目指せ、専業デイトレーダー?(1)

デイトレの実績(=月々の最低限の生活費程度の月間プラス)も無いのに、

「会社を辞めて、専業トレーダーになる!」

と決心してしまう無謀な人が後を絶ちません。
なんちゃって、私自身がまさにその無謀な決心をした人間ですから、そういう決心をしてしまう人の気持ちはよく理解できます。

でもはっきり言って、やっぱりその決心は無謀以外の何物でもないと断言できます。
まだ独身で、全てを失ったとしても、アルバイトからでも再出発できるのであれば、それは一応、無謀ではないと思います。
むしろ挑戦ですよね?
お勧めはできませんが、全ての責任を自分で負うと言う人に「止めておけ」なんて言うほど私は偉くありません。

でも、独身じゃない人には、この決心をする権利がそもそも無いという事を認識する必要があります。

奥さんがいて、更にはお子さんもいたりして、それなのに自発的に会社に辞表を提出し、なんら実績もないトレーダーという職業にいきなり転職する。

そういう行動をしてしまう精神構造自体が、飲酒して車を運転する事にも似た、無責任極まりないものであるという事を意識してみて頂きたいと思います。

何も、デイトレーダーになる夢を捨てろと言うつもりはありません。
ただ、妻帯者の場合は、月間プラスの実績も無しにトレーダーに転職する決意をする権利(又は資格)が無いという事を理解してほしいのです。
あなたが自分で決めた事で自分がどうなろうと、それは勝手です。
うまくいったにせよ、いかなかったにせよ、それこそ自業自得というものです。
でも、何人たりとも、自分の意思で奥さんを巻き込んで不幸になる自由なんてありません。
だから、もし会社を辞めてデイトレーダーになると言うのであれば、その行動を起こしてしまう前に、あなたにその権利が有る事を奥さんに示す義務があります。
大人なら、とても自然で簡単な事です。
デイトレーダーとしての実績を積み、それをもって奥さんの了承を得る事です。

「会社を辞めないと、デイトレができない。(だから今すぐ会社を辞めたい!)

よくある「言い分」です。
確かに、普通の会社に勤めながら株式のデイトレはままならないでしょう。
でもその代わりに、FXがあります。
株とFXは確かに違いますが、トレードの本質的なところは全く同じであり、株で生活できる人なら、FXでも生活できると考える方が自然であり、「株じゃなきゃ、ダメ!」なんて言うのは、おもちゃをねだって駄々をこねる幼児と変わりません。
いやむしろ、

・週末以外は夜でも昼でもいつでも24時間、短いトレードでも長いトレードでも、トレーダーの思いのままである事。
・初心者が腕試しする為の「デモトレ」の環境は、FXの方が遥かに整っている事。
・FXの方が株より格段に大きなレバレッジが与えられており、これは投機には誠に好ましい特徴である事。
・私の個人的見解として、株よりFXの方が、シンプルで、つまりは習熟に必要な時間が短くて済み、従って利益を出し始めるまでの期間が短くて済む事。
・これも私の個人的見解として、少なくとも5分足トレード程度の時間枠のトレードにおいては、トレードチャンスとの遭遇率において、銘柄数で優る株式より、流動性で優るFXに分が有る事。

等の点から、これから始めるのなら株よりもFXの方が有利といえるポイントが沢山あります。

デイトレーダーとして成功するかしないかは、それまでのトレード以外の人生の実績の何をもってしても推し量る事はできません。
小学校時代に神童と呼ばれたとか、名門高校を主席で卒業したとか、東大に現役で合格したとか、そういう過去の栄光と、トレーダーとして生き残っていけるかどうかの間には、何の因果関係も無いという事を知って下さい。(私は元神童でもなければ、主席になった事なければ、元東大生でもありませんので、念の為。)

過去の栄光が一切考慮に値しないとなると、何をもってデイトレーダーとしてやっていけるかどうか判断できるのか?
それはズバリ、取引口座の残高推移でしか判断してはいけないのです。

