「そろそろ、夜が明けても良いかも?」
(=ダブルボトムになれば良いのだけれど?)
マーケット全体がベアな気分になっている時でも「常に反対方向の可能性にも配慮しなければ」、と自分にも言い聞かせるつもりで書いたのですが、売りポジ抱えた人を弱気にさせてしまったとしたらゴメンナサイ。
(今のところ、苦情はもらってませんが・・・)
現実問題として日経平均は12000円の「かつては」強固だった支持線を割り込み、夜明け前が一番暗い?(1)を書いた時よりずっとベアな状況です。
今日は結構戻しましたが、12000円を超えてこないと戻した事にはなりません。
FRBがいくら「しっかりしてる」といっても、どこかの国の政治家なんかと比較して「しっかりしてる」だけで、本当にしっかりしてるのであれば、サブプライム問題も、もっと初期の段階でくい止められたはずです。
人間というものは、どんなに頭が良くても、理性的・知性的であっても、「欲望」の前には「ケダモノ」の如く本能に抗しきれないものなのかもしれません。
「JR福知山線脱線事故に見るデイトレ」でも少し書きましたが、バッドニュースはグッドニュースより常に遅れて、ジワジワと拡大しながら伝わってきます。
最初は「些細なバッドニュース」と思われたものが、次第にインパクトを増しつつ「空前のバッドニュース」に拡大・変貌していくのを何度も目撃してきました。
というか、実は殆どはこのパターンです。
「耐震偽装」なんてのは記憶に新しいところです。
現在賑わっているニュースで言うと、食品偽装問題や、日本相撲協会なども、最初は小さなニュースから始まりました。
サブプライム問題はちょっと違って、最初から「最大級のバッドニュース」として伝わってきました。
例えば「世界の損失は、総額40兆円程度に拡大する見込み」みたいな。
40兆円と言えば、「タダ事」でないくらいは誰でもわかります。
しかしその金額が大きすぎて、「バッドニュースは時間とともに拡大する」という法則をついつい忘れがちになっていた事を否定できません(私だけ?)。
サブプライムに留まらず、CDSの問題として考えて初めてリーマンの負債総額64兆円という破綻も、やっと納得できます。
CDS市場は60兆ドル(円ではなくてドル!)もあるそうですが、このシステムがもし崩壊し始めるならば「世界の金融システムの崩壊」という表現には少しの誇張も有りません。
AIGがリーマンと同じく見捨てられていれば、この崩壊は既に確実なものとなっていた可能性があります。
リーマンの破綻は「終わり」ではなくて「始まり」であるのかもしれず、であるならば「バッドニュースは時間とともに拡大する」という法則が法則として再度機能する可能性は否定できません。
じゃあいったい、どうなるのか?
今は夜明け前なのか、まだ夕方なのか?
私は勿論、世界の誰もわかっている人はいないかも知れません。
その結果として、マーケットは乱高下が続いています。
みずほ(8411)がこんなタイミングでストップ高比例配分とは・・・?
りそな(8308)も、立派にデイトレのサインを出して上がっています。
こんな時に・・・(?!!)。
とても予測なんかできない状況です。
しかし、サインが出てそのサインを見てから後出しジャンケンで勝負すれば、こんな時でも優位性を維持する事は可能です。
人間は思考を意思で停止する事はできない(「凡人は」ですが・・)し、今みたいな「波瀾万丈」な時というのはそうそうある訳ではないので、徹底的に調べたり考えたりして見るのは良い事だと思います。
しかし、あなたがデイトレーダーであるなら、その思考の結果で勝負してはいけません。
あなたの身を軽くする為だけに思考して下さい。
そして動く時には、必ず「サイン」を確認してから。
(結局、な~んにも考えなくても一緒なんですけどね?)
今後どう動こうが必ずサインは出るし、そのサインに先立って動かなければ勝てないような特殊な相場は無いと思います。
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