<その1>
最初にして最重要のルールとは・・・?
強気相場で「買い」を検討するのはしごく当然の事ではあるが、その割には「上りすぎだ!」「急激すぎる!」とかなんとか言いながら、上昇相場のほんの入り口の段階で(ちょっともみ合った程度で)、あまりにも簡単に手仕舞ってしまってはいないだろうか?私にも覚えがあるし、今後もまたやってしまう可能性を否定しきれないのだが、強気相場のほんの入り口で、実現できたであろう大きな利益を放棄してしまうだけでなく、「売り」で損失まで出してしまいがちなのである。
強気相場では、「買い」か「傍観(見てるだけ)」のどちらかしかない。
「乗り遅れ」や「早すぎた手仕舞い」を後悔して、逆方向に仕掛けるなんてのは、墓穴を掘る事に等しいのである。-by Richard Rhodes-
ま、簡単に言うと
「トレンドに乗って利を伸ばせ」
「トレンドに逆らうな」
という事で、
「そんな事は知っている」
と言われそうですね。
でも、知っている事でも、ザラ場では行動が逆になるのがトレードの恐ろしいところです。
利を伸ばす最善の方法として「50%のトレイリングストップ」を紹介していますが、それを読んだ読者の、いったい何%がこれを実行されているでしょうか?
あるいは一度試してみて、
「10万円あった含み益が5万円で実現してしまった。もうこりごりだ!」
なんて方がおられるかもしれません。
確かにそういうケースには何度も出会うでしょう。
それでも頑なにルールを守り続ければ、まさに「望外の利幅」を実現し、それまでの遺失利益など問題でない事を経験できるはずです。
「ウソだろ?」と思った方は試しに、以下の事を考えてみて下さい。
- 仕掛けた方向と逆に動いたら、とりあえずその日はホールドする。
- 翌日以降、最大損失幅の50%まで戻せば良しとし、そこで「損切」する。
- 上記損切条件が満たされるまでは、絶対に「損切」しない。
早晩「破滅」しますよね?
こんなに「本能に易しい」方法で生き残れるくらいなら、誰も苦労はしないでしょう。
この事に同意頂けるのであれば、もう一度「50%のトレイリングストップ」について考えてみて下さい。
裏表になっているだけで、同じルールですよね?
じゃ「破滅」の裏って?
「ミリオネヤー誕生!」
とでもしておきましょうか。
マーケットは非常にシンプルです。
本能のままにデイトレすれば損するし、合理的な規律に従って本能を制圧できれば儲かります。
リチャードの教えも、ただ文字を読んで「ふーん」と思っただけでは、ほとんど何も意味がありません。
そこからどれだけ大事な「気づき」を得られるかは、読む人次第なのです。
ブルは「角を突き上げている」イメージから、ベアは立ち上がった時に手のひらが下を向いているからだそうです。
ちなみに「買い」はロング(Long)、「売り」はショート(Short)と言いますが、なぜそう言うのか理由は知りません。
ご存知の方、ぜひ教えて下さい。
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