デイトレの基本とは、何を学べばよいのでしょうか?
私の考える基本なら、このブログを読んで下さい。
でも、基本はこれだけではありません。
サイトでも、書籍でも、e-Bookでも、セミナーでも、先輩からでも・・・
何でも、あなたが出会って、「へー」とか「ほー」とか少しでも感じるところがあれば、そこに「基本」はあります。
どんな基本に出会うかというのは、トレーダーの知識に対する貪欲さにもよるし、「運」とか「タイミング」というのも少なからずあると思います。
最初の頃は、何が正しい基本で、何が嘘や間違いなのかはわかりません。
だから、いきなり飛びついてそのまま実戦に突入するのはお勧めできません。
とりあえずは私の紹介している書籍等、いわゆる良書的なものを最低5冊、できれば10冊以上読んでほしいと思います。
そうすれば次第に、デイトレの嘘と誠、使える情報と使えない情報を区別できる眼が養われていきます。
でも、例え100冊の良書を読破しても、それで安心できるものではありません。
どんな基本も、頭に入れただけでは、使える状態にまではなっていません。
これと思った基本に沿って、練習を繰り返す必要があります。
脳細胞の記憶領域に情報を格納しただけでは、ペーパーテストやクイズみたいなものには対応できても、人と競り合わねばならないような実戦的な事には、少しも役に立たないのです。
空手を習いに行けば、突きや蹴りの方法を基本から教えてもらえるでしょう。
でも、その方法を教わっただけでは、いきなり誰かと戦う事はできません。
鏡の前で自分のフォームを確認したり、サンドバッグにパンチを繰り返し打ち込んで、教わった知識を経験に変えていく期間が必ず必要です。
基本を習うのに使った時間の何百、何千倍も練習に費やします。
そうして初めて、相手との対戦が可能になります。
デイトレと空手を同様に考える必要はありませんが、人が知識として吸収したものを、実戦のレベルにもっていくというプロセスとして考えれば、殆ど全ての事で共通していると思います。
あらゆるスポーツがそうだし、職人もそうだし、料理でも編み物でも楽器でも、全て同じプロセスがあります。
白帯の初心者と、黒帯の有段者。
白帯の初心者は、みんな並んで掛声かけて、突きなら突き、蹴りなら蹴りを繰り返します。
この段階では個性なんて誰も評価してくれません。
みんなと違っているところがあれば、普通それは欠点であり、上級者の指導に従って矯正し、みんなと同じ事ができるよう、更に練習する事になります。
しかし、初心者時代の苦しくも単調な練習に耐えて3~4年も経つと、相当な上級者になる事ができます。
上級者は基本を理解習得しており、基本を初心者に教える事ができます。
じゃあ、流派を一にする上級者が複数いれば、みんな同じ動きをするか?といえば、そんな事はありえません。
上級者が複数いれば、その人数分だけ異なったスタイルの空手が存在します。
同じ師の元で、同じ基本を、同じ時期に始めても、3年後にはそれぞれのスタイルを獲得するようになります。
人間には個性がある以上、これは自然な事です。
自己流から始めたら十年かかってもダメかもしれないものが、誰でも、遙かに短期で一定のレベルになれるのが基本というものの有難いところです。
そしてその基本を繰り返し練習する事で、やがて上級者になりますが、上級者の数だけ個性が存在するようになります。
この個性こそ、良い意味での我流というものです。
基本を学んでいない自己流とは区別されてしかるべきものです。
デイトレも、まずは「基本」から。
何を基本に据えるか選ぶのは、トレーダーの仕事です。
そして、必ず必要なのが繰り返しの「練習」。
一旦は選んだ基本が、どうしても自分には合わないという場合も、練習の中からわかってきます。
だとしたら、別の基本と取り換える必要があります。
でも練習もしないで、結果がすぐ出ないとか、期待したほど効果が無いとか、次々と基本を取り換えていたら、いつまでも上級レベルには進めません。
デイトレは、孤独なものです。
ついつい、自己流の泥沼に身を沈めていっても、自分で気づいて這い上がってこなければなりません。
何が正しくて、どこが間違っているのか解らなくなって、ブチ切れたくなる事もあるでしょう。
でも、それもこれもあなた自身が選んだ道なのだから、全てあなた自身で解決していかねばなりません。
真っ暗なトンネルの中で、どっちが出口なのかわからなくなったような時、すがるものがあるとすれば2つだけ。
一つ目は「基本」です。
1冊の本かもしれないし、どこかのサイトかも知れません。
そして、もう一つ頼りになるのが、実はマーケットそのものです。
あなたのデイトレのどこが間違っているのか、マーケット以上の評論家はいませんから。
マーケットの声を聞く受信機が、トレード日誌です。
トレード日誌をしっかり書いている人は、いつでもどのデイトレでも、マーケットからの評価を聞く事ができます。
そういえばトレード日誌も「基本中の基本」でした。
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