米株やアジア株が堅調な回復トレンドにあるなか、日本株だけが取り残されています。
PBR<1の銘柄がゴロゴロしていて、割安感が強い事は誰にも解っているのです。
でも外国人に、なかなか振り向いてもらえません。
いくら割安でも、「日本の未来が買えない」と断定されているという事です。
その理由はいくつかありますが、筆頭は政治不信ではないでしょうか?
日本人も外国人も、政権交代には一縷の望みを感じていたはずです。
でも今や、その望みは「やっぱりな~」という失望のため息に変わりつつあります。
なんて暗い状況が続いていますが、デイトレーダーにとってはどうって事ありません。
たとえ日経平均がトレンドを失っている日でも、常に市場には超強気の銘柄もあれば、超弱気の銘柄もあり、それらの一番おいしいタイミングを狙って売買すれば良いからです。
さて、前置きはこれくらいにして、早速「三菱UFJ(8306)」の日足チャートを見てみましょう。
MA(Moving Average)もBB(Bollinger Bands )もオシレーターも何も表示させていない生チャートですが、これを「パッ」と見た瞬間、あなたにはまず何が見えるでしょうか?
私にはまず、
のように、赤丸で示した3つの安値と、それらにほぼ共通した支持線です。
ほぼ同じ安値から反発する事が2回続けば「ダブルボトム(高値の場合はダブルトップ)」と呼び、支持線近辺で買えば、反転していく場合が多いです。
このチャートですと、3回続いているので「トリプルボトム」であり、「ダブルボトム」より更に支持線が強力である事になります。
しかし、支持線が見えたからといって、漫然と「安いから買う」みたいな事をしていては、デイトレーダーとは言えません。
朝の寄りついた位置によって、その銘柄の売り方買い方双方の(その日の)力関係を感じとり、ダブルトップやトリプルボトムのテクニカル的な追い風を利用して利益に繋げていくのです。
例えば・・・
これは2009年11月30日の朝、寄りついてすぐの瞬間を再現したものです。
赤い矢印の位置に横線が1本見えますね?(厳密にはTの字)
更に補助線を1本書き足しましょう。
5本分のローソク足の「髭」に支持されたトレンドラインが見えます。
ダブルボトム完成と綺麗なトレンドラインのブレイクという強力な買いサインがダブルで点灯している訳です。
こういうチャンスを見つけたら、ノータイムで注文画面に直行です。
この日の寄付きは463円です。
前日終値からは20円近いギャップアップ。
ちょっと大きめのギャップで、反落する危険も確かにあります。
案の定、461円まで一旦下りました。
しかし、そこから反転し、再度463円に到達します。
ここで迷わず買えるデイトレーダーになって下さい。
463円の売り板にぶつけて買いますが、あまりにも絶好のチャンスすぎて空振りする可能性はあります。
このチャンスに気付いたトレーダーは、こぞって買いに来ているはずだからです。
461円からの反発の勢いなどにも寄りますが、みすみす空振りに終わらない、果敢な発注が求められる瞬間です。
仮に463円か464円で買えた場合、損切りの逆指値は459円。
支持線が440円にあるからって、律義に440円で損切りする義務なんかありません。
始値が463円で、一旦461円まで下がり、もう一度463円まで上がって、そこから460円を割り込むような事があれば、規模は小さいですが立派な
「ダブルトップ」+支持線割れ(460円)
が起こっているのですから、早く逃げた方が良いです。
で、実際の結果を見てみると、
オーバーナイトしなくても、20円近くの値幅が稼げています。(なんて簡単なんでしょう!!)
「後講釈なら何とでも言える」
と思う方は、そのままそう思っていて頂いて結構です。
確かに後講釈以外の何物でもありませんから・・。
私は、何人にも無理にデイトレを理解して頂こうなんて恐れ多い事は考えていません。
ただ、
「あれれ、実際でも簡単なんじゃないの?」
なんて前向きな人には、もっともっと後講釈(テクニカル分析)の面白さを理解してほしいと思います。
だから、まだまだ続きます。
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