デイトレの基本的テクニカル分析(3)

(テクニカル分析の鉄則2)祭りの準備中の銘柄を監視する

大きく動いた銘柄には、沢山の人が集まってきます。
当日のストップ高銘柄とかストップ安銘柄とかは特に顕著です。
確かに、そういう銘柄専門で稼いでいるデイトレーダーがいる事も事実です。

でもそれは、特殊なノウハウというか、人知れぬ研究の裏打ち+精神修養があって初めてプラスが可能となるのであって、そういう特殊なノウハウの研究に挑戦してみる事を止めるつもりはありませんが、大した根拠も優位性も無しに、単に「ボラが大きいから稼げそうだ」なんて考えて安易にちょっかいを出すと、火傷するのがオチです。(ボラ=ボラティリティの短縮形)

デイトレで扱うべき銘柄について、

「有る程度、ボラの大きな銘柄を扱え」

という事が言われたりします。
確かにボラあってのデイトレなのであり、動きの無い銘柄でデイトレするほど効率の悪い事もありません。

でも、デイトレ初心者はここで勘違いしてしまいがちです。

「ボラの大きな銘柄で売買しなくっちゃ」

と思いこむあまり、既に大きく動いた後の銘柄ばかり追いかけてしまうのです。
でもそういう銘柄の殆どは、「後の祭り」なんです。
だから、以下の株価変動の基本的性質を理解しておく事をおススメします。

ココがポイント
いかなる銘柄も、株価は毎日同じようなボラで推移するのではない。
「株価の変動=売買エネルギーの推移」、であり、売買エネルギーは「蓄積(アキュムレーション)」する期間と「発散(ディストリビューション)」する期間を交互に繰り返している。

一般に売買エネルギーが「蓄積」している時、ボラは縮小し、チャートで見ればローソク足の短い日が続きます。
こういう銘柄を見つけた時に、

「ボラが小さいから、デイトレに不向きな銘柄」

と切り捨てているとしたら、みすみす大きなチャンスを見送っている事になります。

確かにそういう銘柄を「その時」にデイトレしても、報いは受けられないでしょう。
でも、そういう銘柄を連日監視し続け、その銘柄が「蓄積」から「発散」に移行するタイミングを掴めれば、大きな報酬を得る事が可能になります。


「発散」が開始するタイミングを捕える事は、デイトレーダーの技能のキモの部分でもあり、多少の経験の蓄積を必要としますが、その第一歩はまず「蓄積」の状態を見つける事であり、それを監視する事から始まります。(この「タイミングを掴む技能」こそテクニカル分析によるものであり、今後の記事で紹介していくつもりです。)
このステップ無しに「発散」のタイミングに遭遇するのは「運」「偶然」でしかありません。

でも、現在進行中の「蓄積」銘柄を沢山監視していればいるほど、「発散」の開始点に遭遇する事は必然的になっていきます。
(「発散」の期間はボラは大きくなる傾向があります。でも、既に大きくなってしまったボラの中で売買しても、あまり稼げる訳ではありません。「ボラ拡大の開始点」)から間もなく」でエントリーする事が、デイトレで一番稼げるポイントなのです。)


花火が上がってから祭りに押し掛けるのではなく、祭りの準備段階から静かに祭りの開始を待ち続けましょう。そういう人だけが、本当の意味で「祭りの参加者」になれるのです。

以下に「蓄積」の典型例をいくつか紹介しておきます。

あなたも、まずは過去チャートの「蓄積」と「発散」を沢山見つけて、それらのパターンから本当に利益を上げられそうかどうかチェックしてみて下さい。
そして、私の言っている事が本当らしいと感じられたら、今度は現在進行中の「蓄積中」のパターンを沢山見つけ、それらの寄り付きを日々監視する訓練をしてみて下さい。

(補足1)「蓄積」期間の後に、ガクッと下がる場合、その蓄積期間は「ディストリービューション」であった事がわかります。逆に、グイーンと上がった場合は「アキュミュレーション」であった事がわかります。だから蓄積期間の最中に、それがディストリビューションなのかアキュミュレーションであるかの区別がつけば、簡単に大儲けできそうです。という事は、そう簡単に区別できるものではないのです。でも、デイトレーダーなら大丈夫! なぜなら「発散」が開始する時には、それなりに解り易いサインが出る事が多いからです。でもそれは「蓄積」期間を忍耐強く監視していたデイトレーダーだけが受け取れる美味しいサインなのです。
(補足2)今回紹介した蓄積期間のパターンは、たまたまこの記事の為に見つけ、この記事の為に楕円で囲んだものであって、毎日の予習でこのように楕円まで書きこんだりしている訳ではありません。あなたがチャートを見る時に、こういう「蓄積」のパターンにも注意してチャートを見て頂ければと思います。そういう事を習慣化していけば、いずれ特に意識しなくても、あなたの脳みそが自動的にこういうパターンを補足するようになります。
あまり厳密に、気難しく考えるとドツボにはまります。
最初はゆったりと「そういう事も有るかもね~♪」程度に見ていけば良いのです。
何事も、時間をかけて、ある程度の数をこなす事で初めて見えてくるものがあります。

「デイトレの基本的テクニカル分析(4)」を読む

デイトレ生存率向上ブログは、あなたの応援クリックによって支えられています。
どうぞ、よろしくお願い致します。

他では絶対に読めない、全トレーダー必読のPDF(2万ダウンロード達成!)

<< デイトレ攻略の新戦略レポート(無料)>>


トレードが難しいのは、トレーダーの油断や強欲や優柔不断な性格等が原因と考えられがちですが、本当の原因はもっと心の奥深い所に隠されています。
(※月並みなプロスペクト理論等ではありません。)

このレポートでは、その原因となる心の驚異的な仕組みを解り易く解説すると共に、トレードを難しくしている原因を、どのようにすれば取り除く事ができるかまで、具体的に提案しています。

このレポートを一読すれば、その他大勢のトレーダーが延々と堂々巡りを続けている暗黒のトンネルが「パッ!」と急に明るくなり、出口がはっきり見えるようになります。(PDF、全68ページ)


2 件のコメント

  • 今日は、記事を読んで蓄積中の銘柄を狙っていきました。
    長谷工はうまくとれましたが、三菱マテリアルは完全に抜く前に入ってしまって失敗しました。
    ==================(以下、たかやん)
    長谷工はまずまず(前日終値に対してギャップ無しがイマイチ)ですが、三菱マテの方はギャップダウンですから、買い候補としては、ぜ~~~~んぜんダメ! 0点!
    「抜く前に入ってしまって」でマイナス100点!
    274円、できれば275~276円で寄り付けば、かなり期待できますが、、、、
    寄り付きで既に「抜けている!」銘柄を狙うようにして下さい。
    詳しくは今後の記事で。

  • コメント欄もさんこうにしてます。先物の口座ひらけずマッハおあずけです、くやしい。
    トップディラーの指標SとMで買いだけのトレード中です。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)