上の図は「板」の例です。(架空のものですけど)
あなたが「買い」のエントリーを決めたなら、153円の売板にぶつけますか?
それとも、152円の買板に並びますか?
152円の板は8000株しかないので、今から並んでもすぐ順番がきて買えそうだし、1円でも安い方が得に決まってますよね?
ところがどっこい、この「あたりまえ」の感覚で売買していては、デイトレで儲ける事はとても難しくなります。
勿論、「急落の行き過ぎを、指値で待ち伏せて買う」なんて事も有りますが、「トレンドフォローのブレイクアウト」みたいな、典型的なデイトレパターンで、1円を惜しんで買板に並んでるようでは、まず勝てません。
上記152円の板に並んでいて「買えた」というのは、
「152円で売りつけられた」
と理解すべきです。
並んでたら買えたという事は、「買い」より「売り」優勢という事です。
上記152円の板に並んでいて「買えなかった」というのは、せっかく美味しい獲物を見つけておきながら「逃げられた」という事です。
これではいつまで経っても「腹ペコ狼」です。
(これが「ピン」とこない方は、「トレードのキモ」シリーズに目を通される事をお奨めします。)
デイトレでは「受動的」にトレードしても、なかなか勝てないのです。
デイトレは「能動的」に、「銃で獲物を仕留める」ように、あなたが決めた価格で
「今すぐ」
手に入れなければなりません。
「受動的」に「買えた、売れた」というのは、あなたより上手のトレーダーがあなたという「獲物」に
「(下がる株を)売りつけた」もしくは、「(上る株を)奪い取った」
という構図になっている可能性が大なのです。
逆になって下さい。
「能動的」に、あなたより下手な獲物に狙いを澄まし、
「(下がる株を)売りつけ」、「(上る株を)奪い取って」
下さい。
これは、エントリーでもエグジットでも同じです。
常に、勝てるデイトレーダーは「能動的」に行動し、その為の「1ティック」を惜しんだりしません。
これが身についてくると、時には「成行」や、「数ティック上の価格での指値買い」が必要な場面なんかの理解も伴ってくるでしょう。
でもとりあえずは、
「一番安い売板にぶつけて買う」「一番高い買板にぶつけて売る」
に徹して下さい。
デイトレでは単に「短期売買」を繰り返しているのではなく、他の参加者と「タイミングを競っている」という事を忘れてはいけません。
しかし、ここがわからないまま漫然とデイトレしている人が多いのです。
また、エントリーできたら「安全装置(逆指値による成行損切注文)」の設置は忘れずに。
最近のコメント