(B)デイトレの方向性が間違っているについて
「もっと勝率を上げたい。」「もっと利益を得たい」
デイトレーダーなら当然の欲求です。
いくらでも勉強し、新しい手法にも挑戦し、努力を継続すべき事は明白です。
でも「どうしても勝たねばならない。」とか「もう負けるわけにはいかない。」 なんてザラ場で考えだしたら、ちょっと危険信号です。
なぜだかわかりますか? (このブログを読んで、その内容を理解されている読者なら、もうわかると思います。)
利益率を上げる為の努力を継続する事は必要ですが、ポジションを持っている最中は、この事は忘れるべきなのです。「勝ち」「負け」に拘るのは、ザラ場以外の時間に限定せねばなりません。
ザラ場中は「自分が選んだ手法・戦略にいかに忠実にデイトレできるか」に集中しなければなりません。
その結果、例えば0勝5敗の結果であっても、自分のルールが厳守されてのものであれば、その日の自分のデイトレに100点満点を与えねばなりません。
0勝5敗という結果に対して責任を取らねばならないのは、ザラ場以外の時間です。
原因を考え、対策を検討し、次のザラ場までに新たな戦略が必要かもしれません。
改善された戦略が見つからなければトレードを休んで下さい。
「休むも相場」
です。(0勝5敗しても、それは単に確率的な結果にすぎず、戦略の変更を必要としない場合も勿論有ります。でもこれは、週ベース、月ベースで黒字にできるという確信がある、中・上級トレーダーにのみ許される事であり、そうでない限り、やはりどこか改善の余地があると考えるべきでしょう。)
ザラ場と、ザラ場以外、この2つの時間帯を、トレーダーは明確に区別し、頭を切り替える必要があるのです。
ザラ場 = ルールを守る事しか知らない、ハイパー・ロボット・トレーダー
ザラ場以外 = 収支に拘り、あらゆる努力を惜しまぬ、ど根性相場師
この2つの意識を使い分けて取り組んでいるトレーダーが、実はとても少ないのです。
ここが「狼」と「ブタ」の分かれ目と言っても良いくらいなんですが・・・(「優位性について考える」を参照の事)
ザラ場中に、しかもポジションをとっている段階で「やった!!今利確すれば10万の儲けだ!」とか「おいおい、そろそろ上がってくれ。今度負けたら3連敗で、マイナスも10万超えちゃうよ~~~!」 なんていう考えは、一切排除するよう努めて下さい。
無駄以下。マイナスでしかありません。
こんな考えが少しでも頭をかすめたら、自分が90%ブタに変身している様子を想像して下さい。
負け越しているトレーダーは、仮に勝率を5%や10%上げられたとしても、やっぱり勝てません。
ザラ場での「頭の切り替え」こそが肝心なんです。
頭の切り替えさえできれば、銘柄選択は「ネコ」程度でも勝てるんです。(必勝法(2)参照の事)
ここを見失うトレーダーが多いのです。
「方向性の誤り」とはこの意味です。
難しそうですか? 確かに、容易な事ではありません。
でも、想像してみて下さい。
がんがん勝っている優秀なトレーダーが、個々のトレードでいちいち飛び上がったり、地団太踏んだりしてると思いますか?
そんな、訳ないですよね?
プロは「並(ブタ)」じゃないから「プロ」なんです。
生き残りたければ「プロ」になって下さい。
最初からは無理でも、「プロ」のつもりで、「プロ」のようなトレードを常に心がけて下さい。
継続すれば、継続できれば、次第にそれが自然な行為になってきます。
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