「見せ板」があるように、「見せブレイクアウト」もあります。(いわゆる「ダマシ」です。)
前日終値より安く始まり、その前日終値の位置なんかに、そこそこの圧さの蓋があって、チョコチョコと食われてるんだけど、なかなかブレイクしない場合。
それが値動きの激しい銘柄なら、多くのデイトレーダーがブレイクを待ち構えています。
と、そのとき大きな買いが立て続けに入って、蓋が外れたとしましょう。
ブレイク
です。
どっと買いが押し寄せます。
あなたも、参戦するかもしれません。 長い陽線が発生します。
ここで参戦するデイトレーダーも少なからずいます。
でもそれが「見せブレイク」であれば、仕掛けた「やつ」は既に売りに回っています。
やがてそこに「確信犯」がいないらしい事がわかると、次第に下げ始めます。
まだここで「値ごろ感」で買うデイトレーダーもいます。
でも、やっぱり下げます。
「確信犯」が売りに回っている場合、デイトレーダーの勢いだけでは高値は維持できないのです。
本物の「ブレイク」と「見せブレイク」は、近視眼的にチャートを見たのでは区別がつきません。
でも、過去1年くらいの日足を眺めると、「見せブレイク」には、見せ板があった価格より少し上に強力な抵抗線が見つかる事がよくあります。
「見せ板」と「見せブレイク」を仕掛けた「やつ」は、あるいは今後、その強力な抵抗線を抜いて、更に買い上がるつもりがあるかもしれません。
でも、すぐに上げたんではつまらない。
何度かこうした罠を仕掛け、「甘いトレーダー」の蜜を搾り取るのです。
抵抗線のすぐ下で買うなら、そこまでの薄い利益を前提にエントリーするか、最初から見送るのが賢明です。(基本的には、抵抗線の直ぐ下の位置なら、全て見送っても良いと思います。そんなのより、もっと良い銘柄は、必ずあります。)
それらしい抵抗線もなく、どう見てもブレイクアウトにしか見えないブレイクアウトもあります。
それは、誰が見てもブレイクアウトですから、見せブレイクを仕掛けて小遣い稼ぎをたくらむやつもいません。
勿論、エントリーです。
マーケットの状態や、「確信犯」の思惑によっては失敗に終わる事もありますが、やはりチャートをよく見るというのは常に大切です。
私の中で矛盾は無いのですが、それを説明しきる事は、不可能に思われます。
「ある程度の経験」がないと、とても危険な行為です。
とりあえず「こんなのもある」程度の読物として読んで下さい。
気軽にやるべき方法ではありません。
ソフトバンクなんて巨艦に対してはありえませんが、新興銘柄ならたまに見つける事ができます。
例えば1000円の株がたった5000株で、結構な蓋になってたりします。
そういう時、状況を見てこの板を一気に食ってしまいます。
5000株きっちり買うのではなく、7000とか10000とか、買った後に少しでも買い板が残る程度に買う方が効果的なようです。
自分が「確信犯」でない事は一番わかってますから、すぐに撤退の準備(成行きによる反対売買の注文画面の用意)をして「板」を見つめます。
この瞬間は作為的な板が無い状態なので、チャートより精度の高い情報が得られます。
超短期には確かに板も重要です。
そのまま本当に「ブレイク」してしまう確率も30%程度は有るようですが、欲張は禁物です。
少しでも勢いが弱まったと感じたら、すぐ撤退が鉄則です。
リスクも高い方法なのであまりお勧めしませんが「これぞ!」というのがあれば試して見てください。(ご注意を読んだ上で、判断して下さい。)
太いものに巻かれて頂く利益とはまた違った、「ハンティング」の快感があります。(私は動物好きなので、鹿や鳥を撃ち殺したりはできませんが・・・)
あなたは「嵌め込み」をどう思いますか?
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