デイトレ・デー(1)

確かにこのところ難しい相場、つまり上か下かはっきりしない相場が続いています。
しかし、今日くらいはしっかり稼げたのではないでしょうか?

ところが、「自分はデイトレーダーだっ!」と思ってる人で、もし今日勝てなかったとすると、結構根の深い問題を抱えている可能性があります。

デイトレの基本を知らないでデイトレするのは論外ですが、今日のように基本に忠実な相場が実現した時に「本能」に負けて基本に従えないのであれば、「どんな相場なら勝てるの?」という事になってしまいます。

デイトレの技法、225先物の日足

横に1本引いた線は、昨日(11月18日)の終値です。
そしてそれは、10月5日の「谷底」の日の終値より、更に少し下の位置でもあります。

つまり昨日の大引けで、既に一旦は「底割れ」が起きている事になります。
ただ、その位置は昨日の「安値(=下髭の下端=9630円)」と10月6日に記録した「安値(=9630円)」の両方に対してに位置しますから、今日の寄付き以降の動き次第で「支持線割れ」するのか「リバウンド」するのかが決する可能性が大きいという事は誰にもわかるはずです。

もしリバウンドで上昇に転じるとすれば、心理的抵抗線である9700円を意識する必要があります。
一方、支持線割れになるなら、10月6日と昨日の安値である9630円を意識する必要があります。
この「意識する必要がある」ですが、これはデイトレーダーにより扱いが分かれて当然です。

「9700円より上で買い、9630円より下で売る」

も、当然「アリ!」です。

しかし、寄付き直後の値動きからモメンタムを根拠にエントリーし、上記の上値抵抗線や下値支持線が割れた事を確認して積み増したり、あるいは損切り、もしくはドテンという戦略も当然成り立ちます。


本論に進む前に、今日(11月19日)の「寄付き前」に今日のトレードプランをどう考えてしかるべきか、これは私の独断に過ぎないという前提付きで、書いておきたいと思います。

確かに株価は「安値圏」に来ています。
だから、少しでも戻すサインが出れば買いたいという参加者も沢山いると思われます。
何を隠そう、私もその一人です。
昨日などは「大バーゲン状態」に目が眩んで、買いたい(=現物スイングの仕込み)気持ちを抑えるのに苦労したほどです。

これは、10月2日に1万円の大台を割りながら、たったの6営業日で大台復帰した事で実証済みです。
しかしながら、チャートは相場の絶望的なほどの「弱気」を訴えている事を無視する訳にはいきません。
株価は10月29日以来、25日移動平均線の下にあります。

更に、11月12日の終値から昨日の終値まで一貫して5日移動平均線の下です。

更に、11月に入ってから陽線3本、陰線8本、同時1本となっています。
つまり今月は「売り」優勢の相場である事が明らかであり、更にそれに「駄目押し」が出るか出ないかの瀬戸際に来ているのが今日の寄付き(とその直後)と見る事ができます。

更に更に、私も含めて「リバウンド」のサインで買いたいと思っている人が少なくないのも事実でしょうが、既に買いのポジションをシコタマ抱えている人が支持線割れで投げ売ってくる勢いが圧倒的に強くなるのが相場の習性というものです。(=一般に株価上昇の速度に対して、下げの速度は3倍にもなる。「稼ぎたい」という欲望より、「損したくない」という恐怖の方が3倍強く人を動かすという事である。)
以上の事を総合すると、

「寄付きから9700円を超えてくる等の強気のサインが出れば買ってもよいが、どちらかと言えば「空売り」ができる状況になってくれた方が勝率的にも値幅的にも期待値が大きい。」という事になります。

ゴチャゴチャと書きましたが、

「5日と25日移動平均線の下だから、売りスタンスっす!」

みたいな超シンプルな作戦でも、勿論結構です。


ただ私が言いたかったのは、

「自分の心の中では「今は安値圏にあり、近い将来には上がるだろう」という事を常々考えている訳だが、デイトレーダーとしての1日単位のトレードプランは、その日の値動きだけが問題なのであるから、(本心では「上がるだろう」と思っているとしても)躊躇無く思っている方向と逆にも仕掛けられる姿勢を維持する事が重要である。」

という事です。
これは、デイトレでは当たり前過ぎる事ではあるのですが、その一方できっちり実行できているのは少数派だと思われるので、あえて詳しく書いた次第です。
少しでも心当たりのある方は、更に念入りに自分の心の動きとチャートのサインとで矛盾がなかったか、しっかり確認しておかれる事をお勧めします。


