たかやんさん、
昨日頂きましたメールセミナーにイメージトレーニングについて書かれていましたが、イメージがうまく出来ず(逆に行ってしまいます)相場に見透かされているように反対方向に動くことばかりです。
と言うことは自分のイメージと反対に相場に入れば良いのか?
なんてくだらないことを考えることもあります。
しかし自分のイメージと噛み合わないのでは成長はないと思います。
では、どうすればイメージと相場があって来るのか?
イメージをつけるときに何を重要視するのか?
負けトレードが続きすぎている影響で全く自信が持てず、ここのところチャンスを逃すことも多々あります。
イメージを持つときに重要なことってどういうことに注意すればよいのでしょうか?
何だか壁ばかりで壁を抜け出す方法が見えてきません。
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「イメージトレーニング」という言葉に対するイメージが、そもそも私と、この質問メールの方とでは大きな隔たりがあるようです。
私の持っているイメージを押し付けるつもりはありませんが、「こういう考え方もある」という事で、ご参考まで。
イメージトレーニングのイメージって、自分の記憶の中に未だ存在していないものを、全く新たに作り出すものとは思っていません。
自分の実体験の中で、何かプラスに感じた経験を「記憶の一コマ」にとどめておくのではなく、それを現在の意識の中で繰り返しイメージする事で膨らませ、実生活の中での「再現性を高めていく」為に使う、というのが私のイメージトレーニングのイメージです。
少しややこしい表現になってしまいましたが、理解するつもりがあれば、きっと解って頂けると思います。
デイトレの売買ルールを決めるにしても、この方のようにマイナスのイメージしか無いのに、直接イメージトレーニングを開始する事はできません。
イメージを膨らませる為の「タネ」が無いからです。
「相場にイジワルされているのでは?」
とは、デイトレに挑戦する人がよく感じる事です。
私も、何度も感じていたものです。
この感じを繰り返し経験するデイトレーダーに共通している事があります。
それは、
「お金を賭けながら、手法探しをしている」
という事です。
誰しもやりがちな事なので、その問題点には気づきにくいのですが、そもそもお金を稼ぐのに、お金を賭けながら探す事が間違いの元なのです。
勝ち方には自信が無いが、とりあえずポジションを取ってみて、運良く稼げたらハッピー!
のような思考で安定した成績を残せるようになる為には、不必要な「学費」を、際限なくマーケットにまき散らす必要があります。
また、お金を賭けながら手法探しをすると、「負けられない」という意識が働きますが、この「負けられない」という意識がトレードにポジティブに働く事は決してありません。
なぜなら(メールセミナーでも書いたと思いますが)、「勝ちトレードと等しく、負けトレードも受け入れる」事がデイトレでトータルプラスを実現する為には必要なのですから、「負けられない」と必死になっている限り、必須の認識に辿りつく可能性が限りなく低くなってしまいます。
無駄な費用をかけ、しかも無駄な遠回りを余儀なくされるのが、多くのデイトレーダーが陥っている「お金を賭けながら手法探しをする」という行為なのです。
順序としては、最初はお金を賭けないで、いろいろな手法についてリアルタイムの相場で、ニュートラルな立場・心理状態でシミュレーションを繰り返し、その試行錯誤の結果として「これなら、実弾でも勝てそうだ!」というポジティブなイメージが得られるパターンを1コでも2コでも見つけ、そのイメージを頭の中でも繰り返し、実トレの中でも随時引っ張り出して、少額から試して、成功体験を重ねる事でそのイメージをよりリアルなものに膨らませつつ、少しづつ投下金額を増やして、自分のトレーダーとしての「住み心地の良い場所」を特定し、その場所に自分が望むだけ留まっていられるように訓練していく事です。
スポーツ選手のイメージトレーニングでも、全く未体験の事を想像して、それを膨らませているのではありません。
自分が実体験した「成功イメージ」を、単なる「マグレ経験」で終わらせるのではなく、繰り返し繰り返し心の中で反復・強化しつつ、そのイメージを維持しながら実戦に臨み、少しづつ階段を上がっていく事で、更にそのイメージトレーニングのタネを拡大・再生産し続けているのだと思います。
イメージトレーニングを開始する為には、小さくても良いから実体験に基づくリアルな「タネ」を用意する事から始まります。
そのタネが、泥まみれであったり、傷ついていたり、マイナスな花が咲くイメージしか出来なければ、どんなにイメージトレーニングを重ねても、結果は得にくいと思います。
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