夜明け前が一番暗い?(最終回)

この記事「夜明け前が一番暗い?(1)」を今読み返すと、やはりまだまだ甘かったと言わざるを得ず、反省しきりです。

「サブプライム問題を対岸の火事と思ってはならない」

と自分に言い聞かせながらも、日本の金融機関がサブプライムのマネーゲームに殆ど手を染めていない事を理由に、12000円の支持線が機能する事に期待していました。
しかし、12000円、10000円、8000円と、主要な支持線がいとも簡単に割れるたびに、事の深刻さを現実として目の前に突き付けられている思いです。
そして今日のトヨタのストップ安。
海外から見ても、「あのトヨタがストップ安!」というのは、背筋が凍りつく思いではないでしょうか?

そんな中、日本では「どうやって給付金を支給するか?」などという低レベルの問題で右往左往です。
私は政治の事はよくわかりませんが、これが本当に経済対策ではなく選挙対策であるならば、麻生さんは歴代総理の中でも最低レベルの総理にランキングされる事になるでしょう。

余談ですが、私の知っている歴代総理の「英語」の中で麻生さんのが最も

「下品」

です。
上手下手じゃなくて、非常に不愉快な英語です。
ご自分の英語力をアピールしたいという思いがスピーチににじみ出ているように感じられ、それが嫌味で仕方ないのですが、ネイティブの方にはそうでもないのでしょうか?
どなかた英語通の方がいらしたら、私だけの偏見なのかどうか教えて頂きたいです。

今朝は新大統領オバマさんから総理に挨拶電話があったそうですが、あの調子で話したとしたら、日本の総理の「薄さ」を既に見透かされたかもしれません。

デイトレの技法、長い下髭で安心してはいけない。ブタのヨダレかもしれないから・・・とにかく今はあらゆる移動平均線の下にある。これが何を意味するかは、基本以前の問題です。 月足からは、年内に下落トレンド・ラインをブレイクする可能性は、殆ど無いように見えます。
資金を何分割にもして、少しづつ買い下がるなら異論はありませんが、

「みんなが買いだしたから、私も買わなくちゃ損する~」

なんて、つい最近参戦したばかりの人で、もう破産しちゃってる人も結構いるはずです。
デイトレに徹するなら、いつも通り「コツコツ」稼げば良いだけなんですが、、、?
(まあ、こういう記事を書きたくなる事自体が「今が一番暗い」という事なのかも知れませんが・・・。いずれにせよ、それはデイトレの外側の問題という事で、「夜明け前」シリーズはこれで終わりにします。)

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9 件のコメント

  • たかやんさん、こんにちは。
    ブタのヨダレ...ですか?なるほど...まだまだ下げトレンドを脱出確定!
    というわけでもなく、ヨダレを拭きに行く可能性も相当にありそうですね。
    底値を固めたっていう雰囲気のチャートでもなさそうですし...
    最近は上に下にと場中でも激しくて、長く持っていたくてもアッと言う間にTSにかかってしまい、前場終了前にトレード終了ということも多くなってます。
    (それでも値幅が大きいので構わないのですが...)
    アメリカではオバマさんが勝ってお祭り騒ぎですが、たしか民主党って保護主義っぽかった記憶があります。
    議会の方はもともと民主党優位なはずなので、日本にとっては不安も大きいはずですよね。
    数ヵ月はオバマさん人気で良くても、しばらくすると、サブプライムで痛みが少ない(と言われている)日本にイロイロ求めて来そうな気がします。
    為替もやや円高気味でキープしようとするかもしれませんし。
    日本バッシング再燃なんてことも...輸出組には厳しいって見方もあって当然だと思うんですが、今のところそういう話はあまり聞こえてきません。
    大丈夫かな?
    かなりネガティブな素人ファンダを書いてみましたが、デイトレでは常にニュートラルな目線で見ようと意識してやってます。
    でも、いい加減、上昇トレンドが待ち遠しいというのが本音ですけど。
    では、これにて。(まだ生きています、の報告でした。)

