交通違反で反則切符を切られると、本当に腹立たしい気持ちになります。
自分が違反したのだから仕方ありませんが、あの腹立たしさは、罰金の額面の何倍もこたえます。
でも反則切符を切られると、違反を抑制する効果があるであろう事は、疑う余地がありません。
今年、十年以上ぶりに、スピード違反で違反切符を切られてしまいましたが、その後はやっぱり気をつけて運転しています。
安全運転を心がけるようになったと言うよりは、やはり「違反検挙されたくない!」という気持ちの方が、はるかに大きいです。
トレードは全てが自己責任なので、規律違反しても、覆面パトカーが赤色灯を点滅させて追いかけてきてはくれません。
でも、だからこそ、トレードで規律違反した場合には、自分で自分を罰する必要があるし、その為に、想定される違反を全て紙に書き出して、その違反毎に、ある程度自分にこたえる重みのある罰を設定しておく必要があります。
トレードで、予め自分で決めた事が守れないという事は、結果的に助かったとか、利益になったとかは関係なしに、(トレーダーとして)死に至る病を発症したのと同じくらい深刻に受け止めるべき出来事であり、そう理解している証しとして、予め決めておいた罰を自分に課し、再犯しない決意をしなければいけません。
罰とは、例えば一定額の寄付をするとか、数日間のトレード禁止など、具体的なものを差します。
「絶対に禁止」
のルール違反をした場合には、トレードから足を洗うという罰の設定も十分アリです。
絶対に禁止と自分に誓った規律に違反するようでは、トレードで成功する可能性は限りなくゼロに近いからです。
トレードでは、トレンドを常に意識し、自分に勝ち目がある時に限って参戦し、各トレード毎に、
目標利確幅 > 予定損切り幅
を維持し、
「自分がエントリーした根拠が否定されたら、損切り」
という当たり前の事が例外なく繰り返せるようになればれ、収支は自ずとプラスになっていきます。
規律を守ったトレードを繰り返すという事が、トレードの訓練そのものになります。
しばらくは違和感を感じたりもするでしょうが、それこそが訓練というものです。
最初から楽々できる事なら、訓練の必要もありません。
苦しくとも我慢して規律を厳守していけば、やがてそれが自分にとってむしろ自然な事になってきます。
訓練すれば、人間は変わっていけるのです。
一方で、規律違反した途端、それまでの訓練を台無しにして「ズブの素人に逆戻り」とまではいかないとしても、大きな逆戻りである事は確実です。
(何より、セルフエフィカシーを大きく棄損してしまうのが痛いです。)
規律違反して、大きな逆戻りを繰り返すループをいかに早く脱するかは、本人の「本気の出し方」次第です。
この記事をただ読み終えるのではなく、あなたが本気を出すきっかけにして頂ければ幸いです。
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