今回の相場は負けて当然か?(前編)

この記事は「初心者向け」で、あなたの事を書いているのではないので、気を悪くしないで下さい。
でも、少しでも心当たりがあるなら、やっぱりあなたの事かもしれないので、しっかり読んで下さいね。

今回のような下げは、殆どの株トレード参加者にとって初めての出来事だと思います。
私も、こんな極端なのは初めてです。

しかし、今回の下げで大きな損失を出した人は、その損失をこの「特殊な相場のせい」にしてはいけません。
テレビでも、今回の下げで大損した個人トレーダーが次々と紹介されていますが、それを見て慰められているようでは、どんな相場でも稼げません。

大損

という現象の理由は必ずトレーダーの側にあり、それをマーケットのせいにしたって1円も戻らない上に、何一つ学ぶ事すらできなくなってしまいます。


元々下げ相場なんですから、買いポジを持たなかった人も一杯いるし、たまたま買ってしまっても、その人の損切りのルールに従ってさっさと損切りして、損失を予定リスクの範囲に止める事が出来た人だって一杯いるのです。
ただ、一杯いるといっても、大損した人々よりは少数派だし、そんな人を報道しても視聴者をムカつかせるだけなので、あまりテレビに出てくる事はありませんが・・・

負け組トレーダーの顔ぶれ
A男:「いやー、XXX万損しちゃった。サブプライムにはマイったよ~」

B二郎:「やっぱりおまえもか。俺も○○万飛ばした。ああなっちゃっては誰も損切りできる訳ないよな~」

C子:「え~、アタシも損したんですゥ~。我慢しきれずに昨日全部売っちゃいました。株って怖~い!」

上司:「なんだお前たち、全員損してるのか。実は俺も女房には内緒で300万の含み損だ。こんな相場じゃ誰でも損するしかないよな。今日はおれのオゴリだ。パーとやって忘れよう。」

みたいな会話が、日本のあちこちでされていると想像します。
全員、絵に描いたようなブタです。

株というのは、まず買わないと始まらない。

という観念が、バブルがはじけて20年近くも経つというのに、まだまだ強く残っています。

株というのは、少なくとも買いと同じ程度に売りもできないと儲からない。

これが、少なくともデイトレで生き残っていく為に必要な観念です。
安きを買い、高値で売れ

これも、かなり支持者の多い観念です。
そしてこういう人々に限って、

売る時は、利益確定の時(含み損には忍耐あるのみ!)

と思いこんでいます。
勝つ事だけが前提でエントリーし、負けた場合の戦略が最初から存在しないのです。

上がったところを買い、更に上がったところで売れ
下がったところを売り、更に下がったところで買い戻せ

こっちがデイトレーダーなら「当たり前」の感覚です。
そして最も重要なのが、「負ける事もある」という前提でエントリーする事。
この前提があるから、負けた時に損失を小さく、勝った時に利益を大きく、という作戦も成り立つのであり、トレードを続ければ続けるほど利益を積み上げていく事も可能になります。

単に「儲かるかも?!」だけで買ったら、たまたま勝てる事もありますが、そんなトレードは続ければ続けるほど、いつかは全ての儲けを吐き出し、元金まで失う運命にあります。
退場するのに、今回のような恐慌は必要ありません。

デイトレやスイングで細かな作戦の違いはありますが、基本となる考え方は共通しています。

その基本について書いてきたのがこのブログという事もできますが、とりあえず、
Richard Rhodes’ Trading Rules」を通して読んでみても良いとい思います。


まず、トレードに対する誤った固定概念を、正しい知識と置き換える事が必要です。
ボンやり読んでも何も得られませんが、もし全てを吸収できれば、こんな理解だけで今回の相場でも大負けはしないはずです。

その上で、その人毎に好きなトレードスタイルを選んで、更に勉強したり、検証したり、デモトレしたりして「勝つ為の方法」を体得していく事になります。

今回の暴落を含めても、大損しても当然な相場なんてありません
こういう相場で大負けする人は、多少時間がかかるだけで、結局はどんな相場でもいつかは大負けして退場を言い渡されるのです。

つづきを読む

デイトレ生存率向上ブログは、あなたの応援クリックによって支えられています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

他では絶対に読めない、全トレーダー必読のPDF(2万ダウンロード達成!)

<< デイトレ攻略の新戦略レポート(無料)>>


トレードが難しいのは、トレーダーの油断や強欲や優柔不断な性格等が原因と考えられがちですが、本当の原因はもっと心の奥深い所に隠されています。
(※月並みなプロスペクト理論等ではありません。)

このレポートでは、その原因となる心の驚異的な仕組みを解り易く解説すると共に、トレードを難しくしている原因を、どのようにすれば取り除く事ができるかまで、具体的に提案しています。

このレポートを一読すれば、その他大勢のトレーダーが延々と堂々巡りを続けている暗黒のトンネルが「パッ!」と急に明るくなり、出口がはっきり見えるようになります。(PDF、全68ページ)


2 件のコメント

  • はじめまして。
    今年の1月からデイトレを始めた鯉のぼりと申します。
    1ヶ月を経たないうちに初期投入資金の3割を失い、自分のトレード手法を見直そうとしている時にこのブログにたどり着きました。
    「本能を克服するために」を読んで思惑が外れたときの対処の大切さ、また損切りは人間の本能に具わっていない精神的に苦しいものであることがよく理解できました。
    デイトレ開始時は、勝つための方法(INするタイミングや銘柄選びなど)を書籍で勉強しましたが、むしろ負けたとき・・・というか、思惑が外れたときの対処法(損切り)の方が重要だったことに気づけたことにとても感謝しています。
    とはいえ、理屈では分かったつもりでも実行できるようになるまでは時間がかかり、一時は損失はさらに4倍に・・・追加資金投入を繰り返した最終投入資金の8割を失うことになりました。
    しかし、なんとか、どん底の頃から4倍の水準まで回復させることができました。
    今日の記事を読んで、このブログを読み始めた頃を思い出したので初めてコメントを書きました。
    今更ながら、投資を始める前にこのブログに出会うべきだったと思う一方で、大損した経験をした今だから素直に読めるような気もします。

  • 初コメント、ありがとうございます。
    文章というものは、読み手のレベルによって、読み手の得られる事のレベルが全く違ってきます。
    同じ文章でも、読み手が成長しながら繰り返し読むと、伝わる内容もそのたびに成長します。
    読書は読者にとって未知の情報を得る手段ですが、再読は、既知の情報を現在の自分に反射させて、更に高いレベルの事柄にふれる行為です。
    これは今まで本を読んできていつも感じていた事ですが、このブログを書くようになって更に何倍も強く感じるようになりました。と同時に「知っている事を文章に書く」という事には「再読」とはまた別種の気づきが得られる行為である事も知りました。
    >デイトレ開始時は、勝つための方法を書籍で勉強
    >しましたが、むしろ負けたとき・・・というか、
    >思惑が外れたときの対処法(損切り)の方が重要だった。
    確かにそれも重要ですが、マーケットに永住する為には
    もう一段上、「勝った時の対処法(自制)」をクリアする必要があります。
    それについても既に多少は書いてきましたが、その重要性に応じた量・質には達していないようです。今後の課題です。
    とにかく、資金を大切に、稼ぐ事の何倍も損しない事(負けトレードを避けるのとは別)に注力して少しでも長く生存して下さい。生きてさえいれば、誰でも最後は稼げるようになります。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)