この書籍『神々の左手―世界を変えた左利きたちの歴史』で取り上げられている左利きの特徴として、
「生まれながらにしてリスクを取る傾向が強い」(P.8)
があります。
私はこのブログやメールセミナーで、何度もデイトレでリスクを取る事の重要性について書いてきましたが、「リスク」の意味するところが微妙に違うとはいえ、左利きとの関連性をこの書籍で初めて意識する事ができました。
言われてみれば、私は確かに幼い頃から現在に至るまでリスクを好む傾向が強く有ります。
関西弁で言うところの、
ムチャしい(もしかすると、現在では死語になっている可能性もあります。また、関西は関西でも一部地域に限定される可能性もあります。)
です。
この傾向の元をたどれば、それは左利きが、
「自分は普通じゃない」
という事を痛いほど思い知らされながら成長する事にあるようです。
「自分は普通じゃない」という意識は、
「自分から多数派に合わせて行く必要がある」
という方向に進む場合と、
「多数派にいるより、独自性を磨いた方が良い」
という方向に進む場合の2種類があり、無意識のうちに選んでいます。(私がペンと箸を右手に持つ事に限っては、親による矯正です。)
「自分から多数派に合わせて行く必要がある」という経験は、慣れない事に対する適応能力の訓練であり、左利きの人は右利きの人よりも遥かに多くの訓練を強いられる事になります。
その一方で、「多数派にいるより、独自性を磨いた方が良い」という方向に進むと、失敗の経験回数が増えますが、うまくいった場合にはオンリー・ワンになれたりします。
他にも左利きの長所と言えそうな項目がいくつも解説されていますが、その大元は全て、
「自分は普通じゃない」=>何らかの対応をしなければならない
という脳にかかる負荷が生まれながらに高い左利きの宿命から来ているというのは、なかなか面白い気づきだと思います。
一方、左利きのマイナスな特徴も気づかされました。
それを「誰でも皆、同じだ」と思うのではなく、左利きの短所と意識して、前向きに自重する意味が多大であると感じられたので、この部分は書籍をそのまま引用します。
「短気な性格」
これを隠しても無駄である。多くの左利きがこの獰猛な気性を持っている。
アレクサンダーからジョン・マッケンローまで、怒りの種類もあらゆる領域にわたり、子供のかんしゃくや戦場での勇気から、冷酷な怒りまで様々ある。『神々の左手―世界を変えた左利きたちの歴史』(P.12)
この本で「左利き」について学ぶ事の意義を知ったので、Amazonで別の関連書籍を2冊買って現在読んでいるところです。
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