マーケット攻略のキーワードは一重(ひとえ)に「一貫性」だと思う。
例えば毎朝、全くの無作為で銘柄を10個選び、無作為に5銘柄を買い、5銘柄を売りでエントリーし、大引けで全て手仕舞うものとする。
(これを仮に「猫のデイトレ」と呼ぶ。)
これを毎日毎日繰り返し続けたら、どうなるだろうか?
プラスになったり、マイナスになったり、凸凹するけど、資金そのものは、殆ど増減しないはず。(手数料とスリッページ分、少しづつは減少するだろうが、)
マーケットは無意識であり、意図的でない行為に対しては、意図的でない結果をもたらす。
なのに、マーケット参加者の90%が大幅マイナスになるのは、参加者が「意図的」であると同時にその方向が「マイナス」を指向しているからだ。
勝ちたければ「プラス」を指向した「意図的」なトレードが必要になる。
「猫のトレード」に、ほんのスプーン一杯の「優位性」を加える事さえできれば、確率が「プラス」に導いてくれる。
「どうすれば、勝てるようになるか?」
という命題に対して、真摯に研究し努力し、自分のトレードを優位性あるものにできれば、それこそあっけないほど「プラス」にできる。
その人のトレードがマイナスを指向しているだけの事。
それについていろいろアドバイスしても、ことごとく反論が返ってくる。私に反論したって何も解決なんてできない。
マーケットから「あなたのトレードはマイナスを指向しているよ!」と何度も言い渡されているのだから、自分のトレードのどこかが間違っているのであり、それを改善するしかない。
ご本人も薄々気づいている様子だが、脱出の近道は「初心者の素直さ」かもしれない。
ところが「私は勝てるようになった!」と感じたとたんに、殆どのトレーダーはスランプに陥る。
「なぜ!」、「どうして!」・・・、動転してしまう。
本人にとっては不思議極まりないのだが、ちょっと距離を置いて見る事ができれば、何も不思議な事は無い。
「一貫性が失われた」、
それだけの事である。
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