「思考は現実化する」
無数にある成功法則・成功哲学のおそらく最も源流に、このナポレオン・ヒルの言葉があると思います。
有名な「ザ・シークレット、引き寄せの法則」も、要するに「思考は現実化する」というところにいきつきます。
これを知っている人も、まだ知らない人もいるでしょう。
肯定派で実践中の人もいれば、肯定派なんだけどうまく実践できない人もいるだろうし、全くの否定派の人もいるでしょう。(ちなみに私は肯定派で、実践レベルでは「道半ば」という程度。)
今回の記事では、この成功法則をお勧めするつもりはありません。
しかし、一つだけ告知しておきたい事があります。
それは「思考は現実化する」というのは、成功法則であると同時に失敗法則でもあり、肯定派と否定派の別無く、知ってる知らないにかかわらず、あなたも例外なく、
という事です。
人間は、生きている限り思考を止める事などできませんから、もし「思考は現実化する」というのが本当であれば、あなたもまぎれもなく毎日実践中であるという事です。
そしてもし、あなたが2週以上連続してトータルマイナスなのであれば、トレードに対するあらゆるネガティブなイメージが幾度となく反芻されており、今後次々とネガティブなトレードが目の前に実現していく事になります。
この記事の体験は、私の初心者時代の成功と失敗談にとどまらず、「思考は現実化する」の実践例でもあります。
デイトレーダーの神様、ラリー・ウィリアムズの「相場で成功する方法」を読んだ私は、デイトレーダーとして相場で勝つ事を理想とし、その為には「上がりそう・下りそう」で売買するのではなく、勝てるシステムを獲得する必要があると知り、パソコンを使ってシステム作りに2ヶ月間没頭します。
寝ても覚めてもVBのロジックの事を考え続けていました。
私のパソコンも、殆ど24時間フル稼働で多変量回帰分析や供分散構造解析の解を求めていました。
その結果、本当に勝てるシステムが出来てしまいました。
超初心者の私は、初月だけシステムオペレーターになる事に成功し、しっかりと月間トータルプラスを勝ちとります。
「ラリーの言う事に従えば、私もデイトレで勝てるに違いない」
という事に微塵も疑う事なく数ヵ月過ごせたので、実際にデイトレで勝つという事が実現してしまったのです。
ところが、実戦最初の1ヶ月間で私は「デイトレでは、負ける日もある」という事を具体的、且つリアルに経験してしまいます。
「負ける日もある」なんて、当たり前以下のレベルの事なのですが、実戦経験も浅く、本とパソコンだけで勝ちとった月間プラスの実績など、「損失」というハンマーで粉々に砕かれてしまいました。
「どうすれば、損失を完全に回避できるか?」
という、ありえないゴールに思考の全てを注ぐようになってしまったのです。
顕在意識は、ちょっとは理性的に「勝率を上げよう!」なんて尤もらしい事を考えているのですが、潜在意識の方はというと、
「損切りは絶対にイヤ! 極力損切りしないで済むトレードスタイルは無いものか?」
なんてバカな事を、四六時中、メーターがあれば振り切れっぱなしの状態で考えていたと思うのです。
つまり、勝つ為にトレードしているのは勿論なのですが、潜在意識がトレードする事を100%否定し、
サイドブレーキを全力で引っ張りながら、アクセルもベタ踏み!
みたいな生活を1年近くも続けてしまった訳です。
来る日も来る日も、デイトレには不向きな相場ばかり。(と、当時の私が感じていただけですが・・・)
当然のように週間マイナスの連続なのですが、
「まだまだ、初心者だから仕方ない」
という言い訳や、
「今度こそ頑張るぞ!」
みたいな根拠のない空元気だけでデイトレを続けていました。
「デイトレとは、やればやるほど損をするものである!」
という最悪のイメージが強烈に刻印され続けたのですからたまりません。
見事に「思考は現実化」してしまいました。
この逆成功法の泥沼からどう這い出したかについては次回に譲りますが、このブログを読んでいるあなたは、わざわざ逆成功法の泥沼に転落する必要はありません。
2週続けてトータルマイナスなら、そのやり方を更に続けるのは、更なるマイナスを引き寄せているにすぎません。なぜなら、あなたの潜在意識は確実に、
「トレードとは、やればやるほど損をするものである!」
と考えており、その考えは現実化してしまうからです。
2週続けてマイナスなら、そのトレード方法にはどこかに欠陥があります。
その欠陥がどこにあるかはトレーダー毎に違いますが、お金を賭けてトレードし続ける限り、本能が邪魔して、どこに欠陥があるのかが見えてきません。
しかも負ければ負けるほど、潜在意識は失敗法則をより強固にしてしまいます。
やればやるほど負けるのだから、心から原因が解決されたと思えるまで、ペーパーに徹する事です。
お金さえ賭けなければ、トレードは遥かに簡単なゲームになります。
お金さえ賭けなければ、負けトレードであっても痛くはないですから、潜在意識は一切傷つく事もなく、あなたが勝ち方を見つける事に協力してくれるでしょう。
必要なのは、あなたの強欲を押し殺す事だけ。
勝ち方を知って、心から「勝てる!」と思えたら、最小枚数から練習していきます。
「デイトレとは、やればやるほど儲かるものである!」
と考えるようになります。
トレードでトータルプラスを実現している人で、
「デイトレとは、やればやるほど儲かるものである!」
と考えていない人は一人もいないと断言できます。
成功法則の歯車が、しっかりと前進し始めています。
「デイトレとは、やればやるほど儲かるものである!」
という経験を繰り返す事です。
「デイトレとは、やればやるほど損をするものである!」
という経験を漫然と繰り返してはいけません。
デイトレで勝つ事は、勿論難しいとも言えますが、勝っているトレーダーにとっては決して難しいものではありません。(決して楽じゃないけど、難しい訳でもない。)
大きな気づきが起こる寸前まで来ているという事だからです。
何度でも繰り返し記事を読んで、その疑問について考えてみて下さい。
どうしても疑問が解決できない場合は、この記事のコメントで私に質問して下さい。
必ずお答しますし、それで疑問を解消して頂ける自信もあります。
この記事の内容は、ピンとくるまで頑張って繰り返し読む価値があると思いますよ。
最近のコメント