米財務省は20日、公的資金による不良資産買い取り案を議会に提示したと発表した。買い取り規模は最大7000億ドル(約75兆円)で総合的な金融安定化策の最大の柱となる。米政府は週内決着をめざしているが、議会では借り手支援拡大などを求める声も浮上している。
(NIKKEI NET)
またまたやってくれました。
リーマン破綻で始まった「9.11以来の下げ」ですが、米株は下げる前の位置に回復しています。
今年3月から続いていた円安トレンド(ドル円相場)は、一旦は完全に下方ブレイクしたものの、ダブルボトムを完成しつつあり、明日108円を超えてくれば円安トレンドの復活です。
(今はレートがペナントの中に戻っただけの状態であり、テクニカルのサインが出ている訳ではありません。)
日経平均も12000円寸前まで戻した後で米株が急上昇しているので、12000円台回復が見えてきました。
リーマンの破綻、メリルのBOAによる買収、AIGの救済、そして最後は米政府による不良資産買い取り。
いかに米国が大国とはいえ、これだけのビッグニュースが1週間の間に立て続けに起こり、結局株価は「元の位置」まで回復しているというのは、凄い底力です。
それを可能にする資金量もですが、米当局ブレインの決断の速さには驚きです。
日本だったら何年かかっても無理です。
(嘘だと思ったら例えば「国民年金」というキーワードで、日本の問題解決能力の無さをチェックしてみて下さい。)
まあ、株価が戻ったといっても「空売禁止命令」が出ているという事もあるし、75兆円規模という米政府による不良資産買取り案も、60兆ドルというCDS(Credit default swap)市場の規模の前にどの程度対抗できるのか、まだまだ「乱高下の種は尽きまじ」ではあります。
しかし、殆どのアナリストや金融専門家が口を揃えて「景気低迷は最低でも1年以上数年は続く」と言っている今の状況は、「夜明け前が一番暗い」の格言が成立するには理想的だと思うのですが・・・?
デイトレーダーにとっては、上でも下でも動いてくれさえすれば良いとは言うものの、こんな激動に居合わせるというのは生涯に何度もある事ではありません。
確かに難しい局面ですが、それ以上に毎日面白いです!
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