デイトレの実績(=月々の最低限の生活費程度の月間プラス)も無いのに、
「会社を辞めて、専業トレーダーになる!」
と決心してしまう無謀な人が後を絶ちません。
なんちゃって、私自身がまさにその無謀な決心をした人間ですから、そういう決心をしてしまう人の気持ちはよく理解できます。
でもはっきり言って、やっぱりその決心は無謀以外の何物でもないと断言できます。
まだ独身で、全てを失ったとしても、アルバイトからでも再出発できるのであれば、それは一応、無謀ではないと思います。
むしろ挑戦ですよね?
お勧めはできませんが、全ての責任を自分で負うと言う人に「止めておけ」なんて言うほど私は偉くありません。
でも、独身じゃない人には、この決心をする権利がそもそも無いという事を認識する必要があります。
奥さんがいて、更にはお子さんもいたりして、それなのに自発的に会社に辞表を提出し、なんら実績もないトレーダーという職業にいきなり転職する。
そういう行動をしてしまう精神構造自体が、飲酒して車を運転する事にも似た、無責任極まりないものであるという事を意識してみて頂きたいと思います。
何も、デイトレーダーになる夢を捨てろと言うつもりはありません。
ただ、妻帯者の場合は、月間プラスの実績も無しにトレーダーに転職する決意をする権利(又は資格)が無いという事を理解してほしいのです。
あなたが自分で決めた事で自分がどうなろうと、それは勝手です。
うまくいったにせよ、いかなかったにせよ、それこそ自業自得というものです。
でも、何人たりとも、自分の意思で奥さんを巻き込んで不幸になる自由なんてありません。
だから、もし会社を辞めてデイトレーダーになると言うのであれば、その行動を起こしてしまう前に、あなたにその権利が有る事を奥さんに示す義務があります。
大人なら、とても自然で簡単な事です。
デイトレーダーとしての実績を積み、それをもって奥さんの了承を得る事です。
「会社を辞めないと、デイトレができない。(だから今すぐ会社を辞めたい!)」
よくある「言い分」です。
確かに、普通の会社に勤めながら株式のデイトレはままならないでしょう。
でもその代わりに、FXがあります。
株とFXは確かに違いますが、トレードの本質的なところは全く同じであり、株で生活できる人なら、FXでも生活できると考える方が自然であり、「株じゃなきゃ、ダメ!」なんて言うのは、おもちゃをねだって駄々をこねる幼児と変わりません。
いやむしろ、
・週末以外は夜でも昼でもいつでも24時間、短いトレードでも長いトレードでも、トレーダーの思いのままである事。
・初心者が腕試しする為の「デモトレ」の環境は、FXの方が遥かに整っている事。
・FXの方が株より格段に大きなレバレッジが与えられており、これは投機には誠に好ましい特徴である事。
・私の個人的見解として、株よりFXの方が、シンプルで、つまりは習熟に必要な時間が短くて済み、従って利益を出し始めるまでの期間が短くて済む事。
・これも私の個人的見解として、少なくとも5分足トレード程度の時間枠のトレードにおいては、トレードチャンスとの遭遇率において、銘柄数で優る株式より、流動性で優るFXに分が有る事。
等の点から、これから始めるのなら株よりもFXの方が有利といえるポイントが沢山あります。
デイトレーダーとして成功するかしないかは、それまでのトレード以外の人生の実績の何をもってしても推し量る事はできません。
小学校時代に神童と呼ばれたとか、名門高校を主席で卒業したとか、東大に現役で合格したとか、そういう過去の栄光と、トレーダーとして生き残っていけるかどうかの間には、何の因果関係も無いという事を知って下さい。(私は元神童でもなければ、主席になった事なければ、元東大生でもありませんので、念の為。)
過去の栄光が一切考慮に値しないとなると、何をもってデイトレーダーとしてやっていけるかどうか判断できるのか?
それはズバリ、取引口座の残高推移でしか判断してはいけないのです。
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