継続は力なり・・・?(2)

殆どのデイトレーダーは孤独なので(客観的な判断基準となる比較対象を持たないので)、日々自分が行っている事が即ちデイトレだと信じて疑わない傾向にあります。(私も毛ほども疑わなかったクチだし、まあ無理も無いのですが・・・)
少々負けても、それは自分が未熟(=経験不足)だからであり、更にデイトレを継続していけば、次第にデイトレに慣れて行って、いつか未来のある日を境に勝ち組に移っている自分を夢見て頑張り続けます。

でも、私が自分の経験も踏まえて断言するのですが、回数を重ねる事でレベルが上がっていくトレードというのは、予習の質や量、チャートの読解力、タイミングを捉えて発注できる機敏さなどのデイトレを構成する各要素のそれぞれが一定の水準を満たしている必要があり、その水準を満たしていないトレードをどれだけ繰り返そうが、そのデイトレーダーが期待するような成長は見込めない可能性が高いのです。

これは非常に厳しい事実であり、俄かには受け入れ難く感じる方も少なくないと思われます。
でも、デイトレにあこがれてマーケットに意気揚々と参入してくるトレーダーの殆どが半年も経たないうちに退場していくのは、この受け入れ難い事が(残念な事に)事実そのものであるからだと思うのです。

あなたが「磨けば光る、宝石の原石のようなトレード」を行っているのか、「磨いても光らない、河原の石のようなトレードをしているのか」の見分け方は簡単です。

週間プラスが達成できているか否か?

これだけで判ります。

1週間単位だと、たまにはマイナスの週があるのも仕方ない場合もありますが、それが2回以上続くというのは、トレードのどこかに大きな欠陥を抱えている可能性が高いです。
その欠陥部分がどこにあるかは、デイトレーダー毎に違うはずです。
本能の言いなりみたいなレベルのトレードもあれば、かなり高水準で、本当に「あと一歩!」みたいなレベルのトレードもあるでしょう。
でも、2週連続でマイナスなら、そのまま継続する資格の無いトレードをしていると(私は)思います。


部屋にこもって一人ぼっちで格闘してるから、大事な事が分らなくなってる場合が少なくないと思います。
誰しも自分一人でトレードを始めれば、自分は初心者には違いないし、初心者が負けるのも仕方ないし、それが有る程度続くのも仕方ない事に思えるでしょう。
トレードを継続する以外に、トレードと触れ合う術を持たないという切迫感もあるでしょう。

でも、あえて言わせて頂くなら、一定期間で収支がマイナスのトレードをしてしまったら、一度自分のトレードを全てバラバラに分解して、弱点を全て洗い出して克服を誓うと同時に、自分の持つ強みが本当に機能しているのかどうかを見極める検証を開始し、確率的な裏付けが得られるまでは実弾を控えるべきだと思います。


これは、厳しい事を言っているようで、実は当たり前の事でもあります。
デイトレを一定期間繰り返して「収支がマイナスになる」という実験結果を得たのだから、「収支がプラスになる」ような改善を加えてから実弾に復帰する。
これほど当たり前の事なのに、実弾を止められるトレーダーは極めて少数派です。

そういう無謀なデイトレを繰り返しても、1年や2年生き続けられる資金力のあるトレーダーなら、遂には収支がプラスになるトレードにたどり着ける場合もありますが、さほどの資金も無いトレーダーほど生活

「生活がかかっている」

という理由で、資金が磨滅するまで迷走し続けてしまうのです。


デイトレーダーとして自分を鍛錬するというのは、単にデイトレを繰り返せば良いという考えは捨てるべきです。
繰り返すトレードには一定のが求められるのであり、その質のレベルのトレードが身に着くまでは、デモトレやペーパートレ、或いはできだけ少額でのトレードに限定するべきです。
なぜなら、マイナスが積み上がっていくようなトレードは、繰り返せば繰り返すほど上達とは反対に、あなたに負け癖を定着させてしまうのです。

ココがポイント
「あなたに負け癖を定着させてしまう」というのは、言葉を変えて表現すると、潜在意識が「デイトレとはマイナスになるもの」と認識してしまう事を言います。

負けが込んでくると、「次もまた負けるのでは?」ビビりますよね?
そして案の定負けたりすると、「ア~、やんなきゃ良かった。チクショウ!」と思う。
こういうデイトレに対してネガティブなイメージが潜在意識に、回を重ねる毎に深く深く刻み込まれていくのです。


「思考は実現する」

というフレーズを聞いた事が無い人はまずいないでしょう。
世に溢れる成功法のかなり大きな部分は、このフレーズの息がかかっているはずです。
あなたが心の底から強く念じた事は実現化するという考え方です。
宗教と同じで、信じない人も多いが、信じる人もこれまた多い。
私は勿論、信じる派です。だから、

「いつかは、カリスマ・デイトレーダーになるのだ!」

と念じるのも、効果があるかもしれません。

でも、その繰り返しているトレードが収支マイナスに傾いているのでは、カリスマ・デイトレーダーなんて夢のまた夢である事を自分に言い聞かせているのと同じです。
そして更に恐ろしい事には、潜在意識には善も悪もなく、ただひたすら定着したイメージを実現させ、さらにそれを継続させる力(=本能が持つ恒常性維持機能)があるという事実です。

来る日も来る日も負けトレードを続けていると、潜在意識は「デイトレとは負けるものだ」と強く認識するようになり、その次に新たなデイトレの機会が来ても、「結局は負ける」という意識があなたを支配するようになります。

