夜明け前が一番暗い?(6)の呑気な記事を書いていた時とは、世界が変わってしまいました。
やはりなんと言っても、米金融安定化法案が一旦否決されたのが痛かったのではないでしょうか?
「エッ~~ッ?!」
という驚きの声が世界のあちこちから上がり、米ダウは史上最大の下げ幅を記録。
このインパクトで世界の市場にあった様々な「下値支持線」が軒並み割れてしまった感じです。
日本市場の心のよりどころであった「12000円ライン」も、完全に粉砕されてしまいました。
その後この法案は逆転可決となったものの、一旦支持線が下方ブレイクしてしまったものが、おいそれと元の位置に戻れる訳ではありません。
「負のドミノ倒し」
が始まってしまうと、「負」は膨らむ一方です。
米下院が可決するまでの間に、この法案の「弱み」があらゆる角度から詮索されてしまい、ようやく可決された時には、殆ど誰も期待できない法案になり果てていました。
75兆円の公的資金投入といえば確かに巨大ではありますが、CDS市場が6000兆円規模にまで膨らんでいる事を考えれば、その効果がどの程度見込めるのか、今は誰にもわからない状況です。
一方で、
日本だけはサブプライム問題ではほぼ無傷。
と思っていたのに、今日は初めて日本からもサブプライム問題で破綻する企業が出ました。
中川金融担当相は「この会社だけ特別であり、心配はいらない」と、事態の鎮静化にやっきですが、今までの「バッドニュースの法則」からすると、こうした「新たなバッドニュース」が単発で収束する事はめったになく、ジワジワとあらゆる方向に波及していくのが常です。
私の杞憂であれば良いのですが・・・
ニュースで流れる街頭インタビューでは損失を膨らませた人々のコメントが繰り返されています。
実際マーケットはまさに「阿鼻叫喚」、パニックも「人間とはここまでパニクルれるものなのか?」というレベルに達しています。
普段は「塩漬けは止めよう」と書いている私ですが、事ここに至って塩漬けを抱えている方に対しては、安易に何もアドバイスする事ができません。
「未だ、全く底が見えない」
と同時に、どこで反発してもおかしくないほど「下げ過ぎ」ているからです。
でも、このブログを読んでるデイトレーダーさんなら大丈夫ですよね?
「もうすぐ上がるかも?」みたいなユルイ記事を書いてしまったので、
「記事を見て買いを入れたのに、損したじゃないか!」
みたいな低レベルのメールやコメントが来るかと思ったのですが、今までのところ1件もありません。
実際、このブログや私の「テクニカル関連」のオマケレポートで書いてきたデイトレのルールに従う限り、こういう下げ相場であっても、損失を抱えてしまう事はありません。
逆に言えば、こういう相場で損を出すようでは、その人は「デイトレーダーではない」という事です。
「デイトレなんて」
と日頃思っている人も含めて、こういう機会にデイトレを勉強しなおしてみても良いのでは?
(追伸:)この相場でも生き残ってる方、「生きてるよ~」コメント頂けると心強いです。
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