さて、上記の心理的な問題が無いとすれば、今日は

「デイトレ・デイ」

といっても過言ではないほど簡単な相場でした。
デイトレの技法、225平均の1分足
今朝9時代の1分足です。
オマケPDF「テクニカル分析講座(たった2つのパターンを、、、)」で解説したゴールデンパターンが出ていますね?
そして今日のトレードプランは「空売りに妙味あり!」なんですから、赤い丸印のあたりで適当な銘柄にエントリーです。
エントリーしてから10分近くも横這いしたのは昨日の安値(と10月6日の安値)が下値支持線として頑張ったという事なのですが、既にモメンタムが下向きなのは「逆U字パターン」で確認済だし、相場は「超弱気」だし、「恐怖は欲望の3倍強い」ですから、殆ど心配(昨日の終値を回復したり、9700円も抜けて行くという可能性は)ありません。


更に9630円割れとなると、一層確信が強まると言うものです。
前場引けで手放しても良いですが、後場寄り付きまで粘っていれば更にギャップダウンしてますから、もう一段下を狙っても良いでしょう。
トレイルをかけながら、大引けにかけて手仕舞うのもアリですし、9500円の心理的支持線に敬意を評するなら、
デイトレの技法、225平均の5 分足
の赤丸のように、14:20ごろに脱出するのも、いかにも「デイトレしてる」って感じでイケテルと思います。

追伸:私の怪我ですが、急に昨日から楽になってきました。
私にお見舞いメールやコメントを下さった皆様の思いが効いたのだと本当に心から思っています。
もう大丈夫です。
どうもありがとうございました!

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10 件のコメント

  • こんにちは^^
    昨日、ネットサーフィンをしていたら、、、
    たまたまこのブログにたどり着きました!
    内容を読み 、感動すら覚えました
    このブログには自分の中ですっきりと晴れない考えをさらに肯定する考えがありとても勉強になりました。
    ありがとうございます。
    一つ一つの記事が多く、落とし込めるのに時間はかかると思いますが、たかやんさんが強調している言葉、意図している考えを汲みながら、何度も読もうと思います。
    このブログのファンになりました。
    今後とも宜しくお願いします。
    sionm

  • 体は良くなってきているようですね。よかったです。
    頂いたメールに返信でもしようかと思ったのですが、きっとたくさんの返信が来ているかなと思って躊躇してしまいました。
    安心したところで気が緩んでまた悪くならないように気をつけて下さい。
    もう大丈夫かな?と思って触って確認なんかするとまたぶりかえしたりします←(経験済)
    健康な体ってほんと、大事ですね!

  • ありがとうございます。
    まだ痛みはあるものの、今日も含めて3日連続で良くなっている事がわかるので、多分もう大丈夫だと思います。
    健康が大事なのは言うまでもありませんが、こうしたアクシデントによる怪我などは、どう注意したところで防ぎきれるものではありません。
    「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」
    で、これも何かとのバランスを取る為の怪我だったのかな~?なんて思ったりしています。

  • 確かに11月19日は取りやすい相場だったのかもしれませんが、私は石油大手に手を出して火傷してしまいました・・・。
    難しいものです。

  • 確かに、何に注目しているかによっては、先物と逆に向いている事にさえ気付かずに大敗する事もあれば、結果オーライで大きく稼げる事もあります。
    一概に「簡単だった」とか「難しかった」と断ずるのは、誤解の元かもしれません。
    ただ、
    「相場が基本ルールに沿って動いてくれた日に、それに気がついていながら自分の売買ルールに沿って動けず、終わってみれば利益が出ていない!」
    という事も往々にしてあると思いますが、それを「相場は難しい」と自己弁護でウヤムヤにしていると、どんどん稼げなくなってしまうという事を言いたかったのです。
    19日の業種別指数「石油石炭製品」を見ると、前日終値に対してギャップダウンで始まり陽線で引けるという読みにくい動きになっており225指数とは対照的な日だったと言えます。
    私が「簡単な日だった」といっても、「石油」で勝負していたらなその限りでは有りませんので、必要以上に落ち込まないで下さいね?

