昨日は、こんなコメントがありました。
で、
チョコチョコっとコメントで回答できるような内容じゃないから、もう17ヶ月も書き続けていて、まだ終われてません。
でも、せっかくコメントして頂いたのに
「私のブログを読め!」
では回答になってないでしょうからメールをお送りします。
お返事、お待ちしてます。
とコメント返しした後に、お送りしたメールがコレです。
マーケットはあなたを負けさせようと思ってはいません。
完全無意識です。
猫に銘柄を選ばせても、例えば
「エントリーしたら、結果に関係なく、30分経過したら脱出する」
なんてルールでも、確率的には期待値=ゼロなだけで、大きなマイナスにはなりません。(手数料はマイナスですけど、それで-300万にはならないですよね?)
ところが、多少の凸凹はあるにしても、一貫して収支曲線が右肩下がりになっているとすれば、何か原因があるに違いありません。
そして、私のブログではその原因をあなたの「本能」であると結論しています。
ちょっと勝てば、調子にのってハイリスクなデイトレに挑戦して凹まされる。
ちょっと負けると、それまで勝てていた正しい方法なのに、駄目だと思って、簡単に手法を変えてしまう。
そしてまた新しい手法に挑戦し続ける。
これ、みんな「本能」です。
「欲」であり「恐怖に負ける」事です。
デイトレにおいて正しい手法を選ぶ事はもちろん重要ですが、それ以上に大事なのは、どれだけ本気になって本能を捨てる気があるかどうかです。
これは簡単な事ではありません。
本能を捨てるというのは、言うは易く行うは難しです。
だからついつい自分を甘やかし、本能はそのままで手法を探し回ってしまうのです。
手法を探し回るだけで勝てるようになるなら、デイトレは簡単なはずですが、そうなっていないのは、努力が空回りしているからです。
まず本能を捨てて、決めたルールに従う決意ができるかどうか?
そういう事について、私のブログではいやというほど書いてあります。
>ロストカットは完璧にこなし、
ロスカットは完璧だと言い切れるというのは大したものです。
だからこそ3年も続けてこられたのだと思います。
但し、デイトレによって損切の最適な深さは、いろいろあります。
ロスカットポイントが浅すぎていないか、深すぎていないか、支持線・抵抗線は見えているか、常にトレード記録で検証すべきです。
でも、これはせいぜいトレード歴1年ちょっとまでの人へのアドバイスで、あなたには無用であるかもしれません。
>利益がどうしても伸ばせない。我慢して伸ばそうとすると約半分以上が結局はマイナスで終わってしまいます。
これから察するに、トレンドフォローをやりたい訳ですね?
でも半分以上は、エントリーポイントを割り込んで損切になる。
という事は、
- エントリーが遅すぎて、トレンドの尻尾に飛び乗っている。
- ギャップが大きすぎて、当然起こりえる反落(反騰)で引かされている。
- 実は、トレンドが見えていない。
- チャートが発信しているエグジットのサインが見えていない。
- 日足、週足レベルの抵抗線が見えていない。
- 指数の方向を軽視している。
とか、いろいろ考えられますが、具体的な事はわかりません。
トレード記録をよく検証してみて下さい。
必ず理由はあります。
「我慢して伸ばそうとする」この事自体は、正しいです。
でも、ただ漫然と、何でもかんでも伸ばしていて良いと言う訳でもありません。
「利確」、これはやっぱり、経験がものをいうところです。
でも、手法をコロコロ変えていては、いつまでも経験が養われません。
早く自分の「勝ち方」を確立し、一旦確立したら、石のごとく山のごとくそのルールに徹する必要があります。
「勝ち方」を探している段階で実弾投下は、事を難しくしてしまいます。
私には出来なかった事なのですが、ペーパートレードを強くお勧めしています。
ペーパートレードは、遠回りのようでいて、実は近道です。
ペーパートレードができない理由があるとしたら、「焦り」と「欲」ですよね?
