前日の高値より上に窓を開けて寄り付いた場合、多くの人が「上昇」に期待します。
そのまま飛び乗ったら、そのまま急上昇という僥倖に恵まれる事もあるでしょう。
でも、それに賭けるのはちょっと芸が無い。(既に書いた通り、確率は五分五分程度ですから。)
まずは「1分足」で様子を見ます。
書き間違いじゃありませんよ。
始値より上がれば、「売り」の候補、始値より下がれば「買い」の候補です。
ただし、まだ候補にすぎず、エントリーは以下のサインを待ってからになります。
始値より上がって、そのまま上昇を続けるようなら、「見送り」です。
他をあたるか「始値」にまた戻ってきた時に気が付くように「アラーム」に登録しておきます。
ここで逆に買ってしまうようでは、トータル・プラスからは程遠いと思って下さい。
あなたは多数派のブタではなく、少数派の狼を目指さねばなりません。
始値より下がって、でもしばらくしたら、また始値まで持ち直してきた。チャンスです。
この時点では「始値」が「抵抗線」になっていますから、これが突破されれば、そのまま上昇する可能性が高いと考えます。
これは「ウップス」でもなんでもなくて、ただのブレイクアウトですが、たったこれだけの事でも、コツを覚えれば結構勝てます。(この場合日足トレンド・フォロー等の確認が重要です)
但し、読んだだけだと簡単に思えますが、実際にやると難しさがわかります。
しっかり「ブレイク」して、しかもまだ「上がりすぎていない」タイミングを捉えてエントリーするには、それなりにコツを身につける必要があります。
儲けが期待できるエントリーは「難しい」という事は覚えていて下さい。
いつも、買いたいと思ったら簡単に買え、売りたいと思えば、簡単に売れてませんか?
だとすれば、それは「高値でつかまされ」ていたり、「安値で買い叩かれ」ている可能性が高い事を疑ってみる必要があります。
ちょっと脱線しました。
さて、始値より上がって、でもしばらくしたら、また始値近辺まで下がってきた。
チャンスです。
この時点では「始値」が「支持線」になっていますから、これが突破されると、買方の損切逆指値注文が一斉に執行され、急落する可能性があります。
ギャップアップに期待して買ったトレーダーが、意に反して投げざるをえなくなるポイントがここです。
買っていたトレーダーは「おっとっと」とつぶやきます。
だから「ウップス」。
ただし、元祖ラリーの「ウップス」はこのポイントではありません。
参加者の心理面で共通点が多いので、私が勝手にウップスの類型とみなしているだけです。
だから「ウップス Type Ⅰ」とでもしておきましょう。
前日の陽線が長いほど、上髭が長いほど、買いエネルギーは消耗されていますから、「ウップス Type Ⅰ」で勝てる可能性が高いようです。
始値の買板がまだ割れてないのに、これにぶつけて売るのは時期尚早ですから注意して下さい。
「ブレイク・アウト」を狙っているのに、ブレイクする前にエントリーしたんでは、まるで行動がチグハグです。(「デイトレの罠」参照の事)
ただし自己資金で始値の買板を吹き飛ばした上に、その価格での売り板を見せつける事ができるなら、検討する価値はあるでしょう。 (「見せつける」と言っても、これは証券等監視委員会が定めるところの違反行為「見せ板」では決してありません。できれば「見せ板」になってほしいと思ってはいますが、誰に飲み込まれてもそれは覚悟の上だからです。)
勿論ハイリスクですから、お勧めはしませんが・・・
ま、私の資金力ではめったにそういう好機に遭遇する事はありません。
ザラ場でのブレイクならともかく、寄り直後というのはボリュームが大きいですからね。
そうそう、上記の事は寄りつきから10分とかせいぜい20分の間を想定して下さい。
短時間ですが、集中力が問われます。
デイトレは「朝が命」です。
デイトレーダーにとって9:00~10:00は、その日の残り時間全部より重いのではないでしょうか?
さて首尾よく「ウップス Type Ⅰ」でのエントリーが果たせたら、すぐ近くには「前日の高値」という抵抗線(買い方には支持線)が待ち構えています。
「ウップス Type Ⅱ」のポイントです。
次回に続きます。
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