  • たかやん様
    こんばんは。
    体のほうもだいぶ回復に向かっているとのことで、良かったです。(^^v
    この日は下降トレンド&サポート割れだったのですね。
    私のほうはこの日初めて売り買い両刀使いが出来るようになった日(これで「現物のみなので利益が出ない」という言い訳が出来なくなりました。)でしたので、とりあえず慣れている「買い」からやってみようと思い、「甘い買いトレード」をやってしまい、4ロスカット、1同値撤退しました。
    この記事を読んでいて気付いたことがありました。
    いままで、たかやんさんのブログを毎日どこかしら読んでいたのに、このことに気付かないなんて・・・。
    個別銘柄を選ぶときに「東一である程度ボラティリティがあって、出来高もそれなりにある銘柄」を選んでトレードしていました。
    2台のPCのうちの一つに日経平均の1分足チャートと225先物のチャートを表示しながらトレードしていたんですが、選んでいる銘柄が「日経平均と連動性の低い」ものが混ざってました。
    連動性の低い銘柄はそれなりに使えるのでしょうけど、「日経平均と225先物の動きを参考にしながら個別銘柄をトレードするには連動性の高い銘柄を選択する必要がある」と気付きました。
    これ、自分では少しでも優位性を上げようとして日経平均と225先物チャートを見始めたんですが、「なぜ日経平均と225先物のチャートを出すのか?」という根拠とトレードする銘柄の結びつきまでは考えていませんでした。
    プログラミングでいうところの「グレードアップしようとしてデクレした」というやつです。
    たかやんさんのこの記事で「あっ!!」とひらめきました。
    売買ルールだけじゃなくて、こういう部分にも一貫性が必要と感じたんです。
    一言で言ってしまえば「トレード全体に一貫性が必要」なんですね?。
    その後、ショートエントリーもしてみましたが、売買記録を観てみると「ショートがへたくそ」です。
    ロングで出た利益をショートでとばしています。
    機能するソフトを構築するのとトレードスタイルを作り上げるのってなんだか似てると感じるのは私だけでしょうか?。(笑)

  • >その後、ショートエントリーもしてみましたが、
    >売買記録を観てみると「ショートがへたくそ」です。
    ショートの苦手意識が無くなるまで、トレーニングと割り切って「売り専門」に徹してみるのも、長い相場人生を考えれば価値のある試みになると思います。
    両方やっていると、なかなか勘がつかみにくいかも知れません。
    デイトレの神様から「買いか売りか、どちらか一方を選べ!」と二者択一を迫られたとしたら、私なら迷わず「売り」を取ります。
    なぜ、そうなのか?
    その理由は複数あり、それをここで書き連ねる事も出来ますが、「売りは苦手」という意識のある人がそれらを読んでも殆ど意味がありません。
    数多く「売り」を経験する中から、
    「なるほど、売りって稼ぎやすいんだ!」
    という事を実感する必要があります。
    苦手意識の原因は、「売り」の経験不足につきると思います。
    一時期売り専門で頑張れば、きっと売りが得意になるはずです。
    だって、売りの方が簡単なんですから。

  • 早速のレスをありがとうございます。
    確かに売り買いの両方を意識するとトッ散らかってしまってエントリーがあいまいになってしまっています。
    >私なら迷わず「売り」を取ります。
    >なぜ、そうなのか?
    これについてはたかやんさんのブログの記事から3点ほど思い当たる節があります。
    潜在意識に浸透するまでひとまず、20トレード目標で売り専門でやってみます。
    ありがとうございます。

  • >潜在意識に浸透するまでひとまず、20トレード目標で売り専門でやってみます。
    頑張って下さい。
    売りに専念する事で、きっと今までとは違った「売りのコツ」が見えてくると思います。
    ただし、225平均のトレンドに逆らってまで頑張らない事。
    もし下落トレンドのブレイクが確認できたら、20トレード完遂は一旦忘れて、「買い」に転じて下さい。
    指数に逆らって踏み上げでも食らえば、トラウマになって更に売りが苦手になりかねません。
    常にマーケットの流れを客観的に把握し、これに逆らわない事が大事です。

  • 再度ありがとうございます。
    >ただし、225平均のトレンドに逆らってまで頑張らない事。
    了解しました。
    先ほど225採用個別銘柄をチェックしていたら、アップトレンドに転換しそうな銘柄がいくつかあったので、「う~ん」と考え込んでしまっていました。
    買いもありか?、様子見か?、売りもありか?整理しています。
    レスがなければ頭の中は「売り」一色でした。(^^ゞ
    感謝いたします。
    ありがとうございました。

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