前回は、
「毎日最低2時間はチャートを見て、チャートの読解能力を高めて下さい。」
といった事を書きました。
このブログで既にご紹介しているように、私はデイトレの最初の一ヶ月は完全なシステムトレードで、殆どチャートを見ていませんでしたし、見ても、その意味は殆ど理解できていませんでした。
結果として利益は出た訳ですが、まるで「目隠しをして峻険な岩山を走り回る」ような恐怖を覚え、プレッシャーに押しつぶされてしまいました。
そして、その後の1年ちょっとは負け続けてしまうのですが、今思えば全く無駄な11ヶ月でもありませんでした。(ちょっと長すぎましたが・・・)
なぜなら、その間ずっとチャートを見続け、知らぬ間にチャートの読解力(=テクニカル分析能力)だけは確実に向上していたからです。
チャートの読解能力は、毎日継続して、チャートに現れているテクニカル的な「ポイント」を意識しながら見続けることで、確実に向上します。
まず、最低2週間、毎日2時間は継続してみて下さい。
これだけやれば、まず「使用前」と「使用後」の違いが意識できると思います。
チャートの意味が、自分のなかで少し変化した事に気づく事ができる仕事量だと思います。
そして、更に数ヶ月(人によって違います)継続する事で「私はチャートを読む力を得た」と実感できるようになると思います。
この事を実感しているデイトレーダーって、マーケットに何%いるのでしょうか?
このブログを書く前は、チャートを見ると言う事が、私にはあたりまえすぎて、なんとなく80%はいるような気がしてましたが、このブログを通して少し変わりました。
多くても50%もいないのではないか・・・と。
まあ、いずれにせよ非常に価値のある「優位性」を獲得した事になると思います。
毎日のこの2時間を、より効果的に使う方法があります。
言うまでもないでしょうが「予習、復習」に充てる事です。
まずその日のトレード毎に「日足」「30分足」「5分足」の3種類をそろえ、収支はもとより、エントリーとエグジットの動機、反省点などを明確に記録します。
デイトレであっても「日足で根拠のあるエントリー」が、勝率アップには欠かせません。
だから「日足」も保存します。
この時、例えばエントリーの動機であれば、その根拠となるチャートのポイントを、補助線も記入して保存します。
このデータが集まれば、自分の長所、短所、有効なテクニック、回避すべき落とし穴、など、自己のトレードを具体的に改善できる、とても貴重な資料となります。
数ヶ月前に自分でチャートに記入した事柄が、あまりに子供じみて見えて、びっくりするかもしれません。 (今は、他の方のブログのチャート記録を見て、毎日びっくりしています・・・。)
トレード記録が終わったら、次は「得意銘柄リスト」のチェックです。
最初は5銘柄でも10銘柄でも、20銘柄でもかまいません。
自分の好きな銘柄の日足と分足を、毎日1回は詳しく見る事をお勧めします。
次第にそれぞれの癖やトレンド等が頭に入り、ザラ場での「瞬間的」な判断に良い影響を与えます。
今日、大勝させてくれた銘柄をリストに加えたり、いつも損ばっかりの銘柄をリストから追放したりします。
次は「ランキング・ボード」を併用します。
出来高の急上昇した銘柄、値上がり率、値下がり率の上位銘柄を、できるだけ多く見るようにします。
「明日、ここまできたらエントリーしよう。」
とかの作戦も立て、必要であれば監視銘柄リストに加えたり、エントリーポイントにアラームをセットしておきます。
これだけやれば、2時間なんてあっという間です。
勝つ事って、結構大変ですね。
でも、楽しい作業だとも思います。
【デイトレ生存率向上的テクニカル分析の考え方(1)】から読む
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