第5位は、移動平均線です。
英語だとMoving Average(略してMA)。
やっと出てきましたね。
どんな初心者でも上級者でも、チャートがあれば、そこに移動平均線もあります。
どんなレベルのトレーダーになっても、移動平均の価値が上がる事はあっても下がる事はありません。
私の場合、日足では5MAと20MAの2本が基本です。
「週」と「月」の平均ですからね。
時間があれば25、50、75、100、200なんかも見たりします。
でも、あまり複雑で見難くなっても意味ありませんから、普段は2本です。
そして、基本としては5MAと20MAの両方の上で買い、両方の下で売る事です。
両方の上(又は下)という事は、短期的にも中期的にも「トレンドが揃った方向に仕掛ける」という事です。
へたに逆張癖のある人でも、このルールに従うだけで、トレードが安定してくる事、請け合いです。
だってトレンドに逆らわずに済むのですから。
50MA以上の長期になると、その上か下か、デイトレではあまり気にする必要がありません。
時間軸が違いすぎているからです。
ただし、例えば50MAのすぐ下に価格がある時は、50MAが抵抗線になる可能性が高いです。
なぜなら、トレードしているのはデイトレーダーばかりではないからです。
1~2ヶ月のスパンでスイングしてる人も大勢います。
50MAのすぐ下で買うというのは、そういうトレーダーを敵に回す事を意味します。
そして50MAよりは100MA、100MAよりは200MAの方が抵抗線としては、より強力です。
なぜなら、敵の数がそれだけ増えるから。
でも、何も200MAを敵視する必要はありませんよ。
できれば「友」にするべきです。
だから、「時間があれば」できるだけ見るようにしているのです。
理想的なブレイクアウトだと思ったら、意外な反落に見舞われたりする。
実は「100MAの真下で買っていた」なんて後で気づいたりします。
予習に時間をかけすぎるという事は無いのです。
ただ、誰にも時間は有限なので、優先順位というものがあり、だから「時間があれば」という事になります。
もしあなたがスイングトレーダーなのであれば、今度は50MAが必須になり、5MAは「時間があれば」という程度になるでしょう。
どの時間枠をメインにするかで、サブの時間枠も変わるという事です。
MAが支持線・抵抗線となるなら、当然そこにもブレイクアウトがある訳です。
昔は長期MAを短期MAが下から突き抜けたら「ゴールデンクロス(逆はデッドクロス)」と言ってもてはやされたものです。
今では「当り前」になりすぎて「初心者の手法」みたく軽視されがちですが、そんな事は全然ありません。
今後も引き続き機能しますから、まだよく理解できない方は、ちゃんと勉強しておいて下さいね。
テクニカル分析では、それまでは全く別に見えていたものが、実は根っこは同じだった、という事に気づく時があります。
少しは「理解が深まった」という事になるのかも知れませんね。
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