とはいえ、もう会社を辞めてしまった後で「会社は辞めるな!」って言われても、もうどうにもなりませんよね?
「覆水盆に返らず」
英語だと、
It’s no use crying over spilt milk.
です。
やっちまった事は仕方ありません。腹をくくって下さい。
マーケットで生き延びていく為にはこれからの一つ一つの選択こそが益々重要になっていきます。
そういう歩みの中で、ぜひとも覚えておいて頂きたいのは、
「私(初心者トレーダー)は、バカである!」
という、まぎれもない事実です。
自分にどんなに優秀な学歴や職歴があっても、そんなものはマーケットの前では何の役にもたちません。
だから、変にプライドがある人ほど要注意です。
プライドが有るから、最初っから勝つ気、勝てるつもりでいます。
それがいかにバカ丸出しの了見であるかは、1~2ヶ月ほどもあれば十分に思い知らされるのですが、変にプライドが有ると、更に意地になって突っ走り、遂には資金を失い「退場!」の宣告を受けてしまう事になります。
自分が「バカである」なんて、とても受け入れられない人が殆どだと思います。
でもこれは誰でも例外の無い事なので、早く受け入れるのが身の為です。
私なんか、「絵に描いたようなバカ」でした。
ただ、幸いな事にこの「バカ」は、時間が経つほどに弱まっていきます。
マーケットでの様々な経験だけが、このバカにつける薬です。
どんなに優良な書物や師匠の教えであっても、それはまだ机上の事にすぎません。
常に経験の裏打ちを必要とするのです。
だからトレーダーとして成功するかしないかは、バカが治るのが早いか、バカが治る前に資金が枯渇して退場を食らってしまうか、にかかっているのです。
つまりは、出来る限り長生きする事が、デイトレーダーとして成功する為の最善の策なんです。
従って、最初はペーパー(FXではデモトレ)から始めてみるのが最善策です。
それが難しい場合は、最低単位(枚数)から始める事です。
一番短命なのが、一獲千金派です。
「デイトレは稼ぐ為にやるんだから、一獲千金を狙って何が悪い?」
ね?
バカでしょぅ?
ビギナーズラックで、多少は勝てるかも知れません。
でも、負け方も知らずに勝ち続けられるほどマーケットは甘くはありません。
遅かれ早かれ、いずれは撃沈の運命にあります。
それでも才能があれば、失敗に学びながら最後には勝てるようになるかも知れません。
でも、明らかに生存率は低いはずです。
デイトレ初心者で一番賢い選択は、自分が(デイトレに関して)バカであるとの前提に立ち、いきなり稼ごうと欲張るのではなく、できるだけ長生きに務めながらデイトレを理解して行くという姿勢を貫く事なのかもしれません。
マーケット神話 <デイトラの箱>
昔々、神様は無知な人間に、生きてゆく為のあらゆる知恵を授けました。
でも、堅実な人生を歩ませる為に、デイトレの知恵だけは授けませんでした。
(だから、どんなに賢くて学問のある人でも、デイトレをさせると途端にバカになるのです。)
そして、デイトレの知恵が封印された箱を人間に与え、
「決してこの箱を開けてはならぬぞよ~」
と命じたのでした。(神とは常に理不尽なものです。)
殆どの人々は堅実な人生を選び、よく神の言いつけを守ったのですが、ある日の事、好奇心の強いバカが箱を開けてしまいました。
すると箱の中からは、
油断、糠喜び、塩漬け、大損、追証、強制決済、破産、一家離散・・・
といった、ありとあらゆる災厄が次々と飛び出してきたのです。
驚いたバカは、慌てて箱のふたを閉めました。
すると箱の中から、
「ふたを開けて、私も外に出して下さいな。」
という弱々しい声が聞こえてきました。
バカは聞きました。
「おまえは誰なのか?」
すると箱の中から声が返ってきました。
「私は、資金です。」
こうしてバカは、最後に残った資金で生き延びながらバカを治し、あらゆる災厄にも打ち勝って生き残る事ができたのでした・・・、チャンチャン♪
最近のコメント