(テクニカル分析の鉄則2)祭りの準備中の銘柄を監視する
大きく動いた銘柄には、沢山の人が集まってきます。
当日のストップ高銘柄とかストップ安銘柄とかは特に顕著です。
確かに、そういう銘柄専門で稼いでいるデイトレーダーがいる事も事実です。
でもそれは、特殊なノウハウというか、人知れぬ研究の裏打ち+精神修養があって初めてプラスが可能となるのであって、そういう特殊なノウハウの研究に挑戦してみる事を止めるつもりはありませんが、大した根拠も優位性も無しに、単に「ボラが大きいから稼げそうだ」なんて考えて安易にちょっかいを出すと、火傷するのがオチです。(ボラ=ボラティリティの短縮形)
デイトレで扱うべき銘柄について、
「有る程度、ボラの大きな銘柄を扱え」
という事が言われたりします。
確かにボラあってのデイトレなのであり、動きの無い銘柄でデイトレするほど効率の悪い事もありません。
でも、デイトレ初心者はここで勘違いしてしまいがちです。
「ボラの大きな銘柄で売買しなくっちゃ」
と思いこむあまり、既に大きく動いた後の銘柄ばかり追いかけてしまうのです。
でもそういう銘柄の殆どは、「後の祭り」なんです。
だから、以下の株価変動の基本的性質を理解しておく事をおススメします。
「株価の変動=売買エネルギーの推移」、であり、売買エネルギーは「蓄積(アキュムレーション)」する期間と「発散(ディストリビューション)」する期間を交互に繰り返している。
一般に売買エネルギーが「蓄積」している時、ボラは縮小し、チャートで見ればローソク足の短い日が続きます。
こういう銘柄を見つけた時に、
「ボラが小さいから、デイトレに不向きな銘柄」
と切り捨てているとしたら、みすみす大きなチャンスを見送っている事になります。
確かにそういう銘柄を「その時」にデイトレしても、報いは受けられないでしょう。
でも、そういう銘柄を連日監視し続け、その銘柄が「蓄積」から「発散」に移行するタイミングを掴めれば、大きな報酬を得る事が可能になります。
「発散」が開始するタイミングを捕える事は、デイトレーダーの技能のキモの部分でもあり、多少の経験の蓄積を必要としますが、その第一歩はまず「蓄積」の状態を見つける事であり、それを監視する事から始まります。(この「タイミングを掴む技能」こそテクニカル分析によるものであり、今後の記事で紹介していくつもりです。)
このステップ無しに「発散」のタイミングに遭遇するのは「運」や「偶然」でしかありません。
でも、現在進行中の「蓄積」銘柄を沢山監視していればいるほど、「発散」の開始点に遭遇する事は必然的になっていきます。
(「発散」の期間はボラは大きくなる傾向があります。でも、既に大きくなってしまったボラの中で売買しても、あまり稼げる訳ではありません。「ボラ拡大の開始点」)から間もなく」でエントリーする事が、デイトレで一番稼げるポイントなのです。)
花火が上がってから祭りに押し掛けるのではなく、祭りの準備段階から静かに祭りの開始を待ち続けましょう。そういう人だけが、本当の意味で「祭りの参加者」になれるのです。
以下に「蓄積」の典型例をいくつか紹介しておきます。
あなたも、まずは過去チャートの「蓄積」と「発散」を沢山見つけて、それらのパターンから本当に利益を上げられそうかどうかチェックしてみて下さい。
そして、私の言っている事が本当らしいと感じられたら、今度は現在進行中の「蓄積中」のパターンを沢山見つけ、それらの寄り付きを日々監視する訓練をしてみて下さい。
あまり厳密に、気難しく考えるとドツボにはまります。
最初はゆったりと「そういう事も有るかもね~♪」程度に見ていけば良いのです。
何事も、時間をかけて、ある程度の数をこなす事で初めて見えてくるものがあります。
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