以下はデイトレとは関係ありませんので、私の雑談に興味の無い方は「また明日」です。
「猫の爪とぎ」はご存じだと思います。
右の写真の直後なんかに、畳や絨毯を引っ掻いているアレです。
確かにこの爪とぎによって、猫の爪は常に(人間にとっては)過剰と思えるほどの鋭利さが維持されていきます。
でも、これが実は人間が行っている「砥ぐ」という行為とは異なった意味での行動である事は、猫好きの間でも50%も知られていないのではないかと思われます。
猫の爪は、鉛筆のキャップを重ねたような「層構造」になっていて、「爪とぎ」によって古く鈍化した爪が取り外され、その下から新品の尖った爪が現れるという仕掛けになっています。
その新品の爪が使い込まれて鈍化する頃には、ちゃんと次の鋭く尖った爪が出番を待っているのです。
なんてよく出来ている事でしょうか?
カッターナイフが実用化されたのはつい最近(1956年)の事です。
原始時代から近代にいたる1万年以上の時間、人間は「ワンタッチで切れ味の蘇る刃物」を思いつく事ができませんでした。
猫が猫の爪を獲得するまでをダーウィン的進化論で考えると、気の遠くなるような試行錯誤が必要になるはずです。
でも、猫が猫の爪を獲得するのに、試行錯誤を繰り返したという証拠はありません。
爪よりもっと単純(そう)なものに猫のヒゲがあります。
体毛とは異なる太さと長さを持ち、体温の保持機能は無く、敏感な触覚として猫の行動全般をサポートしています。
獲物を前にするとヒゲも一斉に前方を向いて、とてもカワユイ事をご存じでしょうか?
毛の先を獲物に向ける事で感度を増し、目や耳からの情報を強力に補強しているに違いありません。
実は猫の顔をよく見ると、口ヒゲと同様の目的で生えている毛が他にもある事がわかります。
人間でいうところの「眉毛」の部分もそうですし、左右の頬にも1~3本づつ生えています。
更に前足の後ろ側、人間で言えば肘の内側にも、1~2本生えています。
そしてこれは、どうやらネコ族(トラやクーガー等)全般に共通しているようです。
(もしかしたら、ライオンは例外かもしれません。)
とても利にかなった配置だと思います。
これも、自然淘汰の結果なのでしょうか?
もし試行錯誤が繰り返され、その配置が生存に適ったものだけが良く生き残ったのだとすれば、なぜ今はそのような試行錯誤が自然界に見られないのでしょうか?
どういうメカニズムがあれば、最適なデザインに限られた時間内で到達し、適当なところで「打ち止め」にする事ができるのでしょうか?
私は「進化など無かった」と理解しています。
文明的なあなたには、無知蒙昧の典型みたいに感じられると思います。
でも、もう少しすれば次第に受け入れる人が増え、いずれは
「かつて人間は、進化論という迷信を科学と思いこんでいた」
という事が常識になる日も来ると思っています。
人類にとって、空前のパラダイムシフトとなるでしょう。
私が死ぬ前にその日が来れば嬉しいのですが・・・?
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