30数年間相場をしてきましたが、相場で勝つためには、耐えることが大事であるとわかりました。
それも負けているときではなく、勝っているときに耐えるのです。
負けているときに耐える人は、相場の敗者です。
勝っているときは、はしゃぐのをぐっと押さえ、兜の緒を締め、耐えて耐えて耐えて相手がやっと倒れたとき、初めて勝者の美酒を飲むのです。」
(炭谷道孝、「1000%の男」より)
私の本棚は決して大きなものではありません。
読んだ本が無造作に積み上げられ、これ以上積み上げられなくなったところで、「再読の価値なし」のものを選び出して、容赦なく捨てます。
するとまた、読んだばかりの本を積み上げる場所が確保されて「サッパリ」します。
立花隆氏みたいに、家一軒がまるごと「本棚」みたいなのも素敵ではありますが、私の頭の程度だと「数量限定」の私の本棚が合っています。
昨日も、数ヶ月に一度の本棚整理をしていて、この本が出てきました。
改めて読み返してみると、この本から受けた影響の大きさに驚いてしまいます。
特に炭谷氏の相場哲学は、私の意識の深いところにしっかりと根をおろし、もうめったに顕在意識との連絡はないものの、あらゆる場面で影響を与え続けています。
炭谷氏も、ラリーから多くを学んだ「システムトレード派」です。
でも「とうきび日ばかり大作戦」なんてちっとも私の売買には使えません。
でも、参考になるのです。
この売買法を実践していると、「人間とは何か」と考え込んでしまいます。
自分が買いたいときに売りの指示が出ますし、損切の注文を毎度出し続けます。
人間の思考と逆の発想なのです。「損したい!損させてくれ!」
と叫んでいるような注文なのに、実際は儲かるのです。
私はとうきび日ばかり大作戦をやっていて、頭がおかしくなりかけました。
自己不信に陥りました。
あなたも気をつけて下さい。(炭谷道孝、「1000%の男」より)
これは、システムトレードの「鍵」であるだけでなく、相場そのものの「鍵」にまでタッチしています。
勿論デイトレの「鍵」でもあります。
すぐにも使える手法に興味が向くのは当然ですが、早い時期にこういう「錘(おもり)」を、心の奥底に置いておく事も大事だと思います。
「1000%の男」は、ほんの一時間ほど、この記事の為に現れ、また本棚の深いところに帰って行きました。
次に合う時は、何を教えてくれるのでしょうか?
必ず、お返事させて頂きます。
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