稼ぎたいからデイトレ(あるいは、スキャル)する。
これは当然の事で何も問題無いのですが、しかし殆どの初心者の方は勘違いをしています。(かく言う私もその一人でした。)
「稼ぐ為にデイトレする」というのは正しいけれども、稼げる為には
(1)正しい手法の中から、自分に合っていそうな手法を選ぶ
(2)選んだ手法が本当に自分に合っているか、ある程度の一貫性を保って訓練してみる
(3)選んだ手法が自分に合っていれば良好な結果が得られる。
(4)選んだ手法が自分に合っていなければ、その手法を捨て、別の手法に乗り換える事を検討する
(5)上記4つの段階をある程度の期間、行ったり来たりして、自分に合った方法を見極める
(6)自分に合った方法を見つけたら、更に一貫性を強めて自分を訓練し、自分をその方法のエキスパートに磨き上げる
これら6段階のステップを踏む必要があります。
天才的に短い人でも最低2週間、普通は1~3年は必要だと思います。
デイトレというのは、他の人から見れば「不労所得」と思われてしまうほど魅力的であり、少なくとも「稼ぐ」という目的に限って言えば、これほど効率的な仕事は無いと思います。
しかし、デイトレで稼げるようになる人は限られています。
いつも言っている事ですが、だれでもデイトレで簡単に稼げるなら、世の中デイトレーダーだらけになって、社会が破綻してしまいますから、それはそれで自然の摂理とも言えます。
誰でもゴルフで稼げるなら、世の中プロゴルファーだらけになるでしょう。
そんな事が「ありえない」のは、誰にだってわかります。
「プロゴルファーになろう!」と昨日や今日決意した人が、
「じゃあ、明日からのトーナメントに出てみよう。もしかしたら稼げるかも?」
って思うでしょうか?
子供でもない限り、そんなふうに考える人はいないでしょう。
プロになる為には、人一倍練習する事の必要性が広く認知されています。
ところがなぜかデイトレでは、口座を開いて間もない人の殆どが、
「早速実弾トレードだ。もしかしたら稼げるかも?」
という具合です。
だから、プロゴルファーを目指した人がいきなり貯金を使い果たしたという話は聞きませんが、デイトレで資金を失う人は後を絶ちません。
デイトレーダー
という言葉が日本で、カッコ良いのか悪いのか微妙~なのは、やたら負ける人の数が勝つ人より多い事も原因していると思います。
デイトレで稼げる人が少ないのは、上記(1)~(6)のサイクルで努力しなければいけない期間に、いきなり「稼げる(かも?)」と思っている人が殆どだからです。
いいですか? とても大事な事です。
稼ぐ為にトレードするのは間違っていませんが、トレードのド素人が稼げるようになる為には一定の期間が必要で、その期間中は「稼げなくて当たり前」、と言うより「稼ごうとしてはいけない」のです。
有る程度の一貫性が貫ける根性が必要である一方で、マーケットからの通知表を真摯に受け止め、必要な軌道修正は自分でやらねばならないし、どうしても自分に合わない手法なら、それを捨てる勇気も必要です。
上記(1)~(6)のサイクルは、素人がプロに変身を遂げる為の時期であり、これを通過する事が結構難しいから、デイトレで稼げるようになる人の割合が少ないのです。
そして、ただでさえ難しいこの時期に「稼がねば」とか「稼げるかも?」とか、本末転倒な重荷を背負うから、よりいっそう難しくなってしまうのです。
デイトレで稼げる人の割合が少ないのは、デイトレが難しいと言うよりは、この記事の意味が理解できる前に退場していく人の割合が多いからであるからかも知れません。
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と、疑問に思われる方もおられる事と思います。
実は私も、同じことを思いながら「これも経験のうち」と思いながら作っていたのです。
そしてその結論として「この水準では、続けても意味は無い。」と悟りました。
でも、そのまま放置しておいたら、思ったより多くの方がクリックして下さるので、削除するのももったいなくて、更に放置しています。
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