「方法を学ぶ」という事に欠かせない「ある認識」とは、
「知った方法を、自分でも実際にやってみる必要がある」
という認識です。
しかも繰り返してやって、初めて「身に付く」のです。
こんな当たり前みたいなことをなぜわざわざ記事に書いているかというと、デイトレの手法に対して人一倍興味を持っても、そのやり方を「知る」だけで満足してしまい、自分のデイトレにも「よさげ」な所だけ取り入れてみるような、ブタトレーダーの典型パターンを私が繰り返していた経験があるからです。
ちょっとまともなテクニカル分析の参考書を数冊読めば、テクニカル分析の為に必要な知識の90%ほどは「知る」事ができると思います。
- サポート&レジスタンスとは?
- トレンドラインとは?
- ヘッドアンドショルダーとは?
なんて事くらい、本を読むだけでスイスイと頭に入ると思います。
でも、リアルタイムで動くチャートの中から、意味のあるパターンを見つけ出し、しかも複数の要素を瞬時に比較・取捨選択して、勝算のあるエントリーに繋げていく為には、膨大な「繰り返し」の練習が必要となります。
ちょっとやそっと「知った」だけでは、実戦には役に立たないのです。
ある程度訓練を積むと、パターンを探そうと意識しなくても、チャートを見た瞬間に必要な要素が自動で浮かび上がってきます。
と言っても経験の無い方には理解できないと思うので、例を挙げます。
あなたは日本語を目にしたら、その意味を解釈しようとしなくても、いえ、意味を理解したくないと思っても、自動的に理解してしまうはずです。
スタジオジブリの長編アニメーション映画。
監督は宮崎駿。2001年公開。
この文字列をパッと見ただけで主人公の顔や、あのメロディまで聞こえてきませんでしたか?
そんな事が起こらないように頑張っても、半強制的にこれらの文字の意味が頭の中で踊り続けますよね?
意識したり考えたりしているのとは別の部分で、訓練した事は自動的に実行されるような仕組みが、脳には確かに備わっているのです。
意識して訓練しようと、単に映画館で映画を楽しんだだけであろうと、一度この機能が身についてしまえば、その後もずっと「自動化」は生き続けます。
一方こちらは同じ「千と千尋の神隠し」でも、フランス版のWiki解説です。
Le Voyage de Chihiro est un film d’animation japonais de Hayao Miyazaki du Studio Ghibli de 2001.
ぱっと見ただけでは、何も感じられません。せいぜい「英語ではない」といった程度。
でもよく見ればローマ字読みで、おぼろげながら何についてかいてあるかくらいは解ってきます。
訓練してないから当然と言えば当然です。
でも、これに近い状態のレベルでチャートを見てデイトレしている人も、結構いるんじゃないですかね?
最近のコメント