デイトレは、資金さえあれば誰でも簡単にできます。
しかし、トータルで勝つデイトレをする為には、それなりに戦略もいるし訓練期間も必要です。
では、なぜトータルで勝つデイトレをする為には、それなりの戦略や訓練期間が必要なのか、考えた事はあるでしょうか?
それは、それなりの戦略や訓練期間も無しに、生まれてから大人になるまでに培(つちかっ)てきたお金の常識に従って「儲けよう」という目的意識を持ってデイトレすれば、どんどん資金が減るようにマーケットの仕組み(=脳の仕組みだとも言える)ができているからです。
或いは、心のままにトレードすればトータルでは負けるように、人間はできているのです。
でも、それだけではまだ足りません。
勝てるルールを持っていても、心(=本能)はまだまだ「負け」を強く指向しており、隙あらばルール違反をして、あなたを負けさせようとしているからです。
ルールでは「売り」なのに心では「もうちょっと待てば、リバウンドするに違いない」とか、
「今売って、5分後に上がったのを見て悔しがるのは嫌だ」とか、
ザラバ以外の時間に読むと「アホラシ!」としか思えないのに、いざザラバで含み益が1秒単位で○○万円上がったり下がったりするのを目の当たりにすると、ルールなんてどこかに置き忘れてきてしまうような経験は無いでしょうか?
勝てるルールを機能させるだけの規律を己(おのれ)の心の中に確立する必要があるのです。
初心者でこの必要性を理解している人はほぼ皆無と言っても良いでしょう。
デイトレで勝つ為には、
② そのルールで勝てる事を自分の目と手で検証する
③ そのルールでトータルではプラスになる事を実際に経験する
④ ③を繰り返して、そのルールでデイトレする事が心から自然にできるようにする
が必要です。
一つ勝てるルールが確立できたトレーダーは、また新たに①に戻って別のルールを探しますが、既に勝ち方(①~④の流れ)が解っているので、初めての時とは比べ物にならないほど簡単に次のルールを見つけ使いこなす事ができます。
一つのルールを掘り下げ、盤石なものに仕上げていくと同時に、他の様々な手法の研究もし、守備範囲を広げる努力を怠らないというのが、私の狼デイトレーダーに対するイメージです。
ところがマーケットには、①も無い、②も無い、③も無い、④も無い、そんな無い無いづくしのトレーダーであふれかえっているのです。
そうしたトレーダーは毎日どんどん狼のエサとなる一方で、常にマーケットには新人トレーダーが流れ込んでくるので、一見すると毎日同じメンツでマーケットが構成されているかのような錯覚をしてしまいがちです。
マーケットが複雑・難解だから①が必要な訳ではないのです。
あなたの「心」が、ほっとくと負けトレードばかりやらかすようにできているので、それよりも優先するルールを設定する為に存在しているのです。
だから、自力で見つけようとすると、泥沼に入りこんでしまう可能性があります。
あなたの「心」には無いものを見つけなければならない訳ですから。
私の場合はコンピューターに丸投げしてルールを見つけようとし、一応それには成功したようなのですが、「心」が「生まれたまま」だったので見事に失敗してしまいました。(「初心者時代のシステム」参照の事。)
私も例外ではありませんでしたが、実弾を投じながら①探しをするトレーダーが殆どです。
これが既に、いかに「理にかなっていない」行為であるか、一度考えてみるのも良い事だと思います。
①を得る最良の方法は、勝ってるトレーダーから直接教えてもらう事です。
そんなトレーダーが身近にいないとか、そういうセミナーに出すお金が無いという人は、教材を買うという選択肢もあります。
自力で見つけ出すのは尊い事ではありますが、コスト意識的に考えると、まだ勝てるルールを1個も持ってない人は、何は無くとも一つは買うべきだと思います。
さて、「これだ!」というルール・手法を手に入れたら、②です。
でも、殆どの初心者トレーダーは②を飛ばして③に進みます。
②を飛ばして③に進むと、何がいけないのか?
それは、どんなルール・手法であっても勝ったり負けたりするからです。
当たり前ですよね?
でも、②を飛ばして③に進んだトレーダーは、その手法の客観的性能を知りませんから、勝てば喜んで賭け金を増やしますが、3連敗もしようものなら、結構な損失を被ると同時に「選んだ手法がカスだった」と断じて、捨ててしまうのです。
どんなに優位性ある手法でも3連敗くらいは当たり前にします。
でも優位性の客観的検証をしてないもんだから、3連敗もして資金が傷つけば投げだすしかないのです。
もしかしたら、本当にカスな手法かもしれませんからね。
すると、このトレーダーは、この後どんなに手法探しを続けようとも、いつまで経っても継続的に使い続ける事のできる本物の手法には出会えないという事になります。
解りますか?
わかりますよね?
さて③をクリアした稀有なトレーダーのみが、④に進む事ができます。
本物の手法を手にし、いよいよ自分の心をマーケットに適応させる段階です。
ところが意外な事に、この④が①~③と比べてダントツにハードルが高い作業となります。
(なんとトレーダーには試練が続く事か・・・!)
人は勝てば気分が高揚し、負ければ動揺し、ルールを守る心境ではなくなります。
あなたは「自分は規律を守れる人間である」と、今だからヌケヌケと思うでしょうが実際に、5連勝して資金が3倍になったとか、ストップ安に3日連続巻き込まれて追証が発生したような事態を経験してないからそんな事が真顔で思えるのです。
どんな事態になろうとも初期の規律を守り通すというのは、そうそう人間のできる事では無いのです。
人間のできない事をできるようになったのが狼トレーダーという事なのです。
狼トレーダーをなめてはいけません。
気がつけば、明るいうちの更新予定が、もう日が変わりそうな時刻です。
今回の記事には本当に苦労しました。
スポーツ等を例にとって、潜在意識の性質を解説すると共にトレーダーはどう理解すべきかについて書く予定でしたが、書いては消し書いては消しの繰り返しで、結局この記事はその「前ふり」にしかなりませんでした。
とっても重要な内容ではあるのですが、面白くなかったらゴメンなさい。
まだ、1~2回は続きそうですので、忍耐力あるトレーダーのみお付き合い下さい。
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