「夜明け前が一番暗い?」という一連の記事は、私の「テクニカル一辺倒」の判断に加え、米金融当局の辣腕ぶりに対する畏敬の念にも似た信頼感から書き始めたものでしたが、その後の市場の流れを見れば、リーマンショックは「夜明け前」どころか、「夕方」に過ぎなかった事が次第に明らかとなってきました。
デイトレーダーがデイトレで稼ぐ上で、こうした予測は必須のものではなく、たとえ予測が180°間違っていたとしても、デイトレの基本から外れない限りは、トータルの収支でマイナスになる事はありません。
なぜなら、デイトレというものは極論すれば「上がる確率の高いサインが出たところで、後出しジャンケンで買い、下がる確率の高いサインが出たところで、後出しジャンケンで空売りする。そして、一定のルールに従って手仕舞いする。」という事になり、売買判断に予測が影響する余地が殆ど無いからです。
とは言うものの、デイトレーダーと言っても日々のデイトレで口座残高を増やすだけが能ではなく、余剰資金はしかるべく安全・着実な運用に回す必要があります。(当然「株」に限定すべきではありません。)
そしてその為には、ある程度経済について明るい方が有利な事は間違いありません。
そうした認識はあったものの、ついつい目先の利益追求にうつつをぬかし、私にとっては難解な「経済」を勉強する事を後回しにしてきたのですが、今回ばかりは「これじゃ、いかん!」と思って、久しぶりに「ダー」と本を読み漁ってみました。
例えば、
「なぜ、悪いニュースが出る度に円高になるのか?」
という疑問がありました。
ドル安・円高という現象は、(相対的に)アメリカ経済が弱くて日本経済が強い時に起こるのであれば、何の疑問もありません。
でも、現在の下げ相場(株式)で、米国よりも日本の方が下げ率が大きい(つまり日本の方が弱いと見なせるはずなのに)のに、なぜ一方的に円高に振れるのでしょう?
こんなの、経済に明るい人であれば「ジョーシキ」以前の愚問なのかも知れませんが、デイトレばっかりやってると知らないまま通り過ぎてしまう人も少なくないと思います。
ここ一ヶ月ほど本を読んで、「へー」とか「なるほど」と私が思った事を少し書いてみたいと思います。
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