だから、ペーパートレードができるというのは、ある意味すでに「本気が出せている」状態であり、しかも「欲」が絡まないので、手法やトレードを客観的に見る事ができるのです。
私のブログでは、勝ちやすいチャートパターンなんかも紹介していますが、ああいうパターンをしっかり理解していて、そのパターンが発生しそうな銘柄で待ち伏せし、本能を断ち切ってルールの通りに出たり入ったりできたら、トータルでマイナスになるはずがないのです。
テクニカル分析には確かに優位性が有り、従ってランダムウォーカー説は間違っています。
それから「トータルで」というのが非常に大切です。
デイトレを続けていれば、たまに3連敗くらいしたって何も問題は無いのです。
ところが勝てないトレーダーは、3連敗もすれば簡単にそれまでせっかく続けてきた手法を投げ出してしまいます。
それでは、永遠に初心者です。
>そこで、今日思い切ってスキャルピングに手法に変えてみましたが、また負けた。
これも私の危惧している事の匂いがプンプンしてくるようです。
どんな手法であれ、そこから利益を上げる為には、修行というか訓練というか経験というか研究というか、そういうものが絶対必要なのです。
いきなりやってみたら勝てて、そのまま続けてやってもやっても勝ちっぱなし、なんて方法がある訳が無い。
仮にスキャルピングでやろうと思ったら、少なくとも20トレードくらいは検証してみて、勝算があるなら実弾投下しても良いし、その20トレードで勝算が見えてこなければ、更に研究するもよし、あるいはスキャルピングを捨てるもよしです。
自分の身銭を賭けるかどうかの手法の見極めは、1日では到底できません。
「今日やってみて勝てた」とか、「負けた」とかで手法を評価していても、やっぱり永遠に初心者です。
勝てる手法でも負ける事はあるし、負ける手法でも勝つ事はあるからです。
今日は、このへんで。
このメールに対して、もっと聞きたい事が出てきたら、またコメントして下さい。
このメールで失望させてしまったら、ごめんなさい。
私には、これ以上そんなに有意義なアドバイスはできそうもないので、どこか他所にいって、また質問してみて下さい。
すると、今日はこんなお返事を頂きました。
名前を申し遅れました。
私、☆☆と申します。
昨日質問したことに関して熱心に返信していただいて、大変感謝しております。
原因がわかりました。
それは私の早すぎる手法(の乗り換え)でした。
確かにたかやんさんの言うとおり3連敗する、いや2連敗あたりで心が揺れて、今まで勝ってきたパターンをすぐ変更してしまっていました。
これから自分なりの勝ちパターンを続けてみます。
本当にありがとうございます。
デイトレで努力してるのになかなか勝てないという事の理由は、手法が間違ってるんじゃなくて、手法の使い手の方に問題がある場合が殆どのようです。(手法が間違ってる人は、「なかなか」の前に飛んじゃってます。)
人それぞれ、経験はまちまちですが、こういうメールのやり取りをずっと繰り返していると、勝てない理由には、かなり共通性のある事が見えてきます。
勝てないパターンを全て経験してきて、その「傾向と対策」を私なりにまとめて紹介しているのがこのブログですが、やっぱりブログだけじゃ気がつかないけど、メールをもらうと「はっと、我に帰る」みたいな気づきもあると思います。
☆☆さん、コメントして下さってありがとうございます。
この記事を読んで「はっと、我に帰れた人」がきっと他にも何人もいると思います。
各位のデイトレは、そこから再出発です。
私はデイトレーダーとしてもうすでに3年やっています。
どうやっても勝てない。
記録もとっていますが、勝ったり負けたり、方法を変えたりしてずっとやってきましたが、総額300万の負けまで膨らんできました。
ロストカットは完璧にこなし、利益がどうしても伸ばせない。
我慢して伸ばそうとすると約半分以上が結局はマイナスで終わってしまいます。
そこで、今日思い切ってスキャルピングに手法に変えてみましたが、また負けた。
一体勝っている皆さんはどうやって利益をのばしているのか、本当にお手上げです。
よろしくお願いします。