まだデイトレのスタイルさえ定まっていない頃に衝動買いした本です。
1回読んだのですが、デイトレ一本槍の当時の私には、スイングトレードのノウハウの為、殆ど役にたちませんでした。
でも最近はスイングもやるようになったので読み返してみると、なかなか為になる本である事がわかってきました。
講座の内容はというと、
(ステップ1)
市場全体の方向性を見きわめる方法
ディストゥリビューション(下げ相場の予兆)の見つけ方や、「大底」を特定する方法などを複数のチャートで解説。
(ステップ2)
利益と損失を3対1に想定する方法
損小利大トレードを実現する方法の他、ファンド等の大口参加者の売り方・買い方が、デイトレ頭にはなかなか新鮮に感じられた。
(ステップ3)
最高の銘柄を最適なタイミングで買う方法
12の銘柄選択法(=ファンダメンタルズ)と、”カップ・ウィズ・ハンドル”パターン(テクニカル)の詳説。
”カップ・ウィズ・ハンドル”パターンは、全ての時間軸チャートでエントリータイミングを知る強力なツール。但し、超短期の場合はハンドルが無い場合も少なくないが、、、
(ステップ4)
利益を確定する最適なタイミングで売る方法
こればっかりは実戦経験を積まないとどうにもならない課題ではあるものの、知識として知っておいて決して邪魔にはならない内容。
(ステップ5)
ポートフォリオ管理==損を抑えて利益を伸ばす方法
スイングトレードについての、オニール氏の総合的解説。
ね?
スイングトレに取り組んでる人なら、読んでみたいステップばっかりでしょ?
テクニカルとファンダメンタルについて7:3ぐらいの割合で解説されています。
米株の為、ローソク足じゃなくてバーチャートなのが残念なところですが、それでも丹念にチャートと解説を見て行けば、そんなの欠点でも何でもない事が明白な1冊です。
但し、デイトレにしか興味の無い方は、私と同様、スイングに興味が出てきてから買った方が無難です。
過去に紹介した「ターナーの短期売買入門」が文字通り入門書とすると、この「オニールの相場師養成講座」は、ある程度相場を理解している人ほど得るものがある内容だと思います。
別に難解な言葉や文章という訳でもないのですが、読者がある程度相場を解っている事を前提に書かれているような気がします。
しかし、まだ初心者であっても、3回以上繰り返ししっかり読む事ができる頑張り屋さんには、値千金の本となるでしょう。
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