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7 件のコメント

  • まったく同感です。
    株で大敗を喫しFXに転向、その後たかやんさんの
    「実弾への移行条件はデモトレの資金を一ヶ月で二倍」
    を目標にデモトレに励んできました。
    一ヶ月で二倍達成は一年以上かかりましたが、これで技術的な問題はある程度のところまで来れたように思います。
    もしこれが実弾だったらと思うと、背筋が凍るほどの大きなデモ資金を溶かしてきました。
    よく「デモトレ」では本気になれないと言いますが、私は出来れば「デモトレ」で本気になった方がいいと思います。
    「デモトレ」で本気になれたからこそ、大切な資金を守ることが出来て、今もトレードを続けることが出来ているのだと思っているからです。
    実弾移行後は本能との戦いも待っていて、好、不調を繰り返しながらも徐々に裁量を身についていきます。
    私も勝てるようになったかな。
    と思えるようになるまでに3年以上かかりました。
    今でも少し油断しただけで不調になってしまいます。
    資金が増えていくまでに勝てるようになるには、かなりの時間と努力を必要とします。
    私の経験から言えることは
    「焦りは禁物、勝てるようになるには数年は必要」
    の認識を持って、粘り強く検証を続けることが出来れば、時間はかかりますが勝てるようになると思います。

  • 貴重なコメント、ありがとうございます。
    人間は20年ほどもかけて「大人」になりますが、トレードで「赤ちゃん」から「大人」になる為にも、相応の時間が必要であるという認識が必要だと思います。
    「なんだ、残念!」
    と思われるかも知れませんが、逆に以下のように考える事もできます。
    正しい方法で、時間をかけて取り組む事ができれば、誰でもトレードの「大人」になれる(=勝てるトレーダーになれる)という事です。
    トレーダーに、何か特殊な才能が必要な訳ではありません。
    トレードの「大人」になる為には時間(年月)が必要である事を知らない人が殆どである為に、殆どの参加者が、「もの心」もつかない子供の時代に「退場」してしまうのです。
    退場していく人の割合があまりにも多いので、トレードで稼ぐのは至難の業のように思われたりしてますが、私はこの「大人と子供」の認識が一般には無い事が大きな原因になっていると思えてなりません。
    退場しない為には、できるだけ長く生き延びる必要があります。
    それを具体的に言うと、トレードの子供時代は
    「資金は、増やすのではなく守るものである」
    という認識を持つ事です。
    子供が稼げないのは当たり前です。
    稼げない中で頑張って、できるだけ長く生き延びてさえいれば、やがて大人になって稼げるようになります。
    という事は、
    「(実績も無いのに)会社を辞めてデイトレーダーになる!」
    という選択は自殺行為に等しいという事です。
    「じゃあ、おまえ(たかやん)はどうなんだ?」
    と言われるかも知れません。
    確かに私も「自殺行為」の選択をした一人です。
    会社を辞めた当時、私はトレードに対して完全に「子供」でした。
    あらゆる点で「甘かった」と言うしかありません。
    じゃあ、なぜ生き残ってるかというと、簡単な事です。
    「トレードの大人」になるまで生きていられるだけの初期資金があったからです。
    この点は、とても恵まれていたと思います。
    会社を辞めた当初のもくろみは完全に間違ってましたから、退場をくらっていても何の不思議もないところでした。
    トレーダーになるのに、トレードの為の資金があれば良いというものではありません。
    トレードの赤ちゃんから大人になれるまでの期間(最低でも1年)、生活できる貯金があるか、並行してトレードとは別の仕事で稼ぐ必要があります。
    会社を辞めて1~3ヶ月のうちにトレードから生活費を稼げるようになろうという目論見は、
    「僕、大きくなったら、イチローになるんだ!」
    と言っている幼児のようなものです。
    幼児の夢は夢ですが、もしこの幼児に奥さんがいたらゾッとしますよね?

  • たかやんさん、こんにちは。
    今日は、空売りがうまくいきませんでしたが、ドテンと難品でうまくきりぬけて、6勝3敗でした。
    これから本気力を高めていきたいと思います。

