月に数通ですが、ある日のデイトレについての報告が書かれていてその後に
「私のデイトレについて、ご講評をお願いします。」
みたいなメールを頂きます。
FXに関するものでは、
「利益幅○○Pipsに対して損切幅△△Pipsは、大きいのか?小さいのか?」
みたいな質問が一番多いようです。
ある日の売買行動について、その妥当性に自信が持てなくて、私にアドバイスを求めたくなる気持ちは理解できます。
しかし、そういう内容のトレード自体が、私が「優位性あるデイトレ」として考えているトレードとは乖離したものである為、ご期待に添えるようなお答えができない事を理解して頂きたいと思います。
デイトレという言葉のイメージが先行してしまって、目の前の値動きを凝視しながら「高い!」と思えば売り、「安い!」と思えば買い、「もう良いだろう」と思う所で利確し、「もう駄目だ!」と思う所で損切りする・・・、みたいに考えてませんか?
それはそれで、利益を出せるなら大変結構な事であり、私がなんと言おうと「それで正解!」と確信して頂いて良いと思いますが、私の「デイトレ」とは異質なものなので、その是非を私がどうこう述べる事はできないのです。
例えば、もう一度この記事を読んでみて下さい。
このブログで一貫して主張している事ですが、デイトレで最も重視するべきは「分足」ではなく「日足」であり、デイトレとは日足のトレンドを見きわめて、そのトレンドが「ブレイク!」とか「継続!」する場面に居合わせ、的(まと)を絞ってエントリーする事です。
株の場合、多数の日足チャートを予習し、「ああなったら買う」「こなったら売る」という事を予め決めておいて、当日の朝に最も「ツボ」にハマった銘柄から仕掛けていきます。
当日の値動きを見ながら、あれこれ考えて売買しているのではありません。
人間だからあれこれ考えてしまう事を完全に停止できる訳ではありませんが、極力「考えない」トレードを理想としています。
「ああなったら、こうする」
「こうなったら、ああする」
という事を極力事前に決めておいて、当日はそのチャンスに自分が居合わせる事に100%努力し、更に最適なタイミングで最適な注文を出す事に集中するのです。
売ろうか、買おうか、あるいは見送りか、その場になってからあれこれ考える事はデイトレにとって大きなマイナスだと思います。
だからもし私に質問してくるとしたら、日足チャートにエントリーポイントとエグジットポイントを書き込んで添付し、「このトレードでどうでしょうか?」みたいな質問であれば、このブログ記事に沿った質問であると言う事ができるでしょう。
「期待値幅に対して、妥当な損切り幅は?」
というのは一見まともな質問のようでいて、テクニカルを根拠に売買するデイトレーダーがする質問ではありません。(システムトレードなら当然重視すべきポイントでしょうが、それはシステムの中枢とも言える部分であり、私からではなく「過去データの検証」から妥当な答えを得るべきでしょう。)
損切りについては、単に幅で決めるのではなく、チャート上で「根拠のある損切りポイント(=支持線割れ)」を決めておいて、そこまで来たら迷わず切る事が鉄則です。(これについては、当日の分足で決める事も少なくありません。「根拠のある損切りポイント」までの幅が大き過ぎればエントリーを見合わせる場合もあり、この時確かに「考えて」はいるのですが、慣れてくると「瞬間的に答えが出る」状態になります。これは流石に一朝一夕では無理かも知れません。)
ロボットのように「迷わず損切れ」という事を書いているので、
「勘違いしてるだろ!」
みたいに非難された事もあります。
正直、私だって利確は気持ち良く、損切りは不快です。
しかし、気持ち良いからすぐ利確したり、不快だから後回しにするといった、気分次第で売買ポイントが動くデイトレは「ブタのトレード」であると私は結論しています。
切るべき時が来たら、それがいかに不快であれ迷い無く切る以外に、どんな優位性ある損切りがあるでしょうか?
利確ルールについては、私の場合いくつかパターンがあって使い分けており、固定的なルールを決めている訳ではありません。
しかし、ついつい「利小」になる傾向があるトレーダーは、分足割れや一定幅のトレイリングストップ等のルールを一つ選んで、その一つのルールを頑固に守ってみる時期も必要だと思います。
更に続けるつもりですが、コメントによって内容も変わってきますので、ぜひどうぞ。
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