デイトレーダーは、なぜすぐブタに戻ってしまうのか?(5)

デイトレを始めて間もない頃に大勝する事があります。

『ビギナーズラック』

です。
私にもありました。
あなたにもその記憶がお有りかも知れません。

「あ~、あれは本当に運が良かったな。」

と・・・。
でも、ず~と後になって考えてみると、ビギナーズラックというのは、

「やるべき事だけをやった、必然の結果。」

であり、「運」とか「つき」とは別物である事が判ってきます。


初心者ほど「勝ちたいけど、負けても仕方ない」という謙虚さがある上に、教わった事をストレートに「そのまんま」実行するので、それが勝ちに繋がるのです。

でもしばらくして少しデイトレ(の怖さ)が判ってくると、何とかして安全なデイトレはできないものかと、自分のデイトレにペタペタと余計なものをくっつけて複雑化するようになります。
ビギナーズラックが起こった時のやり方とは似ても似つかない、

『自分なりの安全策を駆使したデイトレ』

をやるようになります。
でもこれって実は、まだまだ右も左もわからない初心者が、我流で、気分次第のトレードを繰り返しているだけなのです。
だから収支曲線は、お決まりの右肩下がりを続ける事になります。


一週間の収支がマイナスになったら、実弾トレードは中止して、自分のトレードルールに優位性が有るのか無いのか、時間をかけて調べてみる事をおススメします。
収支がマイナスなのに、手法が機能するかどうかを試す為に実弾トレードを繰り返しても、勝てるようにはなれません。
仮になれるとしても、無駄にお金と時間を浪費してしまう事は避けられないはずです。

まず、勝てる方法論を手にして下さい。
ビギナーズラックが起こった時は、その時点で手にしていた方法論が機能したのです。
人間である以上、過去の自分に逆戻りする事は出来ませんが、現時点でやらねばならない事は、

「このやり方なら、収支はプラスになる!」

という方法を見つける事です。


信頼できる方法があるから、勝っても負けても一貫性のあるデイトレが可能になります。
信頼できる方法も無く、毎回実弾で正しさを試せば、負けた時には何かが、間違い

間違っている!

と考える事になります。(その考えが間違っています。)
すると負ける度にルール変更を余儀なくされ、いつまで経っても一貫性を獲得できません。

デイトレーダーであるからには、誰でも勝ち方を探す必要がある訳ですが、実弾を賭けながら探している自分に気がついたら、既にブタに変身してしまっていると理解して下さい。

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