このおまじないは、早すぎる利確を戒める為に有効なだけではありません。
例えば、ポンド円のチャートを見始めて30分経ってもポジションが取れないような時、ついエントリー基準が甘くなって、大したチャンスでも無いのに、エイヤッとばかりに発注してしまいがちですが、そんなエントリーをしても大抵はうまくいきません。
と言うより、そんな事を繰り返していればトータルでは必ずマイナスになります。
「ポジションが無いのは時間の無駄だ。
とにかく入ってしまえば、もしかしたら稼げるかも?!」
という心理には強欲が支配的で、規律はいい加減になっているのです。
そんな時にも「損させて下さい」です。
「今エントリーすれば儲かるかもしれないけど、それはルール違反です。
マーケットさん、こんな私に(今エントリーしない事で)損させて下さい!
お願いします。」
と考えて「損しても良いからルールを守る」という事を徹底します。
またある時は、「絶好のチャンス!」と思ってエントリーしたのに不発に終わり、損切りにもならない代わりにエグジットもできないような状態、要するにエントリー後に作戦ミスが判明するトレードがしばしばあります。
こういう時に粘って結果オーライの事も確かにありますが、基本的には既にエントリー時の判断が否定されている訳ですから、利益が拡大する事に期待して時間を浪費するより「損させて下さい」で、小さな利か損のうちに切ってしまった方が、結局トータルでは良い結果になる事が多いはずです。
次のチャンスを生かせる可能性が高まる(単位時間あたりの有効なトレードの発生率が高まる)からです。
デイトレにおいて本能の言う事は、高い確率で、マイナスの結果しかもたらしてくれません。
なぜそうなのかの確かな答えは持っていませんが、正しい事だけは確かです。
マーケットにおける勝者と敗者の比がその証拠です。
なので、本能と真逆の意識を強制的に脳に送り込む事で本能をある程度中和し、優位性あるデイトレを継続していく為のストレスを軽減する効果があります。(実はストレス軽減よりもっと積極的な効果があるのですが、それはあなた自身でデイトレの中から感じとって下さい。)
最初は意識的に「損させて下さい」とつぶやく必要があります(私は声に出したりはしませんでしたが・・・)が、ずっと続けていると不思議なことに、この感じがデイトレしている間じゅう存在し続けるようになります。
勿論、最終的には稼ぐため、儲ける為にデイトレしているのですが、その作業中は「儲けたい。損したくない。」という意識に支配されているよりは「損させて下さい」という意識でいる方が、明らかにトータルの成績ではプラスに働くのです。
ただ手法やルールについては、自分でしっかり検証して
「これなら勝てるっ!」
というものを持っている事が大前提であり、やみくもに「損させて下さい」と考えながらデイトレすれば勝てるというほど甘いものではありませんので、お間違えなく。
必ず、お返事させて頂きます。
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