今日からしばらく、テクニカル分析の記事を連載します。
といっても、私にとって久々の事ですので、まずは肩慣らし。
昨年末に特典用に作成したPDFの内容を何回かの記事に分けて転載します。
私が日々使用しているチャート設定と分析の方法についての解説を目的に書いたものですが、そのまま実戦に応用できるだけの濃い内容となっています。
ぜひ、じっくりお読み下さい。(使用するチャートは勿論メタトレーダー4(=MT4)です。)
PDFからの転載が完了し次第、日々のチャートを元に、更に詳しく解説する予定です。
ご質問などありましたら、記事の下にあるコメント欄からお願いします。
申し訳ありません。
この記事は、チャートが大きすぎて、スマホでは極めて見ずらい事が予想されます。
よろしければ、ぜひPCのモニターでご覧下さい。
どのチャートも、クリックして頂くと別窓が開いて最大表示されます。
MT4のインジケーターと言いましても、全て無料で入手できるものだけで構成しています。
どのサイトでダウンロードすれば良いか等は、記事の進行に従って、順次ご案内していきますので、まずはどんなテクニカル分析かに集中してみて下さい。
基本的チャート設定
私は日々、こんなチャートを眺めながらトレードしています。
表示しているのは、ポンド円の1時間足です。
(ポンド円は好きな通貨ペアですが、勿論、これに限る訳ではありません。また、今回の記事では1時間足しか取り上げられませんが、実際のデイトレでは1分足から日足まで見ながらトレードしています。今後の記事でご案内していきます。)
灰色と白色の2本のギザギザした線が見えますが、これはマルチタイムフレーム移動平均線(Multi Time Frame Moving Average=MTFMA)という名前のインジケーターで、このチャートでは4時間足の期間20と期間10の移動平均線(以下MA)を表示しています。4時間足のMAは、4時間毎に1回しか更新されないので、1時間足チャート上に表示すると、カクカクと階段状に表示されます。
最初はこのギザギザが少し目障りかも知れませんが、この連載記事を最後までお読み頂く間には、次第にその意味や機能が実感頂けてくると思われますので、最初のうちだけ、少し我慢して読み進んでみて下さい。
更に青色の曲線は1時間足のMAで、太い方が期間20、細い方が期間10です。
この2本もMTFMAなのですが、1時間足のMTFMAを1時間足のチャートで表示させているので、普通のMAに見えます。
緑、紫、青と、3色の四角形が繰り返し表示されているのが見えると思います。
これらの四角は、東京市場、欧州市場、米国市場、それぞれの取引時間帯を示しています。
(四角形の縦の辺はその市場の開始と終了の時刻、横の辺は、その日のその市場での最高値と最安値を示しています)
FXは週末を除き、24時間いつでもトレードできるのですが、限りある人間の集中力を最大限活用して稼ぐ為には、
稼ぎやすい時間帯というものを意識してトレードするべきである
と考えています。
その為には、このインジケーターはとても役に立つツールと言えます。
この理由等については、次回以降でご説明します。
上記のマルチタイムフレームMA(名称:MTFMA)と、市場を色分けしてくれるインジケーター(名称:SessionsEX)は、ネット上で無料でダウンロードできます。(日本だけのものではなく、海外でも多くのトレーダーに利用されているインジケーターです。)
それぞれのダウンロードサイトは、今後の記事でご紹介します。
私は有料と無料を問わず、数多くのインジケーターを試してきましたが、上記の二つは有料で販売されているインジケーターと比べても、尚、最も高い評価を与え得るクラスに分類されると考えています。
他に、期間21のボリンジャーバンド(±2と±3σ)と、期間14のRSIを表示させています。
この2つは、MT4に標準で入っています。
FXのチャートには、上下いずれかの方向性が明確化しているトレンド相場と、ある程度一定の値幅の間で上下動を繰り返しているレンジ相場と、トレンドでもなく、レンジでもない、乱高下相場があり、それぞれが不規則に、入れ代わり立ち代わりをくり返しています。
トレンド相場の時に使うべき手法と、レンジ相場の時に使うべき手法は、全くの別物ですので、トレードを開始する前に、現在の相場状態を見極める事は、FXでデイトレする為には欠かせない作業になります。
少しでも正確にチャートを読み解く為に、異なる時間枠のチャートを比較・分析して、その精度を1%でも高めようとする試みが、
マルチタイムフレーム分析
です。
次回「FXを攻略するなら、テクニカル分析はコレで決まり!(2)」につづきます。
【MTFMAの各種時間枠チャートでの表示選択一覧】
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