  • たかやんさん、こんにちは。
    前回の私の質問で、若干たかやんさんが誤解されておられるようなので、もう一度同じ質問をしたいと思います。
    あの質問は、デイトレードの質問だったのです。
    打診買いしても良いものかどうか?
    という質問の意味は中・長期的に見て「みんなが買い出したから私も買わなくちゃ損する~」と考えた訳ではないのです。
    私がいつも迷ってしまうのは、仮にNY300ドル高、シカゴ400円高、外人が1500万株の買い越しだった場合、朝の気配を見て陽線が1本出たぐらいで、(あまり高寄りした銘柄は除いて)買ってもいいものかどうかということです。
    NY、シカゴ、外人がこれぐらい好条件だと、日経も最初の30分は上昇が続く確率が高いので、個別銘柄の分足が陽線1本ぐらいで買いを仕掛けて利益を上げるデイトレーダーが少なくないと思います。
    しかし上昇シグナルが出るのを待っていると最初に一番動く30分を無駄にしてしまうように思います。
    これぐらいの好条件だと、1本目の陽線で買って勝てる確率は、シグナルが出てから買って勝つ確率と変わらないのではないかと・・・。
    私が迷っているのは、デイトレーダーとして常に勝てるようになるためには、あえてこの30分を犠牲にしてでもマイルールのシグナルが出るのを待って確実にシグナルだけを信じてトレードした方が自分のためになるのかなあ?と考えています。
    「デイトレードは最初の30分が勝負です」という投資家もいる中で、たかやんさんはどう思われますか?
    私は安定して勝てるトレーダーになるためには、最初の30分を犠牲にしてマイルールのシグナルを待つ方がいいと思うのですが、このような好条件になるとつい迷ってしまいます。

  • TS(トレイリングストップ)は、買いが買いを呼ぶ、売りが売りを呼ぶ、といった通常の相場では有効(理論価格と現実価格のギャップを埋めるには時間が必要な為)ですが、リーマンショック以降に再三起こっている「我先に他人を押しのけてでも買う(売る)」という、集団パニック時には使えない事が多いです。
    価格よりもヒステリーで売買されているので、「泳がせて成長を待つ」というのは無理な相談です。
    こういう時はTSを使う場合でも、普段よりは幅を狭めるなどの対応が必要です。
    米国の棟梁なんだから米国の利を優先し他国の事など二の次三の次なのは、誰がなっても同じなのでは? 
    彼が期待通りに有能で、アメリカの再建を早める事ができれば、これは日本にとっても良い事ですし期待しています。
    それより、問題なのは日本の政治家でアメリカにもの言える人がいない事です。
    今まではアメリカが何を決断しても、「ハイ、賛成!」と後先考えもせず条件反射的に手を上げてきましたが、そのコストは莫大です。
    そんな姿勢を継続していたら、お尻に火のついたアメリカに、ますますお金を絞り取られてしまいます。
    早く属国根性から脱皮してもらいたいものです。
    オバマさんから電話があったくらいで、「俺も偉くなった」なんて夢心地で喜んでいる場合ではありません。
    「今、ちょっと忙しいので、後で連絡する」
    くらい言っても、決してマイナスにはならないと思います。
    そこいくと北朝鮮の対米外交手腕は、同じ人間かと思うほど見事です。
    外交のブレーンを脱北させて、対米戦略のコンサルタントになってもらってはどうでしょうか?

