前回の記事では、2種類のインジケーター(MTFMAとSessionsEX)と、更にボリンジャーバンドとRSIも組み合わせて簡単に設定できる「定型チャートファイル」を、ローソク足を表示するタイプと平均足を表示するタイプの2種類ご紹介し、各々ダウンロードして頂けるようにしました。
何件かメールでお問い合わせを頂いていますが、いずれもがインジケーターと定型チャートファイルの取り扱いを混同されている様子です。
インジケーターのファイルの拡張子=「ex4」(例:MTF_MA.ex4, SessionsEX.ex4…etc)
定型チャートのファイルの拡張子=「tpl」(MTF_Rosoku.tpl, MTF_Heikin.tpl)
である事を意識し、区別して下さい。
ダウンロード後に、
インジケーターのファイルは、MT4のデータフォルダの中の、MQL4フォルダの中の、Indicatorsフォルダの中にコピーして下さい。
定型チャートのファイルは、MT4のデータフォルダの中の、Templatesフォルダの中にコピーして下さい。
各フォルダに各種ファイルをコピーし終わったら、一旦エクスプローラーを閉じた後、MT4を再起動し、今回セットした定型チャートを試してみて下さい。
ここから、マルチタイムフレーム分析の解説に戻ります。
前々回の記事でお見せした1時間足チャートを再度表示してみます。
前々回の記事にて、①の解説のが終わりましたので、今回は、すぐ隣の②も見ておきましょう。
(図2)は、5分足チャートです。
黄色い円の中にローソク足が入った時点で、4時間足から1時間足までMAは揃って下降トレンドの真っただ中にあり、なのにローソク足はBBの+3σを突き抜けています。
更にRSIも70を超えて「買われ過ぎ」を示しています。
とは言え、陽線から売っていくのは危険ですが、
- 陰線に転換した
- BBの2σの内側に戻った
- RSIが70の下側に戻った
- ローソク足が10MAを割わった
等の、上昇から下降への転換の兆候が確認できた時点で、売りエントリーして良いところです。
また、同じ場面を5分の平均足で見てみると、
絶妙のタイミングで平均足の売りシグナルが出ている事が判ります。
ルール通りでも25Pipsは確保できています。BBの-3σを突き抜けた髭の先でうまく利確できていれば、39Pipsになります。
上記のBBやRSIを根拠としたエントリーは、単に「3σを超えた」とか「RSIが70を超えた」という事だけを根拠に売ろうとしているのではなく、「上位足レベルで強い下降トレンドの中にある」という大前提の下での判断である事がポイントです。
つまり、決して単純に逆張りしたのではなく、大きなトレンドに対して一時的に逆行していた値動きが、本来のトレンドに戻ったところを確認して順張りしたという事を読み取って下さい。
(図1)の②の黄色い四角で得られる利益幅は(図3)で解説した利益幅よりずっと大きいです。
私はスキャルピングを常としているので(図3)の利益でも満足ですが、もう少しデイトレ的な時間枠でのトレードも、研究の余地は十分にあります。
(なぜなら(図1)の②は、4時間足の20MAを、同じく4時間足の10MAがデッドクロスしたポイントでもあるからです。)
次回「FXを攻略するなら、テクニカル分析はコレで決まり!(6)」につづく。
【MTFMAの各種時間枠チャートでの表示選択一覧】
最近のコメント