前回の記事では「勝つべくして勝つ」と書いた事でちょっと誤解があるようなので、少し補足です。
勝つ事が、エントリーする前から100%解っているようなトレードなんて、存在しません。
あるとしたらインサイダーとかで手が後ろに回るようなトレードです。
私が言ったのは、自分の経験や検証の積み重ねの中から、期待値が1を上回るものだけにエントリーし、期待値が1を超えてるか超えてないかわからないようなもの、言い換えれば自分の願望に賭けるようなトレードはすべきではない、という意味です。
競馬は娯楽ですから、ダメモトで万馬券に夢を託しても、それは自由です。
しかし「俺も頑張って専業になるぞ!」って言いながら、万馬券に夢を託すようなトレードを繰り返していても、それはお金と時間の無駄でしかありません。(それも自由と言ってしまえば、確かに自由ですけど・・・)
「そんな事いったら、トレード無しの日ばっかりになっちゃうよ!」
無駄なトレードを控えるようにすれば、トレード数が減るのは当然の事です。
損失を積み重ねるよりは手持無沙汰の方が100倍マシというものです。
それでトレードチャンスが少なすぎるのであれば、予習不足の可能性があります。
毎日50銘柄予習してた人は100銘柄見るようにすれば、トレードチャンスが増える事は明らかです。
100銘柄だったなら、200銘柄にすれば良いだけの話。
今までにメールくれた方の中には毎日500銘柄のチャートに目を通している方もいましたから、あなたもチャートの数を増やしてみる余地はあると思います。
チャートの数を増やす他に、手法のレパートリーを広げるというのも当然アリです。
自分にとって中心となる手法も決まってない段階で、やみくもにレパートリーを広げるというのは逆効果になりかねませんが、何か一つでも期待値が1以上になる手法を獲得できたのであれば、別の手
法にも挑戦して新しい技を習得する事をお勧めします。
1個目の手法を身につけるのにかかった時間の半分以下で、2個目以降の手法を獲得できるはずです。
例えば私のブログでは寄り付きのギャップを利用した順張りとか、ウップスとかを再三紹介してきましたが、それは基本技であって、バリエーションはいくらでも考えられるし、リバウンド狙いとか、出遅れ銘柄狙いとか、知らなければ見過ごしてしまうようなデイトレのチャンス(=手法)は、いくらでもあるものです。
ただ、それをうろ覚えみたいな状態で実戦に使っても痛い目に会う可能性の方が高いですから、実戦配備にはしかるべき準備期間が必要である事は忘れないで下さい。
先物指数の動きを利用している人も多いと思いますが、何も毎日そればっかりである必要も義務もありません。
指数が分かり易い日だと思えば、それを利用して稼げば良いし、どうにもこうにも先が見えないような日であれば、指数が寄り付く前に早々と見限ってしまって、新興市場のわが道をゆく銘柄で勝負するというのも当然アリです。
視野を広く保つ為には、常に新鮮な情報を脳にインプットし続ける事です。
自分で思いつける事なんて、たかが知れています。
99%は実用にはならないかも知れませんが、それでもどんどん頭に入れ続けていれば、あなたの知らない間に潜在意識の方で整理統合してくれ、ある日ヒョッコリと有効な情報として
「気が付く\( ^o^ )/」
という現象が起こります。
エジソンは電球のフィラメントの材料探しで1万回の失敗を繰り返したそうですが、決して失望はせず
「1万回のうまくいかない方法を発見した」
と考えました。
「1万回以上失敗したが、結果的には成功した」
というのではなく、
「1万回の失敗から学んだ事が、最後に結実した」
という方が正解だと思います。
エジソンと比較すると尻ごみしたくなるかもしれませんが、潜在意識を働かせる方法論としては、興味ある逸話ではあります。
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