  • 初めまして、コメントは初めてになります。なかなか興味深い記事だったのでコメントしてみようと思いました。
    僕のブログタイトルを見ていただければ一目でわかります、僕も本記事で指摘されている一人です(笑)とは言っても、デイトレやるために仕事を辞めたわけではなく、仕事を辞めなければならない事情が先にあって、それならずっとやりたかったデイトレをやろうという立場でしたが。
    それまでスイングしていて、勝った経験がほとんどなかったので、デイトレやっても、そう簡単に勝てるとは思っていませんでした。
    その辺は現実的です(笑)
    今も結果が出ず、なかなか苦しいですが、安易な気持ちで入ってきた人よりは努力してるつもり・・・(もちろん、努力が実る世界ではない、というより何が努力に当たるのかわかりにくい世界ですよね。)
    でも、実はいいこともありまして、僕が仕事を辞めたおかげで積極的に育児に参加できるようになりました。
    むしろ僕が中心です。
    1歳半の息子がいるのですが、ここまで父親と一緒に過ごせている子供もそういないのではないかなーと。
    小さい時に父親と過ごす時間が長いといい影響が出るらしいです。
    僕も息子も実は今すごく貴重な時間を過ごしているのではないかなと思ったり。
    私は妻があと数年で働きに出て、僕は主夫になる予定ということで、保険があるからデイトレやろうと思えました。
    やっぱり他の人に安易な気持ちでデイトレやりなよーなんて言えませんね(汗)
    もちろん本気になれば成功できる世界だとも思いますが。
    仕事が嫌だからって理由でデイトレの世界に入る人も多そうですが、仕事すらできないのであれば、デイトレはさらに無理かもなんて思いました。
    僕はなぜデイトレをしているか、僕はやっぱりデイトレを仕事にしたいからだなと思いました。
    毎日試行錯誤して、苦しみを味わいながら成功を目指していく。
    そんな毎日がすごく充実しています。
    長くなりました、これからも一人でも多くの方を救ってくださいね^^

  • >仕事が嫌だからって理由でデイトレの世界に入る人も多そうですが、仕
    >事すらできないのなら、デイトレはさらに無理かもなんて思いました。
    「会社務めが嫌だからデイトレーダーになりたい!」
    これは、強い動機になりうると思います。
    私自身も、この要因が無かったと言ったら嘘になります。
    組織の中に身を置いて、同僚だけでなく、上にも下にも良好な関係を維持しながら、更には顧客に対しても良好な関係を維持し続ける、、、、
    これほどの難行苦行は、めったに無いと心底思います。
    しかしながら、会社務めが嫌いな事と、会社務めが勤まらない事とは、全く別だと私は思います。
    他人からは
    「あの人はできる!」
    と思われながら、でも本人は内心では辞表を叩きつけたくてしかたない人も少なくないはずです。
    更に言えば、仕事ができるからこそ、
    「俺ならデイトレダーでも務まるに違いない」
    と勘違いしてしまいがちだと思います。
    ところが、デイトレーダーで成功するかどうかというのは、それ以前の職業に対する適性では一切計れないのです。
    どんなに仕事が出来たって、トレーダーとしての成功率には何の関係も有りません。
    ただし、私の知る限り例外が一つだけあります。
    ギャンブラーです。
    日本では、プロのギャンブラーというと、ほぼパチプロという事になるかと思います。(間違ってたら、ご指摘下さい。)
    パチンコ以外のギャンブルで合法的なもの(競輪、競馬、オート、競艇等)は、控除率が悪過ぎて、まずプロが育たないからです。
    パチプロも、素人から見れば羨ましい仕事に見えますが、実際は非常にハードな為、常に転職先を考えています。
    そして、資金がたまったところで始めるのが株やFXといった投機です。
    この場合の成功率は、元会社員等比較にもならないくらい高くなります。
    ギャンブルと投機は別物ではありますが、生き延びるコツには共通点が少なからずあるようです。
    ひどく脱線してしまいました。
    主夫になるという保険があるから、デイトレーダーを目指すとは、精神的にも非常に恵まれた環境だと思います。
    まずは奥様の月収が目標でしょうか?
    本気で頑張って下さいね。

