デイトレの本質がリスクを積極的に取っていく事にあるという私の認識に変わりは無いのですが、このブログの読者層の事を考えた場合、読む人によっては「害」になってしまう事も有り得ると考えたからです。
トレードを始めたばかりの人にとっては、トレードのリスクをいかに低く抑えるかが最優先事項です。
まず目指すべきトータルプラスというのは、複数の要素(例えば手法、自己規律、マネーマネジメント、手法に対する習熟度・・・等々)の全てが一定のレベルを超え、相互に統合されて初めて実現できるものであり、それが達成されるまではリスクは小さいほど生存率が向上する事は明らかです。
できればペーパーで、もしそれが無理だとしても、最初から稼ぐなどという意識は極力持たないようにして、最低枚数・最少金額でトータルプラスの実現を目指して下さい。
しかし、週単位・月単位でのトータルプラスを実現したデイトレーダーにとっては、リスクを更に積極的に取る事について考え始める時が来たという事になると思います。
かといって、負いきれるリスク量はトレーダー毎に大きく違います。
100人のトレーダーがいれば100種類の「トレーダーの分(ぶん)」というものがあり、自分の「分を知る」、或いは「分を探る」という意識が大切です。
自分の分を超えたリスクを負う事で精神的に消耗し、せっかくプラスになったデイトレの調子を狂わせてしまっては元も子も有りません。
だから決して他人と自分のパフォーマンスを安易に比較しない事。
あくまでも、自分の中で無理のないリスクの取り方を、慎重に探して行って下さい。
ただ、自分のトレードの可能性を広げる為に、様々なトレーダーのリスクの取り方を知識として蓄積していく事は悪い事ではないと思います。
それは本を読む事でも、ネットで調べる事でも可能です。
例えばBNF氏。
まさにデイトレーダーの権化とも言える人物です。
彼にはいろいろと凡人とは違う能力があるはずです。
中でも際立って凄いと感じるのが彼の「リスクを取る」事に対する能力です。
ジェイコム誤発注事件の時、彼が「16分で20億稼いだ!」というような事ばかり騒がれていますが、私が驚くのは、そのような短時間に咄嗟の判断で、自己資金の殆ど(50億円超?)をジェイコム一点にブチ込んだという事です。
まさに鬼神のごときリスクの取り方であり、とてもマネできるような代物ではありませんが、その勇気や自分を信頼するという事について、学べる事が多くあると感じています。
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