デイトレの基本的テクニカル分析(終)

今日は予定を変更して、数回にわたり先物を利用したトレードプランの立て方について解説してみたいと思います。
あらたまって「トレードプラン」なんて言うと、ちょっと肩に力が入る感じがするかもしれませんが、ややこしい話をするつもりはありません。
理解してしまえば簡単な事です。
(簡単な事なので、既に頭に入っている方も少なくないでしょうけど、頭に入って無い方の方が多いようですので、しばし我慢下さい。)

でもデイトレでは「簡単だからこそ使える」という事が沢山あります。
漠然とでも良いですから、目の前の値動きに翻弄(ほんろう)されるのを止めて、トレードプランを頭の隅に置きながらトレードする事を習慣にして下さい。

ココがポイント
テクニカル分析の鉄則4)先物のギャップアップは買い銘柄を買う。
(& 先物のギャップダウンは、売り銘柄を売る。)

ね? 簡単でしょう?

先物が当日陽線で引けるか陰線で引けるかって、そんな事は前日はおろか、当日になってからでも容易にはわかりません。
だって、もし容易にわかるものなら、誰も負けなくなっちゃいますよね?

という事は、あなたは勿論、市場で先生とか大御所と呼ばれる人だって同じ事なんです。
あなたが初心者だから判らないのではなく、だ~~れも判っちゃいないのです。
少しは気が楽になりましたか?

でも、前日終値に対してギャップアップするかギャップダウンするかは、欧米株の結果から相当の確率で予測できるし、寄り付き直前の板情報からも予測可能ですよね?
で、先物がギャップアップすると思えば「買い候補銘柄」を、ギャップダウンすると思えば「売り候補銘柄」を集中的に調べ、監視します。
「買い候補銘柄」とは、例えばこの記事を書いている現在のチャートからサンプルを挙げると、

とか、

のように「上値抵抗線(水平線でも斜線せも可)が見えている銘柄で、楕円で示したような場所に寄りつく事に期待し、そこを狙うのです。

「売り候補銘柄」とは、例えば

とか、

のように「下値支持線(水平線でも斜線でも可)が見えている銘柄で、楕円で示したような場所に寄りつく事に期待し、そこを狙うのです。

(補足1)銘柄毎の空売りの可・不可については、各自でご確認下さい。日証金のサイトを見れば「予定」まで見れたりします。これも結構デイトレには重宝します。
(補足2)見難くなるのでMA(=Moving Average=移動平均線)は表示させていませんが、MAに対して順張り方向に仕掛けるのが基本です。余裕があれば、50MAとか100MAなどもチェックしましょう。)

先物がどう動くかわからないのに、高値を買い、安値を売るのは不安でしょうけど、これこそがデイトレです。
デイトレーダーは、寄りつき直後にはポジションを持っておらず、十二分に銘柄を選ぶ特権を持っています。
ところが、例えば上記サンプル銘柄で言うと、村田製作所を空売りしている人とか、りそなHDの買いポジションを必死で維持してきた人が、楕円の位置に寄りついたのを見てどう思うでしょうか?
ポジションを持たないトレーダーが、暢気(のんき)にチャンスを物色しているのとは訳が違います。
まさに「死活問題の提起」の瞬間であり、「年貢の納め時」を決心せざるをえない時なのです。
そうした人々は、あなたと違って「今日の先物は陰線に終わるか、陽線で終わるか?」なんて事を悠長に考えている余裕などありません。
申し訳無いのですが、そういう他人の「緊急事態」を活用させて頂くのがデイトレーダのお仕事と言っても過言ではありません。

先物がその日に陰線に終わるか陽線に終わるか、それをどれほど探究し考え抜いても、所詮は不毛な作業です。
でも、ギャップアップした直後は「買いムード」で、ギャップダウンした直後は「売りムード」である事は間違いないのであり、これを利用しない手はありません。
仮にそれがダマシに終わる運命にあるとしても、市場に漂うムードの化けの皮がはげる前に利確してしまう事だって、デイトレなら十分可能だという事です。

(補足3)言うまでもない事ですが、先物はギャップアップしたあと下がる事もあれば、ギャップダウンしたのに上がる事だって有ります。
その動きに無頓着なまま逆のポジションを維持していたら、損失を発生させてしまう可能性が高くなります。
先物の動向は常に眼の隅で把握し続けて下さい。
ただ、誰の目にも先物の方向性が見えてくる為には有る程度の時間を必要としますが、「緊急事態発生中」の人にとってはそれどころではないという事です。
パソコンモニターの向こう側にいる参加者の心理を常に意識する癖をつけて下さい。
だからデイトレーダーなら、先物が陽線で引けるか陰線で引けるかとは関係無いところで稼ぐ事が可能となるのです。「関係無いところ」とは寄りついてから5~30分以内になる事が多いようです。逆に、たまたま先物が仕掛けた方向と同じに動いてくれたら、強気で引っ張るのが基本となります。
同方向に動いたら「攻め」の姿勢、逆に動いたら「守り」になるべきところですが、人間の本能はこれらと逆になりがちなのでご注意を。
(補足4)これも当たり前と言えば当たり前ですが、先物がギャップダウンなのに「買い候補銘柄」の買いポイントに寄りつく場合もあれば、先物がギャップアップなのに「売り候補銘柄」の売りポイントに寄りつく場合もあります。これらもデイトレーダーには美味しい御馳走になりうる場合が多いです。但し、発生頻度はかなり低くなるし、若干ひねくれてもいますので、当面は先物のギャップと同方向に仕掛ける事に集中してみて下さい。基礎をマスターすれば応用も見えてきます。一段づつ階段を上がっていくイメージです。

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1 個のコメント

  • 今日はこそは、たかやんさんのアドバイスを守ろうと思って、井関農機と大京にIN、6円と4円とれました。
    マイルールの逆張りのスキャルピングではとれない値幅でした。これからもマイルールと順張りと両方出来ればいいなと思います。よろしくお願いします。

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