  • たかやんさん、はじめまして。
    私は全く事前準備なしに株式投資をはじめて約5年程になりますが、正直な話、かなりの損失を出しています。
    きっかけは、友人がITバブル崩壊の頃に一部上場の有力銘柄を全力買いし、その後日経平均が18,000円程度まで上昇したことにより資産が3倍にもなったのを見て、自分も安いときに買えば儲かるのでは、と安易な気持ちで開始しました。
    しかし結果は・・・
    実際、昨年3月の日経平均最安値の頃は、当時入会していた投資顧問の方針通りにかなりの銘柄を買い、その後株価が回復していくにつれて一時的にかなり資産も増えました。
    しかし、年の後半にその投資顧問が外し出した途端、それ以上のスピードで資産も減り始め、気がつけばやはりマイナス収支となってしまいました。
    このままではどうしようもないとやっと気づき、今年2月に全てを清算し、それ以来取引をストップしていたところに、あるブログでこちらを紹介され、辿り着いた次第です。
    まだこちらのブログ全部を読みきれてはいませんが、とりあえず今は自分がいかに「ブタ組」であったかを痛感、反省しています。
    (たかやんさんの今回のご指摘の通り)私は家庭持ちの身ですので、今の仕事を辞めるつもりは毛頭ありませんが、定年退職した頃の日本で年金を当てに出来るとも思えず、今から自分で稼ぐことが出来る何かを身に着けたいと強く考えています。
    というわけで、まず「先物市場のテクニカル分析」を購入して、チャートの勉強を真剣に取り組むことにしました。
    (チャート本をいままで全く読んだことが無いわけではないのですが、オシレーター系の指標、日柄分析などの記載を見ていても、正直なところピンと来ないというか、使いこなせないという思い込みが強くて・・・)
    これをそれなりに理解できるまでにどのくらいの時間が必要なのか想像できないのですが、一段落ついたと判断した後に、ビクトリーメソッドを購入しFXのデモトレードに挑戦していきたいと考えています。
    これまで随分な時間とお金を浪費してしまいましたが、たかやんさんのブログにめぐり合うことがなければ、このように思い至ることすらなかったと思います。
    退場の手前でとりあえず立ち止まれたことへのお礼の意味もかねて投稿させていただきました。
    長文失礼しました。

  • FXで利益を積み上げていこうと考えていますが、仮に月間プラス、生活に必要な最低限の費用をゆうに越えるようになったとしても私は昼間の仕事は恐らく辞めない(辞めない方がいい)と思います。
    いきなり仕事を辞めない方がよいことは、ロバートキ・ヨサキ、ゲイリー・スミス、パン・K・タープ博士など、様々な著書に書かれていますね。
    私が思うところ、生活に必要なお金を毎月絶えず引き出し、最低でもそれ以上の利益を毎度稼がなければならないという重圧が心理的によくないし、トレード開始資金なんて、たいていの人はそう多くないでしょうから、口座の成長の妨げにになるんではないかなと思います。
    リバモアの本に「相場の世界では、ゴルフボールを後ろに向かって打つような馬鹿げたこと以上の間違いをする人が大勢いる」と書いているのですが、ノープラン(ゴルフのルールも知らずにプレーする)でいきなり専業トレーダーになるような人もこれにあたるんでしょうね。
    1番上のコメントされてるmakiさんの「デモトレで本気になったほうがいい」というのは激しく同意します。というか、トレードを成功させようと本気で考えている人であれば、バーチャルでも真剣になれるはずですしね。私もデモトレで奮闘中です。
    デモトレやって良かったのは、多くのテクニカル指標を捨てさることができたこと。
    現在では、サポート・レジスタンスと価格の動きのみでトレードしています。
    実際には、移動平均、BB、平均足を表示させていますが、トレンドの方向性とボラティリティを見るためだけに表示しているという程度です。
    ようやく、自分なりの手法(らしきもの)ができあがってきたので当分、一貫したトレードを行ってエッジがどの程度あるか見極めたいと思います。
    ===============================(以下、たかやん)
    コメント、ありがとうございます。
    いきなり仕事を捨ててデイトレに飛び込むのと、リアルな仕事を継続しながらデイトレを学習モードからスタートさせるのでは、一見前者の方が本気度が高いように感じてしまいますが、実は逆です。
    昼間の仕事を終えて疲れているのに、コツコツ夜間トレードの訓練を継続するには、相当の本気と忍耐を必要とします。
    一方、仕事を捨ててデイトレに飛び込むのは、本気度が高いのではなく、無謀なだけです。
    トレードで勝てるようになるかどうかは、心理的プレッシャーをどう克服していくかといいうのが最大のハードルになると思うのですが、そのハードルを「稼ぎながら超えていく」というのは、トレードの難度を自分で何倍にも増幅する愚行に他なりません。
    「だって、退職しないとデイトレできないもん!」
    というのは、株しか見えていないからであり、本当に本気なら、FXから訓練を始めてみるという事を真剣に検討するべきだと思います。
    FXを勧めるというより、「仕事を捨ててデイトレに飛び込む」というのは、最低でも2年以上無収入でも暮らせるだけの資金が無ければ、「飲酒運転」並みに「やってはならない事」だと思います。

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