以下は、
「FXや先物は危ないから、近づくな!」
とデイトレの先輩から教わった人への、私からの返信メールです。
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〇〇さん、
>FXや先物は怖いから手を出すな
というのは多分、レバレッジが株に比べて高いから、そのように言われているのだと思います。
レバレッジの上限は、現物が1倍、信用が3倍、FXと先物は大体25倍くらいです。
でも「レバレッジが高いから危険」というのは、いかにも素人的な考えです。
レバレッジが高いから危険==>レバレッジが一番低い現物が安全
↓
レバレッジがその次に低い信用取引は、先物やFXよりは安全
という事になるはずですが、信用は勿論、現物で大損している人もいくらでもいます。
トレードの勝ち方を知らない人ほど「現物が安全」と信じ込まされ、結局は「含み損で長期塩漬け」になるのがオチです。
相場というのは、市場によって安全とか危険とか、相対的な難易度の差は存在しないのです。
〇〇さんの先輩のように、これを存在するように言う人がいたら、面と向かって反論すると相手を傷つけるだけなのでおススメしませんが、
「ああ、この人もトレードの事は解ってないんだな~」
と思って、まず間違いありません。
もし市場によって難易度の違いが存在するのなら、結局は誰もが簡単に稼げる市場に集まってしまって、その他の市場は誰もいなくなるはずです。
じゃあ、初心者は誰もが現物株で稼ぎ、FXや先物をやる人は損して消えていくのか?というと、決してそのような単純な構図にはなっていない訳です。
相場の優位性は、私はむしろレバレッジにあると理解しています。
ちょっと前までFXには400倍のレバレッジが可能でした。
さすがに400倍は過剰と思いましたが、ちゃんと損切りのルールを守れるのであれば、100倍程度が一番集中できた気がしています。(現在は法律が変わって20倍程度になっています。)
少ない資金にレバレッジを賭けて、チャンスで大きく稼ぐ。
それが相場(投機)本来の魅力です。
現物株がレバレッジ1倍なのは、本来が「投資」の為だからです。
現物株の空売りができないのも、本来が「投資」の為だからです。
だから「投機」の対象としては、極めて効率が悪いのです。(日本は「投資」と「投機」の区別がついていない人が極めて多い投機後進国ですが、トレードをするからには、この区別が明確にできている必要があります。なので私のメールセミナーでも、この点はしっかり解説しています。)
確かに勝ち方を知らなければ、高いレバレッジのトレードは大きく負ける可能性があって、もろ刃の剣である事は認めます。
例えば400倍のレバレッジ(400倍は、海外は今でもアリだそうです)で、手持ち資金30万円を全力買い等すれば、それは1億2000万円のポジションを取る事ですから、ちょっと逆に動いただけでも、あっという間に資金が消失する事は目に見えています。
でも、そんな馬鹿丸出しのトレードはしなければ良いだけの話であって、こういう事も含めて
「危険!」
といわれているであろう事は容易に察しがつきます。
しかし、例えレバレッジ1倍の現物でも、勝ち方(=逃げ方)を知らなければズルズル負けていく、そのスピードが緩いだけの事で何も安全( ≒ 稼ぎやすい)な訳では無いのです。
株にしろFXにしろ先物にしろ、しかるべき準備無しに、いきなり実弾発射から入れば、最初に勝った場合にそのまま勝ち逃げする前提で無い限り、結局は「マイナス」に沈みます。
まあ「限りなく100%に近く損する」と思えば良いです。
デイトレで資金を増やしたいのであれば、軽々に実弾発射するのではなく、まずは勝ち方を学び、できるだけそれをペーパーかデモトレで試し、
「これなら勝てる!」
と思える方法を先に見つけてから参入する事をおススメします。
そして実弾でも最初は極力少ない枚数から訓練していって下さい。
その結果トータルプラスが毎週・毎月のように達成できるようになれば、それ以降はレバレッジは敵ではなく、強い味方になると言う事です。
レバレッジのかけ方は、トレーダーが自分の腕前と相談しながら自由に選べば良い事です。
FXや先物がレバレッジ20倍以上も可能だからって、目一杯レバレッジを掛けてトレードしなければならない決まりなんてありません。
一方、現物はレバレッジの選択肢が1倍以下に限定されているだけの事で、安全である根拠などは微塵も無いのです。
たかやん
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