デイトレって、こんなに苦しいはずがない。
これはきっと、勉強が足りていないからに違いない。
もっと勉強すれば、もっと楽に稼げるようになれるはずだ!

です。
稼げた事実よりも、規律を守り続ける時の精神的苦痛の方が、ずっと大きかったのです。
(その苦痛に耐え続け、自分を慣れさせていく事が正しい選択だったのですが、当時の私レベルでは、全く想像すらできない事でした。)

試運転の翌月からは、折角のシステムトレードは中止してしまい、高額(1個ウン十万円也!)のセミナーのはしご受講を始める一方、自分のシステムトレードのロジックを裁量用に転換したりして、自分なりの裁量トレードを開始しました。(ブタですから当然のように「いきなり実弾」です。)

その結果はご想像の通りマイナス収支の連続です。

ほぼ1年間は、(A)に戻っては手法の修正を繰り返すありがちなブタ・トレーダーとして過ごしていました。
で、遂に、

初心者
本当に、このままでは破産確実だ~!

と観念する時が来て、自己のトレード経験や知識を全て総動員してある結論を出すのです。

蓮デイトレとは安全や確実を求めるものではなく、
リスクを取る仕事である。

確率的な思考をして、個々の結果に一喜一憂する事を止め、
複数のデイトレのトータルで損小利大を実現していく、
という意識を持たねばならない。

上記の短い気づきこそ、苦節1年間の泥沼生活から生まれたハスの花です。
そして真っ先に決行したのが損切りの徹底化であり、その後はトレードにラク安全を求めるのを止めました。

タナボタ的な勝ちトレードを除けば、利益を生むトレードというのは、ブタ・トレーダーには、全てが苦痛の連続なのです。

ココがポイント
エントリーは怖いし、利を伸ばすのはじれったいし、損切りは先送りしたいのです。
しかし、それら「苦」の全てが「デイトレそのもの」なのです。
※例えばエントリー時の恐怖を緩和する方策として「ちょっと様子を見てみる」等があります。
こういう「ブタの、ブタによる、ブタの為の方策」には優位性のカケラもありません。
「やり難い事ほど優位性がある」こそが、デイトレの真理です。

でもそうした苦痛は、生涯続く苦痛ではなく、トレードを確率的に理解しながら正しいトレードの訓練を継続する事で、次第にそれが正常なトレードとして心身に馴染んで行き、逆にブタなトレードが異常であるように感じられるようになっていくのです。
ヒトは訓練によって変われるのです。
恐らくこの変化こそ、

「勝ち方を身につける」

の本質なのだと思います。


それは、もう手法云々(うんぬん)等ではありません。
例えば株からFXとかFXから先物とかのように、マーケットを変更しても、そのマーケット固有の性質に馴染む期間さえあれば、遅かれ早かれ、プラス収支が達成できます。

手法というのは、勝ち方を体に覚え込ませる為の

「ギプス」

なのです。


手や足を骨折した時に骨の本来あるべき形が復活するまでの間、勝手な動きを封じる為に装着されるのがギプスです。
当然、とても鬱陶しい存在ですが、ギプスによって「型にはめられる」期間を経なければ、折れた骨はいつまでも骨としての機能を果たせません。

手法というのも、慣れるまでの間は強い違和感を伴うものですが、それに沿ってトレードを繰り返す事によってしか、元々は「ブタ」でしかない人間の本能を「狼」に変えていく術(すべ)は無いのです。

トレーダーである以上「手法」とはずっと付き合っていかねばなりませんが、仮にそれまでの手法を封じられたとしても、全く別の手法で容易にプラス収支にもって行けるのが、

「勝ち方を身につけたトレーダー = 狼トレーダー」

と言う事もできると思います。

次回「まとめ(デイトレで生き残る為の3つのポイント)」に続きます。

(挿絵は原作:梶原一騎、作画:川崎のぼるの「巨人の星」という1960年代後半に大ヒットしたアニメ。当時はメジャーリーグは日本とは比較にならないほど物凄いハイレベルなものと思い込まれていて、それを理想とする主人公の星飛雄馬は、メジャーリーグにも通用するほどの魔球という意味を込めて、ボールからバットにぶつかって凡打に打ち取る大リーグボール1号、ボールがバッターから完全に見えなくなる大リーグボール2号、ボールがバットをよけて通る大リーグボール3号という、今にして思えば卑怯な珍魔球を次々と発明して巨人の星の栄光をつかもうとするが、遂には左手の筋を痛めて引退。しかし後に右手投げの投手として復活するが人気が復活する事はなく、私の記憶からもフェードアウトしていったのであった。)
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