(1)エントリー前に、予めポイントを設定しておく。
(2)エントリーしてから様子を見て、ポイントを設定する。
このブログの読者なら、私が(1)をお勧めしている事はご存知でしょう。
これ以上詳しい説明は、ここでは省きます。
(1)エントリー前に、予めポイントを設定しておく。
(2)エントリーしてから様子を見て、ポイントを設定する。
(3)トレイリング・ストップで追跡する。
「損切」が2パターンであるのに対して、「利確」には3パターンあります。
「損切」では明確に否定される(2)が、「利確」では必ずしも否定しきれないところが、「利確」の難しいところです。
経験によって、「引くべき」と判断して、その後の利幅の減少を防げたり、「強気」で粘って大きな利幅を獲得できる可能性も否定できないからです。
実際、チャートには「典型的なパターン」というものがいくつもあります。
本などで勉強したパターンを、実際のチャートで探していると、自分なりに「確実(な可能性の高い)」なパターンを会得できてきます。
これはやはり「財産」となります。 これについては、また別の機会に書きたいと思います。
(1)も否定はしません。
エントリー後の「本能」の誘惑に左右されず、マイ・ルールに従って機械的にトレードする事には「優位性」があると思います。
しかし、私なら(3)を強くお勧めします。
(私は基本が(3)で、限られたパターンでだけ(2)を使います。)
トレーダーの「予想」なんて、たかが知れています。
その株がどんなに下がるか、上がるかなんて所詮だれにもわかりません。
指数がどうの、トレンドがどうのと考えてみたところで、「セルフ・テスト」の結果が示すように、ザラ場での「思考」というものは、「利小・損大」にしか働かないと理解すべきです。 (B・Aの才能のある方は別でしょうが。でも、本番ではA・Bに豹変しないとも限りませんよ。)
含み益が出た時は嬉しいものです。
板をみつめながら
「ヤッター!!」「今いくら儲かってる」「どこで確定しようかな~」
なんて、トレーダーの至福の時と言えるでしょう。
でも、あなたは「利益」を最大化する為にトレードをしているのであって、この至福の時を楽しむ為にトレードしているのではない事に気づいて下さい。
含み益が発生したら、
「利益の50%のトレイリングストップで追跡する」
という戦略には本能の付け入る余地がありません。
だから、非常に強力です。
「やりにくい」「楽しくない」のですが、だからこそ実践する事には価値があります。
3回に2回は、みすみす含み益を無駄に半減させてしまうかも知れません。
でも、残る1回の利益が、その無駄を一気に挽回してくれます。
私がトレードを始めた最初の1年間は、ずっと(2)でした。
有効な戦略がある訳でもないのに(2)を選ぶと結果は最悪です。
私に限らずA・B人間が自分の裁量で「利確」すると、なかなか
勝ちトレードの平均利益額 > 負けトレードの平均損失額
を達成する事すらできません。
最初の1年間に行ったトレードで、ダントツに大きな利益を達成したトレードが1つだけありました。
理由は簡単です。
含み益が発生したままで、携帯も持たずに外出していたのです。
帰宅して損益をチェックすると、まるで見慣れない額の利益が発生していたのです。
たまたま「空売り」した株が、後場に悪材料が出たらしく、「東証一部値下がりランキング1位」になっていたのです。
嬉しかったのは勿論ですが、「ラッキー」くらいにしか思っていませんでした。
「利が乗ったトレードを放置する」という事の「優位性」には気がつかなかったのです。
翌日からまた、「ワクワク、ドキドキ」の「利確」を繰り返し、結果は散々でした。
何度もご紹介している「相場で儲ける法」でラリーは、
「私の日計りシステムの成功は、幅の大きな損切※と大きな利益から生み出された」
「私の成功は「大引けまで持つ」という哲学によるものだ」
と言っています。 (※)ここにある「損切」は「誤訳」であり、「トレイリングストップ幅」が正解だと思っています。原書をチェックした訳ではありませんが・・・)
私はこの本を、デイトレを始める前から読んでおり、信奉しているつもりでした。
でも、ザラ場では「本能のまま」のデイトレードを繰り返していたのです。
このブログを読んで、「ええこと書いてるな~」と感心してもらえるのはとても嬉しいです。
でも、それを実行に移さなければ、移せなければ何の意味もありません。
あなたは、それでもやっぱり(2)ですか?
もし来週から(3)に徹する事ができれば、それだけで「狼」が一匹誕生するのですが・・・
この値については、自分の性格なども考慮して、よく検討して下さい。勿論、幅を変更して良いのは「ザラ場以外」の時間限定です。
必ず、お返事させて頂きます。
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