私はデイトレの為に会社を辞め※、辞めた翌日からデイトレの猛勉強を開始しました。
まずは、書籍を手当たり次第に読みました。(※危険ですので、絶対にマネはしないで下さい。)
その最初の頃に出会ったラリー・ウィリアムズの「相場で儲ける法」の、
という記述に心酔して、パソコンでトレード・システム(=売買ルール)を作る事を決意します。
早速その日から「確率」や「統計」に関する書籍を読みまくりました。
そして、得た知識を元にパソコンでデータ分析システムを作成しました。
無料で入手できる東証の全銘柄の日足4本値データ約10年分を、Accessというデータベースに格納し、エクセルのVBでそれを随時参照しながら、銘柄毎の株価の習性を丹念に探して行ったのです。
パソコンの四則演算能力は、少なく見積もっても人間の10億倍以上です。
パソコンが1秒で行う計算量は、人間の手計算で30年分以上になります。
そんな剛腕のパソコンに、毎日のように徹夜で計算させる事で、約3ヶ月弱でシステムの試運転までこぎつけました。
(「試運転」と言っても、ブタ以外の何者でもなかった私は当然のように実弾で臨みました。ただ「全力投球ではなかった」というだけでした。)
その過程はブログ記事「初心者時代のシステム」にも書いてありますので、
興味があるようでしたら、ご一読下さい。
そして驚いた事に、試運転のつもりが、初月から50万円を超える利益を挙げてしまったのです。
たった数ヶ月のデータ分析で、投下資金量的には余裕のデイトレでありながら、
56万円の利益!
作成したプログラムには改善の余地は沢山ありましたから、その調子で続ける事が出来たなら、もっと稼げたかも知れません。(今となっては、単なるマグレだった可能性も否定できませんが・・・?)
でもまだデイトレの勉強を始めて半年にも満たない初心者だった私は、とんでもない考え違いをしてしまいます。
実は最初の1ヵ月間で50万円を超える利益を出せたものの、私の精神は大きなダメージを受けていました。
毎日ルールに従って資金をリスクに晒す事の、デイトレ初心者の私には想像すら出来なかった強いストレスの連続に、疲労困憊となっていたのです。
会社を辞める決意をした時に想像していた、
「心躍るデイトレ」
のルンルン・イメージとは全く違っていたのです。
システムを試運転して初月から50万を超える利益が発生したのなら、普通に考えれば順調すぎるほど順調じゃないですか?
資金をリスクに晒すのがストレスなら、もっと資金量を下げれば良いだけの事じゃないですか?
今なら、いくらでも対応は思いつきます。
でも悲しいかな、当時の私は「超初心者」であり「ド素人」であった訳です。
そのド素人の出した結論が、
「もっと楽で安全なデイトレ手法を探す」
でした。
もう、ホントに情けないの一言です。
でもまあ、それは今だから解る事です。
トレード経験が1年未満というのは、どれだけ本を読んでいようが、どれだけデータ分析していようが、 プロ のレベルからすれば、
ヒ・ヨ・コ!
以外の何物でも無いという事です。
現在の収支がプラスであれマイナスであれ、
トレード関連書籍を1冊しか読んでいないか数百冊読破したかにかかわらず、経験が1年未満という事は紛れも無い「ヒヨコ」なんです。
ヒヨコがヒヨコである事を忘れたら、よほどの保護者(先輩や師匠)に恵まれていない限り、やっぱり痛い目にあってしまうのです。
次回「ブタに真珠」は恥の上塗りになりますが、「もっと楽で安全なデイトレ手法を探す」という選択がどういう結果をもたらすかについてご紹介し、それを枕として、そういう「無駄な苦労」を避ける為の考え方について書いてみたいと思います。
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