デイトレの根拠(下)

自分の手法を他者に説明し、なるほど

「なるほど、それなら勝てそうだね?」

と納得させられる事がなぜ実弾トレーダーに求められるかというと、そうした論理的な説明を他者にする事すらできない人は、自分の虎の子の資金をリスクに晒(サラ)す事が自己矛盾そのものになってしまうからです。


それでも尚、実弾トレードをせずにおれないトレーダーの心境は、サラ金でお金を借りたその足でパチンコ屋に入っていくギャンブル中毒人間の心境と変わり有りません。

「私は、ギャンブル中毒なんかじゃない!」

というのは、自分の手法に合理性があり、過去データに対しても確率的な「優位性」の裏付けがあってこそ断言できる事です。

・ポジションを取っていないと、時間を無駄にしているように感じる。

・逆に、ポジションを取った直後からそのエントリーを後悔したり、そのエントリーの正当性を裏付ける情報をネットで探しまわる。

・少しでも利益が出ると「助かった~」とばかり、薄利で利確してしまう。

・マイナスになると「マイナスになったのだから、プラスに反転する事もあるだろう」みたいな、まるで意味不明な事を考えながら悶々と時間を過ごし、デイトレーダーから簡単にスイングトレーダーに鞍替えしてしまう。

上記は「疑似トレード」であって、トレードと呼ぶに値するものではありません。
デイトレがスイングトレに優っているとか劣っているとかの問題でもありません。


過去データの上に確固とした確率的に「有意」な手法を持ち、それを淡々と行使していけるトレーダーには、多少の凸凹はあるものの、着実な右肩上がりの収支曲線が彼の後をついていくでしょう。

時として連敗する事もあり、まとまった額のマイナスを発生させる場面にも、必ずと言ってよいほど出会うはずです
それは、稼げるトレーダーに対するマーケットからの不可避の試練です。
たまたま数学的に「ありうる」範囲で起こった事にすぎないのか、それともマーケットそのものが変わりつつあり、自分の手法そのものを見直す時期にきているのか、これを真剣に分析・研究できないのなら、いつでも「退場」を食らってしまう可能性があります。


マーケットからの予測不能な試練に対して生き延びられるか、或いは退場してしまうかは、どのような手法を用いているかとは実は殆ど関係がなく、普段からのマネーマネジメント(資金管理)次第であると言えるでしょう。

常に変化していく市場に対する方法論的な柔軟性と、どのような変化をも受け流す事ができるだけの「余裕」を備えた資金管理、この二つの要件が揃ってはじめて「プロ」という事ができると思います。

(補足)一つや二つのデイトレで勝ったの負けたのって、意識がそこに行っている間は、なかなか本質的な事は見えてこないと思います。
でもそれは、キャリアの長さとか経験の有る無しよりも、デイトレーダーの「意識」次第の事であり、その気にさえなれば、あなたも今すぐにでも変われる可能性はあると思います。

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2 件のコメント

  • たかやんさま、先日はアドバイスありがとうございます。
    私は、自分で確立したシステムを使用しています。
    十分に検証し、今のところ実践も判断ミスなどなければ、優位性は証明されていると思われます。
    でも、個々のトレードを重要視しすぎて、数百回、あるいは数千回のたった1回であると考えるのが難しいのが現状です。
    有る程度は機能しているので、システムの変更は考えていません。
    それより、もっとシステムを信用し、一喜一憂せず、決めたルール通りに、
    間違っても取引中に、思いつきのルール変更など、やらかさないよう努めるしかないと再認識しました。
    自分に足りない事、“感情を入れず機械的に”、に再度気づかされました。
    トレード中に悩む必要・考える必要など無いし、また、そんな能も無いという事ですね。
    悩んだり考えたりはシステムの検証の時だけで十分と。
    貴ブログやメールセミナーを繰り返し繰り返し、頭に叩き込んで勉強していきたいと思います。
    ====================(以下、たかやん)
    システムトレードというのは、実際に運用してみなければその大変さは絶対に理解できません。
    そして殆どの場合は、システムトレードの性能とは無関係の理由でトレードが継続できなくなってしまいます。
    それでは裁量トレードの方が簡単か?というと、勿論そんな事はありません。
    コンピューター任せの完全自動トレードを除けば、実はシステムトレードも裁量トレードも大差は無いと言えます。
    要は、自分の設定したルール、又は選んだルールを自分がどれだけ信用できているか?です。
    殆どの「トレードのそっくりさん」を繰り返している人々は、自己の手法の正しさを実弾トレードで試してみて、一喜一憂しているものと思われます。
    それをどれだけ継続したら満足して、固定した手法で「本当のトレード」ができるようになるか?というと厳しい事を言うようですが、99%は無理だと思います。
    「そっくりさん」をいくら継続しても磨きかげても、本物とは「別の系」を堂々巡りしているにすぎないからです。
    本物を目指すなら、勝ちや負け、利益や損失とは距離を置いて、手法そのものを分析・検証する事から取り組むしか無いのではないでしょうか?
    それだけでも相当にやっかいな事なのに、そこに利益や損失を最初から絡めたら、自分からどんどん泥沼に沈んでいく事を選んでいるようなものです。
    コンピューター任せの完全自動トレードで勝てるのか?
    私には「そんなソフトは存在しない」とまで断言はできませんが、市場原理的にはかなりハードルの高い事柄であり、「ポケットマネーで買って試したら、たまたまそれが本物だった!」というのは、仮に有るとしても宝くじレベルの確率は覚悟すべきだと考えます。

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