更に潜在意識パワーの凄いところは、何かあなたが新しい事に挑戦しようとしても、潜在意識はあなたが変わる事に反対し、現状維持する方向に強く導きます。
何か素晴らしい手法を手に入れて、あなたはやる気満々になっているのに、あなたの潜在意識は

「そんなもの、どーせ駄目!デイトレは負けるものって決まりがあるんだから」

と決めつけてくる訳です。

顕在意識が氷山の水面から出ている部分とすると、潜在意識は水面下に沈んでいる部分ほど大きいと言われています。
その潜在意識がまだトライする前から「駄目に決まってんじゃん」と決めつけてる訳ですから、どんな手法も真価を発揮するチャンスがありません。

ついでですが、ノウハウコレクターが、次々とノウハウを取り変えて、そのことごとくで目がでない場合、そういう経験を繰り返すほどに、潜在意識が「新しいノウハウというのは、駄目なノウハウの事だ!」と決めつけてくるようになります。恐ろしいですね?

長くなりすぎましたので、次回あらためてまとめとその対策を書く事にします。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
次回をお楽しみに・・・

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4 件のコメント

  • たかやん様、お世話になっております。
    多分、トレードで稼げないという悩みを抱えている方は、自分の収支一覧や期間収益率などをつけていないかもしれません。
    そうすると予想収益率などもわからない状態だと思います。
    たまたま私は、中小企業診断士の勉強もしており、経営に従事しているので違和感無く感じていますが、もしトレーダーとして生計を立てるつもりなら、それは「個人が事業を起こすことと同等である。」ということだけは念頭に置く必要があるかもしれません。
    事業として考えた場合、日経平均よりパフォーマンスが出せないのであれば、日経225ノーロードファンドを考えたほうが良いかもしれません。
    たかやん様の、アドバイスをしっかり聞いて少しでも生存率が向上することを切に願います。

  • 初めてコメントさせて頂きます。
    いつも有益な記事を書いてくださり、ありがとうございます。
    月100万を購入させて頂き、ペーパートレードを続けて今週で17週目になりました。
    8週目までは収支は一貫して右肩下がり、マイナス20%近い収支でしたが、それ以降はなんとかプラス(9週目から16週で約8%)で推移しています。
    しかし、週間の収支に目をやると、先週はマイナス、今週もまだ確定していませんが、昨日までの時点でマイナス収支です。
    勝率の悪さ(約33%)と連敗の多さに悩んでいましたが、先日からのたかやんさんの記事を読んで「私も仕切り直す必要があるのではないか」と思っています。
    「まとめとその対策」の記事、楽しみにしています。

  • 辛抱の時期ですね。
    勝率33%というのは、やっぱり低すぎです。
    よほど勝ちトレードを引っ張れるルールでも無い限り、やはり勝率は50%以上をキープできないと、精神的に辛い日々が続く事になります。
    連敗が多いというのも、私に直ちに原因がわかる訳ではありませんが、当然ですが勝率50%を安定して超えてくれば連敗する確率も下っていきます。(但し、どんなに勝率が上がっても、たまの3~4連敗くらいは想定の範囲内の事であるべきです。)
    まっささんのがブレイクアウト待ちの手法なのに、ブレイクする前にエントリーしてるとか、逆にエントリーが遅過ぎて高値掴みになってるとか、やたら損切り幅が小さくて、上下動のノイズで弾き出されてるとか、ありがちな原因しか思いつきませんが、兎に角トレード日誌を振り返って、何かマズイ傾向が無いか見直したほうが良いと思います。
    (オマケのテクニカル分析(日経平均編)も、再読してみて下さい。)
    特に、最初の8週のマイナストレードから、それ以降のプラストレードに変わった理由は明確になっていますか?
    マイナスにはマイナスの、プラスにはプラスの理由があります。(個別のトレードでは、最善のトレードで負ける事もあれば、最低のトレードなのに運でプラスになる場合もありますが、数をこなしてくれば、マイナスの理由、プラスの理由が見えてくるはずです。)
    それがトレードのコツですから、しっかり認識して、これからのトレードに生かして下さい。
    しかし、ペーパートレードを約4ヶ月継続し、トータルマイナスからトータルプラスに転換されたのは、やり方の大本は正しいからであり、更に分析的にトレードを行っていけばまだまだ向上できます。
    勝率50%というのは、そんなに高いハードルとも思えません。
    (50 - 33 = 17%の負けは、欲や恐怖の本能が引き起こしていると考えられます。それを克服するルールを見つけ、実践すれば良いのです。)
    マーケットからお金を頂くというのは、おいそれと達成できるような低い目標ではありませんが、着実に近づきつつある訳ですから、焦らずに頑張って下さい。
    いつか階段を一段上がって後ろを振り返ると、勝率33%の時代が懐かしく、成長の為の大切な日々であった事が実感できる日がきますよ。

  • うーん。。耳に痛い話ですね。
    自分も今だにエントリーに躊躇するときがありますね。
    最近はトータルで勝ってても以前はトータルでマイナスばっかりでしたから今月もここで勝ち逃げしようとか。。
    エントリーしなくちゃ駄目なのに逃げるんですよね。
    自分も以前のような負け癖がまだ潜在意識にあるのかもしれません。
    もう月トータルマイナスは嫌だからプラスのうちにやめて来月にしようとか思っています。
    でも負けてもいいから行くときは行かないと駄目なんですよね。
    それでここ最近の上昇を指をくわえて見てますからね。

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