コメントで「U字パターンって、何ですか?」という質問がありました。
これは私のおまけPDF「たった2つのパターンを探せ」の中で紹介しているフィルターの事(仮の名前)なので、私としては「何かe-bookを買って、オマケPDFで読んでね!」という念を込めてブログではシレッと説明しないできたのですが、こうまともに質問されては仕方有りません。
実際、そんな秘密にするほどの事ではないのです。
というか、大抵のデイトレーダーは知らず知らずのうちに使っているのではないか、と考えています。
デイトレで重視すべきは日足チャートのパターンである事は、既にブログでも再三書いてきました。
ですから、もし日足を軽視し分足ばかりに血眼になってトレードしている方は、ぜひこのブログを隅々まで読んで日足の重要性を再発見し、ご自分のデイトレに取り入れて頂きたいと思います。
で、日足的にいかにも上がりそうなパターンの寄りつきを見つけたとします。
例えば下げのトレンドラインを、威勢のよい鯉が跳ね上がるごとくブレイクアウトしたような場合などです。
そんな絶好の買いパターンが現れれば、ソレッ!とばかりにいきなり買ってもよいのですが、そういうのは往々にして寄値から反落したりするんです。
いくら日足が良いパターンと言っても、それは前日までの価格推移からすると高値に違いはないからです。
高値を見れば、買うよりも売りたくなるのが人情というものです。
見ていると更にズルズル下がったりして、いきなり買いエントリーしていれば損切りを考えなくちゃいけないし、エントリーしていなければ「買わなくて良かった~」なんて内心喜んだりします。
ところが更に見ていると、今度は反発し始め、あれよあれよという間に寄値を超えてその日の新高値をマークしたりします。
このチャートに書いたのがU字パターンです。(この日産の分足はU字のサンプルとして紹介するものであり、日足のパターンはトレンドブレイクではありません。)
高値で一旦は下がったのに、間もなく底を打って寄値に戻るだけでなく、更に当日の高値を更新してくるという事は「こりゃ、日足パターンは本物だ!」と考えて良いという事です。
日足のブレイクアウトを根拠として買うのと同じように、分足レベルでもブレイクアウトが起こったのです。
という事は買いエントリーの根拠が、二重に強化されたという事になります。
このU字パターンの出現を待って、寄値か寄値+1Tick程度で買いを仕掛ける事を私は推奨しています。(またこの買いポイントは、寄り直後にショートを仕掛けたトレーダーの損切りポイントでもあります。パソコンの向こう側にいる様々な参加者の心理状態について考える癖をつける事はデイトレーダーには必須と言えるでしょう。)
寄りついてからU字パターンを形成して買いチャンスが訪れるまでの時間は、1分以内の事もあれば、後場までかかる事もあって、まちまちです。
ですから買いチャンスになるまで執念深く監視する事も必要だと思いますが、時間がかかるほどに日足レベルでの勢いは失われていくという事は頭の隅に置いておいて下さい。
つまり、寄りついてから短時間(10分程度)にエントリーチャンスが来る方が勢いに乗れて勝率も高くなるという事です。
勿論、U字パターンが完成できずに下がり続ける場合もあれば、絶好の日足+絶好のU字で仕掛けたにもかかわらず損切りになる場合だってあります。
でもそれはデイトレの必要経費にすぎません。
正しく日足のチャンスを見抜き、更にU字のフィルターを通して仕掛ける慎重さに加え、そのチャンスを逃さない注文執行能力があれば、トータルでマイナスになる事はないと確信しています。
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