買うべきか、売るべきか、根拠がわからない( ̄~ ̄;)??
なんて悩ましい時はどうするか?
静観するのです。
欲望に負けてギャンブルに出てはいけません。
エントリーでもエグジットでも、買いでも売りでも、プロトレーダーが動く時には根拠が必要です。
根拠もなしに、「上がりそう」「下がりそう」だけで売買している機関投資家がいると思いますか?
いませんよね?
これはすぐわかるのに、なぜ初心者は「上がりそう」「下がりそう」だけで動いてしまうのか、理由を考えてみて下さい。
MAをトレンドの根拠とし、「上で買い、下で売る」基本に忠実なトレードをするのであれば、
にあるような、5MAと20MAに挟まれたゾーン(黄色の部分)の中ではエントリーしない事をルールにしても良いと思います。
このゾーンの中では、大勢いるトレーダーもみんな「?」です。
「売りで儲けてやろう」と考えている人もいれば、「ここまで下がったら買おう」と思ってる人もいれば、「ここまで戻ったら脱出しよう」と考えている人もいて、とにかく「トレンド」を売買の根拠として考えるなら、とても混沌とした状況にあるといえます。
デイトレの優位性として、
「エントリーとエグジットのタイミングを自分で選ぶ事ができる」
があります。
勝てるトレーダーは、例外なくタイミングを自分で選んでいます。
勝てないトレーダーの多くは、大して優位性もないタイミングでギャンブルし、「もう、これ以上は我慢できない」というところで損切りします。
全くタイミングを選べていないのです。
どうタイミングを選べば良いかという事は、初級から上級までゴールの無い深遠な課題ではありますが、どういうタイミングで動くべきではないか?というのなら、比較的簡単に挙げる事ができます。
まずは、トレンドに逆らわない事。
これを別の言葉に置き換えれば「MAの上で買い、下で売る事。」
そしてMA毎で矛盾したトレンドになっている時にはエントリーを見送る事。
先物とかFXのようにトレード対象が限定される場合には、この条件は厳しいものであるかもしれません。
しかし、数千もある個別銘柄を自由に選べる株式トレーダーなら、この条件は努力さえ惜しまなければ自分のトレードの強みに変えていく事が可能です。
上のチャートであれば、灰色の「売買見送りゾーン」期間から黄色の「売買見送りゾーン」に移るポイントで勝負するのです。
灰色のゾーンでは、20MAより5MAが下側に位置しているので、「下げトレンド」です。それが黄色のゾーンから逆になっていますね?
そして、その転換点となっている日には長い陽線が見えますね?
この長い陽線ができた日の寄り付きの位置は、5MAでも20MAでも上側になっており、みんなの思惑が共通し反駁していないのです。
だから、グーンと上がっています。
さて、このチャートから2日だけ進めてみると・・・
寄り付きが5MA、20MA両方の下側ですね?
この位置だと、どうトレンドラインを引っ張っても、やはり下側になっているはずです。短期派も長期派も、揃って弱気です。
だから、やっぱり下がりました。
でも、なぜか下ヒゲになってしまいましたね。
あまり粘っていたら儲け損なったかもしれません。
なぜでしょうか?
1本追加された緑色の線は、50MAです。
50MAを重視するトレーダーにとっては、この下ヒゲの先端こそ、絶好の買い場だった訳です。
(だからって、50MA重視派が常に買い方だとは限りません。8月以降は売り方に回っている事が見てとれます。どんな期間を扱うにせよ、MAに逆らう事は大きなリスクとなります。)
マーケットには、考え方を異にする無数のトレーダーがいます。
その考え方それぞれの公約数的なものがMAであり、しかるべきタイミングで「仕事」をしています。
勿論、読みと反対に動く事だってありますよ。
でも、だからと言って全てが否定される必要はないと思います。(否定したい方はどうぞ。無理にとは言いません。)
例えばこの赤い矢印の日には、
「5MAと20MAの両方の下側に寄付いたのだから「売り」。ただ、50MAの上側なので、「一日の値幅」近辺で利確する。」
なんてトレードプランはいかがですか?
まあこれは「後講釈」にすぎないと言えばそれまでですが、実際のトレードでもこの程度の根拠をエントリーや利確に持つのは生き残る上で当然の事と思っています。
たまたま5MAと20MAを重視した解説をしましたが、3MAと10MAだって、10MAと25MAだって構いません。2つの異なる期間のMA双方の方向に合ったトレードを検証してみて下さい。
損切りになるパターンにも出くわしますが、トータルで勝てる方法が見えてくると思います。
(補足)
FXのオマケPDFで私が「これは逆張りです」と書いた所があって、「それは順張りの間違いではないですか?」という質問をされました。
実は、絶対的な順張り(逆張り)というものは存在しません。
常に何かに対して順張り(逆張り)と言う事ができるだけです。
その点で私のPDFは舌足らずだったと思います。
その事について補足するつもりが、なんだか長い記事になってしまいわかりにくくなっていたら済みません。
でも良く読んでもらえば、それよりもっと大事な事にも気づいてもらえるかも、、、
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