デイトレ生存率向上的テクニカル分析の考え方(4)

チャート(日足)というのは、「ボヤーン」と見ていると、上のように、単に上ったり、下がったりしているだけにしか見えないかもしれません。 しかし、株価の動きには、

①上昇

②下降

③停滞(アキュムレーション、ディストリビューション)


デイトレーダー唯一の武器、チャート2

の3種類がある事を覚えておいて下さい。


チャートを見る時は、特に③が無いか、よく探してみて下さい。
上のチャートは③を強調して書いていますが、実際株価というのはこのように動きます。

Break」と書いてあるところが、エントリーの狙い目です。
このチャートだと、まず「買い」のブレークが2回あります。

この「Break」のポイントで仕掛ければ「アキュムレーション」のエネルギー充填が終わったその直後、その後の上昇値幅の殆どが狙える上に、もしまた「もみ合い」の位置まで下がればすぐさま「損切」する事で、リスクを小さく抑える事ができます。 (「急騰」直後の、エネルギーの無い、しかも根拠のある損切さえままならないトレードに対し、どれほど「優位性」がある事でしょうか?)


安く買いたい」からといって、揉み合っている最中にエントリーしてはいけません。 いつまで揉み合うか解らないのでデイトレにならないし、ブレイクしてみない事には、その揉み合いが「アキュムレーション」なのか「ディストリビューション」なのか解りません。
「揉み合い」で買うのは「安物買いの銭失い」だと覚えておいて下さい。


そのかわり「Break」したら、迷わず、素早く飛び乗る必要があります。
このタイミングが、難しいと言えば難しい。 (慣れればそんなに難しくない?)
でもこのタイミングで飛び乗る事こそが、狙った位置まで高くなったら買い、安くなったら売る安きに買い、高値で売れの相反する事柄を同時に満たす事になるのです。
指値」しても、買えずに取り残される事もあるでしょう。
でもそこで追いかけてはいけません。
なぜ買えなかったのか、どうすれば良かったのかなど、今後のトレードの教訓として活かし、そのトレードそのものは見送ります。


「空振り」したのと「ただ、見送ってしまった」では全然違います空振り
「空振り」は立派な経験です。
どんどん「空振り」して下さい。
2回の買いの後は、2回の「売り」の「Break」が書いてあります。
考え方は「買い」の時と全く同じ。ただ上下反対なだけです。
最高値の「揉み合い」から下落するところでは「Break」と書いてありません。
もちろん「売り」で入っても良いのですが、他の4つの「Break」ポイントよりは劣ります。
なぜだか考えてみて下さい。 (ヒントは「トレンド」)


「買い」の2回のポイントと、「売り」の2回のポイントは、ほぼ水平な位置にあります。
これも意図的に書きましたが、実際のチャートでもよくある事です。

それまで「抵抗線(レジスタンス)」だったものが「Break」されれば、「支持線(サポート)」に変わり、逆にサポート・ラインが一旦ブレイクされると、今度はレジスタンスに変わるのです。

「テクニカル分析」というと難しそうに感じるかもしれませんが、具体的に書くとこういう簡単な事柄なのであり、知らなければ「不利」なのは言うまでもありません。 (もっと詳しく知りたければ、「参考書」を読んで下さい。「先物市場のテクニカル分析」や「短期売買入門」等がご参考になると思います。)

今回の記事は「デイトレ」の基本中の基本と言えるでしょう。
でも、基本をバカにしてはいけません。

基本=重要ではあっても、基本=簡単ではありません。

実際、これだけでもある程度の水準に達すれば立派な「プロ」です。
どれだけ「有望」なチャートを多数発掘し、しっかりと「監視」し、いかに「タイミング」を逃さずにエントリーできるか? これらの技術の一つ々を磨き続ける事によって、デイトレーダーは向上して行きます。
全て「収益」に直結する要因であり、どれ一つ疎かにしても「プロ失格」です。


他にも様々な「テクニック」が存在しますが、まずこの記事以上に「重要」なものは無いでしょう。
この記事のテクニックを中心に据えて、ある程度納得のいくトレードが出来るようになったら、他の「テクニック」を試して見る事にも意義があるでしょう。
でも、この記事のテクニックもままならないのに、すぐうまくいかないからと言って、他のテクニックを探し歩いても、多分「徒労に終わる」と思いますよ。

更にこの記事の内容を敷衍するか、別のテクニック等について書くかはまだ決めてません。
リクエストや、ご質問などあれば、コメントでお願いします。

【デイトレ生存率向上的テクニカル分析の訓練法(5)】を読む

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7 件のコメント

  • 質問です。ブレイクしたら素早く飛び乗るとあるので分足チャートのことでよろしいですか?色んな書籍などにブレイクしたらと書いてありますが日足チャートなのか分足なのかが分かりません。指値で置いていかれるという表現から分足ですよね。

  • はい。分足を前提に書きました。
    ただ、この考え方は、日足ベースのスィング・トレードでも有効です。
    と言うか、この方法はデイトレがこんなに盛んになる前、トレード=スイング・トレードの時代からある方法で、古典的かつ普遍的な内容となっています。
    前提とするトレードの期間が短いほどエントリーのタイミングはシビアに、長いほど緩やかになります。

  • 補足:
    でも、添付したチャートは日足のつもりで書きました。
    日足チャートで「エネルギー充填中」銘柄をピックアップして(これは前日の予習作業です)、「分足」で監視し、「抵抗線をブレイク」したところで、「素早く飛び乗る」という流れを想定しています。
    なるほど、こう書かないと解りにくかったかもしれませんね。今後の参考にさせて頂きます。

  • こんばんわ。
    一つ質問して良いですか。
    「ブレイクしたら迷わず素早く」のために、楽天で逆指値注文をしています。その際、成り行きにするか指値にするかの問題です。私は成り行きで注文していますが、この記事では指値を前提にしているようですが、成り行きの場合問題点、注意する点がありましたら、お願いします。ちなみに私はスインガーです、トレードもゴルフも。

  • 成行きでほとんど問題ないと思いますが、念のため、例えば「1000円を突破したら、1020円までなら買うが1021円以上ならパス」のような安全の為の指値をしておくのも手でしょう。
    自動売買の執行タイミングは、そんなに遅れるといった印象はありませんが、いつ、何があるかわからないのがマーケットです。
    「何じゃこりゃー?」ってとこで約定しても成行きでは文句言えません。

  • 「ブレイクしたら素早く」というのを勘違いして、抵抗線の板そのものに「ぶつけ」たり、あるいは価格的な節目が壊れただけで欲に目が眩んでブレイクと思い込み、チャート上の抵抗線の下で買ってしまう、というのもよくあるミスです。
    「ブレイクアウト」は、素早く動く必用があると同時に「早まってはならない」という、逆向きの注意が必要になります。
    ちょっとこのコメントは、現在のブログでしている説明よりレベルが高めですが、ご参考になれば幸いです。

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