  • かずさん、
    そうであれば、私の誤解というよりは「打診買い」という言葉の誤用だと思います。
    打診買いと言うからには、その段階ではあくまでも「探り」を入れているだけで、その後の大きな売買をするかどうかの情報収集を主目的とした行為のはずです。
    まあそれはともかく、寄り付き後30分を待ってエントリーすべきか、30分より前にエントリーすべきか、という事ですね?
    私の場合を言えば、寄りついて数秒でエントリーする場合もあれば、数分でエントリーする場合もありますが「30分様子を見てから」という事はまずありません。
    30分後にサインが出たら別ですが、、、、
    30分も眺めていれば、市場全体の雰囲気や方向性をある程度掴む事ができ、息の長いホールドも可能になります。
    しかし、その分利幅を失うというデメリットがあります。
    3分でエントリーすれば、より短い時間でさっさと脱出する場合もあるかわりに、うまくいけば値幅をしっかり取る事ができます。
    バーンスタインの30MBOが有名であるように、「寄り後の30分」を「観察」にあてているデイトレーダーは少なからずいますが、ブローカーを介してトレードしてた時代なんかに比べるとマーケットは確実に「足が速くなっている」はずですので、私的には15分でも十分かと思っています。
    しかし、寄り直後の数秒から1~2分でのエントリーとなると、30MBOとは「別種」の手法となる事を理解し、エントリーの判断基準から損切りの幅に至るまで、売買ルールを全面的に考慮しなおす必要があります。
    例えば30MBOに慣れ親しんだトレーダーが、この「ルールの再検討」を怠って突然寄り後1分でエントリーすると、脱出までの時間が短すぎて対応が遅れ大損、という事になりかねません。(これは、私がしっかり経験済みです。)
    「30分」という時間には大した意味はありませんが、市場全体の空気まで感じてからエントリーするか、
    「前日までの情報+寄りついた位置+せいぜい数分の動き」
    でエントリーするか、それぞれにメリットとデメリットがあり、トレーダー毎の個性に合ったものを選択する必要があります。
    私が30分待たないからといって、「30分待ってたら遅い」と言いたいのでは決してありません。
    私の個性や積み重ねてきた練習の結果、私にはこれが合っている、というだけの事です。
    今、自分のスタイルを確立していない人は、最低15分くらいをトレンド把握(又は、市場の方向性把握)に使い、その後でそれに沿ったサインが出た銘柄でエントリーし、それが「遅い」と感じるか「早い」と感じるかによってタイミングを調節していく期間が絶対必要です。
    自分で納得できていないルールが守れるはずありませんから。
    それから、寄りからの時間に注目するだけではなく、ギャップの幅(%)や、例えば「先物で大きな下げのギャップの時に、個別銘柄で小さなギャップ」で寄り付くとどうなるか?といった類型化の中にお宝が隠されている事もあります。
    「どの方法が最強なのか?」
    ではなく、
    「どういう方法が自分にとって勝ちやすいのか?」
    を見つける事の方が、ずっと重要だと思います。
    要するに、どのような手法を選ぶにせよ、検証と訓練が欠かせないのであり、これが伴えば、大抵の手法が「勝てる手法となる」という認識が必要だと思います。
    (=これが伴わない限りは、どんな手法でも勝てない、という事)

  • たかやんさん、ご返答ありがとうございました。
    買いシグナルが出ないうちに、気配だけで買うことになるので探りを入れる意味も含めて「打診買い」という言葉を使ったわけですが、デイトレードで「打診買い」という言葉を使えないとは知りませんでした。
    大変失礼しました。
    この最初のエントリーは、たかやんさんの言われるように、総合的に判断して自分に合った手法で、自分にとって勝ちやすい方法で行う必要があるんだなあと思いました。
    自分にとってはむずかしいですが勉強していきたいと思います。
    たかやんさんのコメントはいつも「なるほどなあ」と思います。
    又よろしくお願いします。

  • まぁ、政治家なんてものは
    顔を見れば一発でわかりますね。
    とてもヒーローじゃないです。
    応援ぽち

  • たかやんさん、こんにちは。
    以前からのたかやんさんのアドバイス、毎日読んでいます。
    マイルールを守るため、ペーパーを毎日練習しています。
    実戦でマイルール通りの売買をするにあたって、一つ気になることがあります。
    それは日経先物の動きです。
    私はたえず日経先物の動きを見ながら個別チャートの分析をしているのですが、日経先物が個別チャートと反対に動いたりすると、個別チャートにシグナルが出ていてもマイルールを守れないことが多くあります。
    いっその事日経先物の動きを見ずに、個別チャートの分析に専念した方が良いのでしょうか?

  • 個別株をやる上で、先物は目の上のコブであると同時に、強い味方でもあります。
    それは、個別株それぞれが先物とどの程度連携しているかを見極める事で違ってきます。
    日経225銘柄が先物と強く連動しているのは当然ですが、それ以外の銘柄も、日足等を先物といっしょに見ていくと、関連性が強く感じられるものと、そうでないものとに分かれてきます。(同じ銘柄でも、時に強く、時に弱くなるので注意)
    言うまでも無く、先物を無視したければ、取引対象銘柄も先物と連動しない傾向のものから選ぶ必要があります。
    しかしまた、先物の方向性と個別銘柄の方向性が一致している場合は、より安定感のあるトレードが可能となります。
    私にとって先物は、「無視したいけど、手放し難い」という感じでしょうか?
    先物に逆らって良い場合も確かにあるけど、逆らわない方が通常は無難、というのも確か。これを、どちらか片方に決めつけると危ないと思います。

  • やっぱりそうですか。
    先物と個別チャートのマイルール、両方見ていくことにします。
    ありがとうございました。

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